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オーストラリア社会問題入門

オーストラリア社会問題入門

B7 290ページ 並製
価格:3,845円 (消費税:350円)
ISBN978-4-7664-0582-8(4-7664-0582-X) C3036
奥付の初版発行年月:1994年01月 / 発売日:1994年01月上旬

内容紹介

オーストラリア社会についての記述であるとともにマイノリティ問題研究の入門書となっており、マイノリティ研究のさまざまな視点や理論が紹介されている。また社会調査の入門書としても価値が高い。


Victor J. Callan
現在、クイーンズランド州首都ブリスベンにあるクイーンズランド大学商業・経営大学院にて教鞭をとっている。本書執筆時は心理学部に所属し、主にオーストラリアの非英語系移民の言語意識を中心に社会的態度研究を行い、内外の雑誌に数多くの論文を発表し、現在も精力的に研究を続けている。

関根政美
1951年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程、同大学院社会学研究科博士課程を修了後、オーストラリア、NSW州立NSW大学留学。現在、慶應義塾大学法学部で教授として社会学、国際社会学、現代オーストラリア論を担当。

関根 薫
1951年生れ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了後、オーストラリア、NSW州立NSW大学留学。現在、翻訳活動を続けている。

目次

はじめに
第1章 マイノリティのもつ権力資源と選択肢
マイノリティ集団の定義
同調、権力および支配の歴史
社会的比較と競争
マイノリティの反応
暴力と非暴力抗議
フォーマルな結社の成立とその使用
結論

第2章 理論、方法論、および倫理上の諸問題
偏見と差別の定義
偏見の理論
範疇化とステレオタイプ
内集団と外集団についての学習
ラベルとスティグマ
集団間紛争の減少
方法論的考察
外集団の調査における倫理的問題
結論

第3章 オーストラリア・アボリジニ
オーストラリア・アボリジニの人口の規模と性質
教育、保健、福祉
保健および福祉プログラムへのアボリジニの関与
ステレオタイプ、偏見そして差別
アボリジニと法律
アボリジニのアイデンティティ
集団意識の出現
土地所有権
アボリジニとアウトサイダーによる調査
結論

第4章 オーストラリアの移民
移民人口の動態
同化と文化的降伏
オーストラリア社会への順応
移民に対する英国系オーストラリア人の態度
多文化主義:成功した政策か?
政治的動員とエスニックの権利
エスニック票
エスニック・アイデンティティ
言語とエスニシティ
結論

第5章 高齢者と移民高齢者
高齢者人口の規模
マイノリティないしは準マイノリティ?
オーストラリアの高齢者と集団意識
不利な立場と老齢化
高齢者差別
高齢者集団の政治意識の発展
高齢化とエスニシティ
高齢化への適応
結論

第6章 女性、不利益そして変化
女性とマイノリティ集団との間の類似性
女性の地位に関する説明
女性の現在の地位
政治における女性
女性運動
エスニック・マイノリティの女性
結論

第7章 ホモセクシャル・マイノリティ
同性愛の定義
同性愛に対する態度
差別
同性愛の理論
同性愛アイデンティティの統制
ゲイの権利承認運動
結論

第8章 マイノリティ、政府と調査者
政府と調査
マイノリティの将来

参考文献
訳者あとがき
索引


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