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 理念と歴史グローバル・ヘルス法

グローバル・ヘルス法 理念と歴史

A5判 352ページ 上製
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-8158-1056-6 C3032
奥付の初版発行年月:2022年02月 / 発売日:2022年02月上旬

内容紹介

国際的な保健協力が目指す「健康」とは何か。その実現のために、どのような法や制度が創出されてきたのか。従来の国際法学を超えて、「社会医学」と「生物医学」の対抗関係を軸に、現在の世界保健機関(WHO)にいたるグローバルな「健康」体制のあり方を問い直す。パンデミックの時代に必読の書。


目次

序 章
1 グローバル・ヘルス法という概念
2 従来の研究
3 本書の構成

第1章 国際防疫協調体制
──19世紀後半から第一次世界大戦まで
はじめに
1 国際衛生会議
2 検疫隔離措置をめぐる論争
3 国際組織の設立
 1)コンスタンティノープル・アレクサンドリア衛生委員会
 2)国際公衆衛生事務所(OIHP)
 3)汎米衛生局(PASB)
おわりに

第2章 国際保健協力の登場
──戦間期
はじめに
1 国際連盟体制下の国際的な保健組織
 1)連盟保健機関
 2)ロックフェラー財団・国際保健部門
2 技術的手段による感染症の克服(生物医学的保健理念)
 1)ゴーガスによる黄熱病の根絶
 2)ロックフェラー財団・国際保健部門による感染症根絶事業
3 社会的要因への着目(社会医学的保健理念)
 1)農村衛生
 2)大恐慌の下での栄養研究
 3)中国における保健協力
おわりに

第3章 世界保健機関の理念と構造
はじめに
1 世界保健機関(WHO)の創設
 1)第二次世界大戦後に向けた国際保健協力の始動
 2)世界保健機関の設立準備
2 世界保健機関憲章
 1)前文──健康(health)の理念
 2)構成国・領域
 3)組織
 4)地域機関
 5)他の国際組織との関係
おわりに

第4章 世界保健機関の下での国際保健協力
はじめに
1 国際防疫協調
 1)国際衛生(保健)規則の採択
 2)国際衛生(保健)規則の特徴
 3)(旧)国際保健規則の概要
 4)実効性の欠如とその対策
2 国際標準の設定
 1)拘束的な規則採択による国際標準設定
 2)勧告的な総会決議による国際標準設定
 3)その他の国際標準設定
3 感染症の根絶
 1)背景
 2)マラリア根絶事業
 3)天然痘根絶事業
4 プライマリ・ヘルス・ケア
 1)包括的保健政策の復権
 2)アルマ・アタ宣言
 3)選択的プライマリ・ヘルス・ケア
5 「家族計画」から「リプロダクティヴ・ライツ」へ
 1)「人口問題」の登場
 2)「家族計画」
 3)政治争点化
 4)リプロダクティヴ・ライツ
6 HIV/エイズと人権アプローチ
 1)対策の遅れ
 2)差別に対する取り組み
 3)人権アプローチの発展
 4)WHOの後退
おわりに

第5章 グローバル・ヘルスの模索
はじめに
1 1990年代危機
 1)新自由主義の時代
 2)保健政策をめぐる対立
 3)三つの危機
2 公私パートナーシップ(PPP)の発展
 1)改革の始動
 2)治療薬へのアクセスと知的所有権
 3)公私パートナーシップ
3 新興・再興感染症と新国際保健規則
 1)国際保健規則改正の背景
 2)新国際保健規則(2005年)
4 タバコ規制枠組条約
 1)タバコ規制枠組条約の成立
 2)タバコ規制枠組条約の概要
 3)タバコ規制と国際経済法
おわりに

終 章

参考文献
あとがき
索引


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