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西洋における近代的自由の起源

慶應義塾大学法学研究会叢書76
西洋における近代的自由の起源

A5判 460ページ 上製
定価:7,100円+税
ISBN978-4-7664-1397-7 C3331
奥付の初版発行年月:2007年08月

内容紹介

<自由>の概念は、どのように変遷・定着したか?

「自由」の創始者といわれる古代ギリシアから、国家の専制に牽制を加えた
中世ローマ教会、独自の政府が自由な統治を実践したルネサンス諸都市、
議会による君主への抵抗理論が生まれた17世紀イングランドまで、
英米の第一人者の研究家たちが再検討を行った画期的論考。

The Origins of Modern Feedom in the West(Stanford University Press, 1995)の完全翻訳。


【著者】
R.W. デイヴィス
ワシントン大学(St. Louis)歴史学教授、The Center for the History of Freedom所長

【各章執筆者】〔所属〕
J.H.ベイカー(J.H.Baker):セント・キャサリンズ・カレッジ、ケンブリッジ大学
ウィリアム・J. ブースマ(William J. Bouwsma):カリフォルニア大学、バークレー(名誉教授)
R.W.デイヴィス(R.W.Davis): ワシントン大学
ドナルド・R. ケリー(Donald R. Kelly):ラトガース大学
H.G.ケーニヒスベルガー(H.G. Koenigsberger):ロンドン大学(名誉教授)
ジョン・ハイン・マンディー(John Hine Mundy):コロンビア大学(名誉教授)
ダグラス・C. ノース(Douglass C. North):ワシントン大学
マーティン・オストヴァルト(Martin Ostwald):スウォスモア・カレッジ/ペンシルヴァニア大学(名誉教授)
ブライアン・ティアニー(Brian Tierney):コーネル大学(名誉教授)

【監訳者】
鷲見誠一(すみ せいいち)
慶應義塾大学名誉教授。1968年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
 専門分野:ヨーロッパ政治思想
 業績:(単著)『ヨーロッパ文化の原型』南窓社
   (編著)『近代国家の再検討』慶應義塾大学出版会
   (編著)『転換期の政治思想』創文社

田上雅徳(たのうえ まさなる)
慶應義塾大学准教授。1997年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
 専門:ヨーロッパ政治思想史
 業績:(単著)『初期カルヴァンの政治思想』新教出版社
(共著)『ポスト・ウォー・シティズンシップの構想力』慶應義塾大学出版会

【各章担当】
(はじめに) 塩田さおり 慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了
(第一章)  高橋 康浩 新潟大学人文学部准教授
(第二章)  冠木 敦子 桜美林大学社会科学系専任講師
(第三章)  野々瀬浩司 防衛大学校人文社会科学群准教授
(第四章)  矢野 卓也 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学
(第五章)  中村 博行 慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了
(第六章)  川添美央子 聖学院大学政経学部准教授
(第七章)  田上 雅徳 (上記参照)
(第八章)  倉爪真一郎 聖路加看護大学看護学部非常勤講師
(第九章)  川添美央子 (上記参照)
(エピローグ)塩田さおり (上記参照)

目次

はじめに   R.W. デイヴィス        

第一章 西洋のパラドックス   ダグラス・ノース   
  ≪Ⅰ≫ 初期の諸条件
  ≪Ⅱ≫ 制度的変化の源泉
  ≪Ⅲ≫ 制度的変化
  ≪Ⅳ≫ 文化的信条と社会組織
  ≪Ⅴ≫ いたるところで起こったこと
  ≪Ⅵ≫ 経済発展と自由の発展
  ≪Ⅶ≫ 西洋のパラドックス

第ニ章 自由とギリシア人   マーティン・オストヴァルト   
  ≪Ⅰ≫ ミケーネとホメロス
  ≪Ⅱ≫ ソロンからペルシア戦争前夜
  ≪Ⅲ≫ ペルシア戦争とその影響
  ≪Ⅳ≫ 自由とアテナイの民主政
  ≪Ⅴ≫ 自由と帝国
  ≪Ⅵ≫ 前4世紀における自由
  ≪Ⅶ≫ 結 び

第三章 自由と中世の教会   ブライアン・ティアニー   
  ≪Ⅰ≫ 教会と国家
  ≪Ⅱ≫ 支配者と共同体——主権と法
  ≪Ⅲ≫ 正当性と同意
  ≪Ⅳ≫ 代議制的統治
  ≪Ⅴ≫ 理想の統治と混合政体
  ≪Ⅵ≫ 自然権
  ≪Ⅶ≫ 自由の制限
  ≪Ⅷ≫ 結 論

第四章 中世都市における自由   ジョン・ハイン・マンディー   
  ≪Ⅰ≫ 歴史的文脈
  ≪Ⅱ≫ 自 由
  ≪Ⅲ≫ 平 等
  ≪Ⅳ≫ 政治参加

第五章 議会および全国身分制会議   H.G. ケーニヒスベルガー   
  ≪Ⅰ≫ 代表制会議の起源
  ≪Ⅱ≫ 常設制度となった代表制会議
  ≪Ⅲ≫ 15世紀

第六章 1200年から1600年におけるイングランドのコモン・ローの
    もとでの個人の自由
   J.H. ベイカー   
  ≪Ⅰ≫ 自由と、法の適正手続き
  ≪Ⅱ≫ コモン・ローの体系
  ≪Ⅲ≫ 隷 農
  ≪Ⅳ≫ 隷農制の終わり
  ≪Ⅴ≫ 恣意的な投獄
  ≪Ⅵ≫ 不当な投獄についての訴訟
  ≪Ⅶ≫ 不法侵害訴訟の欠点
  ≪Ⅷ≫ Habeas Corpus(身柄提出令状)
  ≪Ⅸ≫ 結 論

第七章 ルネサンスと宗教改革における自由   ウィリアム・J.ブースマ  
  ≪Ⅰ≫ 都市と新文化の出現
  ≪Ⅱ≫ ルネサンス人文主義とイタリア共和主義
  ≪Ⅲ≫ 自由と宗教改革
  ≪Ⅳ≫ 宗教的寛容と表現の自由
  ≪Ⅴ≫ 結 論

第八章 王権と抵抗   ドナルド・R. ケリー   
  ≪Ⅰ≫ 王権理念
  ≪Ⅱ≫ 王権の諸制度
  ≪Ⅲ≫ 王と顧問(Counsel)
  ≪Ⅳ≫ 抵抗の理論
  ≪Ⅴ≫ 抵抗から反乱へ
  ≪Ⅵ≫ 自由をめぐる両極端

第九章 16世紀とそれ以降の議会   H.G. ケーニヒスベルガー   
  ≪Ⅰ≫ 「政治的王的支配」の衰退
  ≪Ⅱ≫ 宗教の影響——中央ヨーロッパ
  ≪Ⅲ≫ 宗教の衝撃——西ヨーロッパ
  ≪Ⅳ≫ 解 決

エピローグ   R.W. デイヴィス   


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