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 「社会市場」の理論と実証社会保障と日本経済

総合研究 現代日本経済分析1
社会保障と日本経済 「社会市場」の理論と実証

A5判 448ページ 上製
定価:3,800円+税
ISBN978-4-7664-1387-8 C3333
奥付の初版発行年月:2007年08月

内容紹介

21世紀日本の課題に取り組む開拓的シリーズ
「総合研究 現代日本経済分析」(全15巻)、いよいよ刊行開始。

▼「社会市場」の創造と成長こそ、21世紀日本経済の針路である。
▼膨大なデータを基に産業連関・シミュレーション分析を行い、社会保障が日本経済に与える影響を総合的に検証。社会保障制度・政策の研究に指導的役割を果たしてきた著者が、日本経済全体を見渡す視点から、社会保障制度の現状と課題を考察。社会保障政策を「負担と給付」という狭隘なくびきから解き放ち、日本が目指すべき新たな経済社会像を提示した革新的著作。


京極髙宣(きょうごく たかのぶ)
国立社会保障・人口問題研究所所長
1975年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、同年日本社会事業大学専任講師、79年同助教授、87年同教授を経て、95〜2005年日本社会事業大学学長、2005年より現職。厚生労働省社会保障審議会委員、内閣府中央障害者施策推進協議会会長。
主要業績に、『京極髙宣著作集(全10巻)』(中央法規出版、2002〜2003年)、『介護保険改革と障害者グランドデザイン』(中央法規出版、2005年)、『障害者自立支援法の解説』(全国社会福祉協議会、2005年)、『生活保護改革の視点』(全国社会福祉協議会、2006年)、『社会保障は日本経済の足を引っ張っているか』(時事通信社、2006年)など。

目次

序章 社会保障の国民経済的分析の視点と枠組み
 第1節 社会保障への厳しい風当たり
 第2節 審議会レベルの議論
 第3節 社会保障と日本経済の相関図
 第4節 戦後日本経済と社会保障との関係の時期区分

第Ⅰ部 社会保障の理念と体系
序——市場原理主義とは何か

第1章 社会保障の概念
 第1節 社会保障の定義
 第2節 社会保障の理念
 第3節 社会保障の位相——社会政策・社会保障・社会サービス実践の3次元
 第4節 社会保障の体系

第2章 社会市場と社会保障
 第1節 「社会市場」の意味
 第2節 社会市場と経済市場の関係
 第3節 社会保障の需給モデル

第3章 社会保障と国民経済の関係
 第1節 社会保障と経済の一般的関係
 第2節 社会保障の役割・機能・効果
 第3節 社会保障のセーフティネット的役割と本源的機能
 第4節 社会保障の国民経済を支える役割と派生的機能
 第5節 国民負担率と社会支出率
 第6節 社会保障の質について

第Ⅱ部 所得保障が日本経済に与えた影響
第4章 生活保護と日本経済
 第1節 社会保障に占める生活保護の位置
 第2節 戦後日本経済と生活保護
 第3節 生活保護の経済効果

第5章 労働保険と日本経済
 第1節 労働保険の機能
 第2節 雇用保険
 第3節 労災保険
 第4節 労働保険特別会計の見直し

第6章 年金と日本経済
 第1節 社会保障給付費に占める年金
 第2節 年金体系と年金受給者
 第3節 老後生活における公的年金の位置づけ
 第4節 年金の経済効果——社会扶助 vs 社会保険
 第5節 所得再分配効果
 第6節 就業・貯蓄への影響

第Ⅲ部 社会サービスが日本経済に与えた影響
序——社会サービスの特性とは

第7章 医療と日本経済
 第1節 戦後の医療制度と日本経済の変遷
 第2節 戦後日本の疾病構造の変化
 第3節 医療保険の現状
 第4節 国民医療費
 第5節 医療需要の推移
 第6節 医療提供体制の推移
 第7節 医療の経済効果——いわゆる産業連関効果
 第8節 医療による健康維持効果のシミュレーション分析
 第9節 まとめにかえて——国際比較からみた日本の医療

第8章 介護と日本経済
 第1節 高齢者福祉施策の展開
 第2節 介護保険の財政
 第3節 介護サービスの特性
 第4節 介護の雇用誘発効果と企業創出効果
 第5節 介護の社会的入院解消効果と家庭介護負担軽減効果のシミュレーション分析

第9章 福祉と日本経済
 第1節 福祉の産業連関効果
 第2節 障害福祉の体系と規模
 第3節 障害福祉の経済効果のシミュレーション分析
 第4節 児童福祉の体系と規模
 第5節 児童福祉の経済効果のシミュレーション分析

第Ⅳ部 社会保障の総需要拡大効果
序——総需要拡大効果について

第10章 社会保障基金の運用効果
 第1節 年金積立金と金融資本市場
 第2節 企業年金と日本版401k

第11章 社会保障の産業連関効果
 第1節 社会保障と産業連関分析
 第2節 社会保障の産業連関効果
 第3節 社会保障と先端技術
 第4節 社会保障を担う専門職人材
 第5節 社会保障と公共事業
 第6節 バリアフリー化の経済効果のシミュレーション分析

第12章 社会保障と民間活力
 第1節 規制緩和と民間活力
 第2節 市民の力とNPO

第Ⅴ部 社会保障の負担と給付
第13章 社会保障の負担と財源
 第1節 社会保障の給付と負担
 第2節 企業の税負担と社会保障負担
 第3節 個人の税負担と社会保障負担

第14章 税制と社会保障
 第1節 税制と社会保障の全体的関係
 第2節 減税支出
 第3節 消費税

第15章 社会保障と国民負担率
 第1節 高齢社会と社会保障費
 第2節 国民負担率の定義
 第3節 国民負担率の推移
 第4節 国民負担率をめぐる財政規模と資金フロー
 第5節 国民負担率の理論的問題点
 第6節 国民負担率の実証的問題点
 第7節 財政赤字の要因分析
 第8節 現時点でのさしあたりの結論——「実質的国民負担率」の提唱

終章 本書の総括および新しい社会保障改革への道
 第1節 社会保障分野論によるタテ割的分析の総括
 第2節 社会保障領域論によるヨコ割的分析の総括
 第3節 残された課題——新しい社会保障改革への道


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