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 清末の中国と外交出使日記の時代

出使日記の時代 清末の中国と外交

A5判 上製
価格:8,140円 (消費税:740円)
ISBN978-4-8158-0778-8 C3022
奥付の初版発行年月:2014年08月

内容紹介

使節たちの報告書が映しだす世界と中国——。イギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した 「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がる。


目次

総 論 常駐公使と外交の肖像
      —— 清末における在外公館と出使日記
     はじめに
     1 「出使日記」 というもの
     2 著述と刊行
     3 時代の転換
     4 「出使日記」 と公使館 —— その歴史的位置

  第Ⅰ部 使節の旅立ち

第1章 西洋と中国 —— 郭嵩燾 『使西紀程』
     はじめに
     1 郭嵩燾という人
     2 『使西紀程』 をめぐって
     3 みどころ
     むすびにかえて —— 『使西紀程』 の位置

第2章 華夏と夷狄 —— 劉錫鴻 『英軺私記』
     1 劉錫鴻と 『英軺私記』
     2 記述の特徴
     3 劉錫鴻の論理
     4 渡欧の前後

  補論1 志剛 『初使泰西記』 —— 中国の岩倉使節団とその記録
       はじめに
       1 『初使泰西記』 の刊行とその内容
       2 外交使節団の報告書としての側面
       おわりに

  補論2 陳蘭彬 『使美記略』 —— 忘れられた初代駐米公使のアメリカ紀行
       はじめに —— なぜ忘れられたのか
       1 報告用 「出使日記」 の作り方 —— 公使と随行員の共同作業
       2 情報の差別化 —— 旅程と構成
       3 アメリカと華人 —— 『使美記略』 の重点
       おわりに

  第Ⅱ部 出使の転換

第3章 出使日記の成長 —— 曾紀澤 『曾侯日記』 の分析
     はじめに
     1 『曾侯日記』 の出現と 「出使日記」 の作成過程
     2 『曾侯日記』 の特徴
     おわりに —— 曾紀澤が作る 「出使日記」 と清朝外交

第4章 駐欧公使曾紀澤とロシア —— 『金軺籌筆』 を読む
     1 『金軺籌筆』 の体例
     2 背 景
     3 内容と特徴
     4 ロシアのスタンス
     5 転 換
     6 収 束
     7 まとめと展望

  第Ⅲ部 出使と変法

第5章 駐米公使張蔭桓と清末の対外関係
     はじめに
     1 書誌的なこと
     2 記述内容とその特色
     3 外交問題 —— アメリカ政治との対峙
     まとめ

第6章 薛福成の外交構想 —— 各種日記の比較を通じて
     はじめに
     1 『出使四國日記』 の編纂過程とその意図
     2 『出使四國日記』 編纂の動機
     3 『續刻日記』 および稿本日記の史料的価値と世界地誌編纂計画
     おわりに

  補論3 崔国因 『出使美日祕崔日記』 —— 意見書としての出使日記
       はじめに
       1 編集上の特徴と史料的価値
       2 意見書としての 「出使日記」
       おわりに

  第Ⅳ部 出使日記の背後で

第7章 日本を記す —— 日記と公使と部下たち
     はじめに
     1 何如璋 『使東述略』
     2 黄遵憲の日本研究
     むすび

第8章 調査から外交へ —— 「随員日記」 の研究
     はじめに
     1 「泰西風土記」 —— 張徳彝の 『四述奇』
     2 在外公館員のガイドブック
     3 清仏戦争後の変化 —— 知識人の遊歴と在外公館
     4 外交報告としての 「随員日記」
     むすび

  補論4 ミセラーネ、あるいは出使日記の運命
       はじめに —— 「出使日記」 と節略
       1 「出使日記」 と叢書
       2 「出使日記」 と文集
       むすびにかえて —— 出使日記の消滅

附録1 出使日記関連史料総目録
附録2 清朝在外公館員表 (1877~94)


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