シェイクスピアはどのようにしてシェイクスピアとなったか 版本の扉が語る1700年までのイギリス演劇
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-8158-1123-5 C3098
奥付の初版発行年月:2023年06月 / 発売日:2023年06月上旬
劇場閉鎖による危機を乗り越えて、その芝居は生き続けた——。
エリザベス時代から王政復古後まで、戯曲本の数や印刷された情報の変遷を網羅的に跡づけ、
劇作家・出版者・観客・読者の多様な関係をふまえて、シェイクスピアを歴史的に位置づける。
ファースト・フォリオ刊行400周年
演劇と出版をめぐる探究の到達点
山田 昭廣(ヤマダ アキヒロ)
1929年 名古屋市に生まれる
1952年 名古屋大学文学部卒業
1976年 バーミンガム大学(シェイクスピア研究所)Ph.D.取得
信州大学人文学部教授などを経て
現 在 信州大学名誉教授
著書:
『シェイクスピア時代の戯曲と書誌学的研究』(文理書院、1969年)
George Chapman: The Widow's Tears (Methuen / Manchester U.P., 1975年)
『本とシェイクスピア時代』(東京大学出版会、1979年)
Printing and the Book Trade (Pergamon Press, 1986年)
Thomas Creede: Printer to Shakespeare and His Contemporaries (明星大学出版部、1994年)
『仮面を取ったシェイクスピア』(日本図書センター、1998年)
The First Folio of Shakespeare: A Transcript of Contemporary Marginalia(雄松堂、1998年)
Peter Short: An Elizabethan Printer(三重大学出版会、2002年)
『イギリスの宮廷仮面劇』(英宝社、2004年)
Secrets of the Printed Page in the Age of Shakespeare (AMS Press, 2010年)
Arcadia Restored: A Modern-Spelling Edition of MS. Egerton 1994, Folios 212-23 in the British Library (AMS Press, 2010年)
『シェイクスピア時代の読者と観客』(名古屋大学出版会、2013年)
Experiencing Drama in the English Renaissance: Readers and Audiences (Routledge, 2017年)他
目次
まえがき
序 章 シェイクスピア誕生以前のイギリスの演劇風土
第1章 劇作家の自己アイデンティティー意識と知名度
第2章 エリザベス時代・ジェイムズ時代
――シェイクスピアの知名度とイギリス演劇(1)
第3章 清教徒革命(劇場閉鎖)の時代
――シェイクスピアの知名度とイギリス演劇(2)
第4章 王政復古の時代とその後
――シェイクスピアの知名度とイギリス演劇(3)
終 章 まとめ
付 録
資料1 1603年までに出版された戯曲の初版・再版・重版の扉に盛り込まれたインプリント以外の情報
資料2 1604年から1642年までに出版された戯曲の初版・再版・重版の扉に盛り込まれた情報
資料3 劇場閉鎖期間中に出版された戯曲本とその作者、印刷者、出版者
資料4 王政復古から1700年までに出版された戯曲本とその作者、印刷者、出版者
資料5 1700年までの戯曲本にある肖像画
資料6 翻訳戯曲および翻案戯曲
資料7 1660-1700年間の上演の記録
資料8 1700年までのシェイクスピアに関する書店の広告
表と図版および複写許可への謝辞
引用文献とその略称
索引