明代とは何か 「危機」の世界史と東アジア
岡本 隆司:著
A5判 326ページ 上製
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-8158-1086-3 C3022
奥付の初版発行年月:2022年05月 / 発売日:2022年05月中旬
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-8158-1086-3 C3022
奥付の初版発行年月:2022年05月 / 発売日:2022年05月中旬
内容紹介
現代中国の原型をかたちづくるとともに、東アジア史の転機ともなった明代。世界的危機の狭間で展開した財政経済や社会集団のありようを、室町期や大航海時代との連動もふまえて彩り豊かに描くとともに、民間から朝廷まで全体を貫く構造を鋭くとらえ、新たな時代像を提示する。
目次
はじめに
王朝系図
地図
第I部 形成
第1章 明朝の誕生
1 モンゴル帝国の構造
2 大元ウルスの体制
3 「14世紀の危機」
第2章 政権の構築
1 権力集中
2 疑獄事件
3 南と北
第3章 南京から北京へ
1 建文政権
2 永楽帝
3 完成
第II部 体制
第4章 財政経済
1 現物主義
2 財政体系
3 幣制
第5章 華夷秩序
1 華夷殊別
2 朝貢一元体制
3 体制の確立
第III部 乖離
第6章 銀財政へ
1 宝鈔の運命
2 現物主義の帰趨
第7章 流通経済へ
1 白銀化の前提
2 江南の発展
3 幣制と貿易
第IV部 社会
第8章 構造とその変容
1 構成
2 再編
3 郷紳
第9章 思想・文化の展開
1 蘇州
2 陽明学
3 社会の趨勢
第V部 混迷
第10章 正統から嘉靖まで
1 英宗朝
2 安定期
3 激動の嘉靖
第11章 「明末清初」
1 「北虜南倭」
2 改革
第VI部 崩潰
第12章 滅亡への道
1 万暦
2 縮図
3 党争
4 終焉
第13章 後を継ぐもの
1 反抗の時代
2 明清交代
3 世界と中国
むすび――文献解題を兼ねて
あとがき
略年表
文献目録
索引