イギリス思想家書簡集
イギリス思想家書簡集 アダム・スミス
価格:6,930円 (消費税:630円)
ISBN978-4-8158-1107-5 C3010
奥付の初版発行年月:2022年12月 / 発売日:2022年12月中旬
近代思想は手紙がつくった
親密圏と公共圏のあいだで、知的コミュニケーションの場として決定的位置をしめた手紙(メディア)。
知られざる論点、新たなアイディアが書物とは異なるかたちで
問いかけられ表明され、人々を動かしていく。
『国富論』『道徳感情論』には現れない見解からヒュームとの交友まで、
精彩に富むスミス書簡の初の全訳。
篠原 久(シノハラ ヒサシ)
1944年生まれ。関西学院大学名誉教授
著訳書:
『アダム・スミスと常識哲学』(有斐閣、1986年)
I.S.ロス『アダム・スミス伝』(共訳、シュプリンガー・フェアラーク東京、2000年)他
只腰 親和(タダコシ チカカズ)
1950年生まれ。横浜市立大学名誉教授
著書:
『「天文学史」とアダム・スミスの道徳哲学』(多賀出版、1995年)
『イギリス経済学における方法論の展開』(共編、昭和堂、2010年)他
野原 慎司(ノハラ シンジ)
1980年生まれ。東京大学大学院経済学研究科准教授
著書:
『アダム・スミスの近代性の根源』(京都大学学術出版会、2013年)
『戦後経済学史の群像』(白水社、2020年)他
田中 秀夫(タナカ ヒデオ)
1949年生まれ。京都大学名誉教授。著訳書に、『スコットランド啓蒙思想史研究』(名古屋大学出版会、1991年)、ポーコック『野蛮と宗教I/II』(訳、名古屋大学出版会、2021/2022年)など。
坂本 達哉(サカモト タツヤ)
1955年生まれ。早稲田大学政治経済学術院教授、慶應義塾大学名誉教授。著書に、『ヒュームの文明社会』(創文社、1995年)、『社会思想の歴史』(名古屋大学出版会、2014年)など。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
監修者の言葉
凡例
略称一覧
第1章 学生および教授としてのアダム・スミス
a オックスフォード大学留学
b グラズゴウ大学教授
c 旧学友(元スネル奨学生)宛書簡
第2章 貴族の子弟教育
a 初代シェルバーン伯爵次男トマス・フィッツモリスらの教育
b 第3代バクルー公爵およびその弟の教育
c ファーガスン(旅行付添家庭教師)問題をめぐる書簡
第3章 『国富論』の形成
a 初版に向けて
b 第3版に向けて
第4章 スコットランド関税委員就任
第5章 出版業者宛書簡
a ストラハン父子宛
b トマス・カデル宛
c アンドルー・ミラー宛
第6章 アダム・スミスからの紹介状
第7章 『道徳感情論』の展開と第6版に向けて
第8章 アダム・スミスによる既刊書の回顧と未完の著作への言及
第9章 デイヴィッド・ヒューム宛書簡(付・ジョン・ヒューム宛書簡)
第10章 文人、政治家、若き世代、その他宛書簡
a 文人宛
b 政治家宛
c 若き世代宛
d その他宛
付録
a アダム・スミスの後任者問題
b 『道徳感情論』初版への反応
c 『国富論』初版への反応
家系図1 ダグラス家(アダム・スミスの母方)
家系図2 スミス家(アダム・スミスの父方)
家系図3 18世紀スコットランドの統治者
付表 グラズゴウ大学役職者リスト(1751~64年)
解説
訳者あとがき
アダム・スミス年譜
索引