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 ポリスを超えた共同体古代ギリシアの連邦

プリミエ・コレクション111
古代ギリシアの連邦 ポリスを超えた共同体

A5判 388ページ
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-8140-0321-1 C3322
奥付の初版発行年月:2021年03月 / 発売日:2021年04月中旬
発行:京都大学学術出版会  
発売:京都大学学術出版会
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在庫あり

内容紹介

都市国家ポリスが同じ利益・主義のもとに集結した連邦(コイノン)は,文献資料などによって存在は知られていたが,その実態はあまり明らかではなかった。近代のヨーロッパ連合に比すべき古代ギリシアの連合体,碑文をも含めた豊富な資料を分析し,さまざまな状況の中で展開された都市国家ポリスと連邦の関係を解明する。

著者プロフィール

岸本 廣大(キシモト コウタ)

同志社大学文学部文化史学科助教
京都大学大学院文学研究科博士後期課程位取得退学。京都大学博士(文学)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

図表一覧
凡 例

まえがき――古代ギリシアの連邦研究の可能性

序章 連邦をめぐる議論とその展開
第一節 本書の視角
第二節 連邦の定義に関する問題
第三節 古代ギリシアの連邦に関する研究史と問題の所在
第四節 本書の構成

第一部 連邦・ポリス・エトノス

第一章  対立 ――ボイオティア連邦における独立・自治(アウトノミア)
はじめに
第一節 アウトノミアに関する先行研究と問題の所在
第二節 分析対象としてのボイオティア連邦
第三節 加盟諸ポリスのアウトノミアの分析
第四節 ボイオティア連邦におけるアウトノミア
小 括 アウトノミアからみる連邦とポリスの関係

第二章  共生 ――アイトリア連邦における市民権
はじめに
第一節 連邦市民権に関する先行研究と問題の所在
第二節 分析対象としてのアイトリア連邦
第三節 アイトリア連邦の市民権についての分析
第四節 連邦の市民権制度の変遷(一)――連邦からポリスへの影響
第五節 連邦の市民権制度の変遷(二)――ポリスから連邦への影響
小 括 市民権制度の変遷にみる連邦とポリスの関係

第三章  統合 ――アカイア連邦におけるエトノス
はじめに
第一節 古代ギリシア史におけるエスニシティ研究
第二節 アカイア連邦の公職制度をめぐる問題
第三節 エトノスに基づく公職者の割り当て
第四節 エトノスの統合政策
小 括 アカイア連邦にみる連邦とエトノスとの関係

第四章  共存 ――連邦における紛争解決
はじめに
第一節 古代ギリシアにおける紛争解決とその研究
第二節 アカイア連邦における紛争解決
第三節 アイトリア連邦における紛争解決
第四節 ボイオティア連邦における紛争解決
小 括 紛争解決にみる連邦・エトノス・ポリスの関係

第一部総括 古代ギリシアの重層的な共同体モデルと連邦

第二部 連邦の変容と記憶

第五章  伝統 ――ローマ時代のリュキア連邦
はじめに
第一節 リュキア連邦に関する先行研究と問題の所在
第二節 リュキア連邦の役割の変化
第三節 リュキア連邦における公職制度の変化
第四節 名誉と連邦の過去
第五節 「伝統」としての連邦
小 括 リュキア連邦と重層的な共同体モデル

第六章  適応 ――ローマ時代のギリシア本土における連邦
はじめに
第一節 ローマ支配下のギリシア本土に関する先行研究と問題の所在
第二節 ヘレニズム時代末期の連邦――競技祭と顕彰にみる継承
第三節 帝政初期の連邦――「汎アカイア」にみる適応
第四節 帝政中期の連邦――越境と過去の利用にみる変容
第五節 ローマ支配下の連邦の意義
小 括 ローマ時代における重層的な共同体モデル

第七章  受容 ――古代ギリシアの連邦認識と近現代
はじめに
第一節 古代ギリシアにおける連邦の認識
第二節 近代アメリカにおける古代ギリシアの連邦の受容
第三節 現代における古代ギリシアの受容
小 括 これからの古代ギリシアの連邦研究に向けて

第二部総括 「今」を生きるための西洋古代史

終章 新しい古代ギリシア史をめざして
第一節 総括
第二節 連邦に基づく新しい古代ギリシア史
第三節 課題と展望

あとがき

参考文献表
英文要約
索引


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