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神と革命の文芸批評

対抗言論叢書1
神と革命の文芸批評

四六判 600ページ 上製
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-588-46018-0 C0095
奥付の初版発行年月:2022年05月 / 発売日:2022年05月下旬

内容紹介

国家と資本の暴力のもと、労働や生存がますます非正規化され、抵抗への努力は冷笑される世界で、文学や批評はまだ可能なのか。自他への憎悪を解体する言葉、未来を変えるための言葉はどこにあるのか。ロスジェネ論壇以来、無能力や弱さ、複合差別と加害の問題に向き合い、新しい協働の道を模索してきた批評家の到達点。『すばる』『ユリイカ』『新潮』などへの掲載文を集めた初の文芸批評集。

著者プロフィール

杉田 俊介(スギタ シュンスケ)

批評家。『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)でデビュー、以後、障害者支援NPOで働きながら文芸評論や労働/貧困問題について著述。現在は執筆活動に専念。すばるクリティーク賞選考委員、雑誌『対抗言論』編集委員。元フリーターズフリー(現在は解散)組合員。著書に『宮崎駿論』(NHK出版)、『非モテの品格』『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』(集英社新書)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『安彦良和の戦争と平和』(中公新書ラクレ)、『ドラえもん論』(Pヴァイン)、『無能力批評』『ジャパニメーションの成熟と喪失』(大月書店)、『橋川文三とその浪曼』(河出書房新社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

Ⅰ 政治について

ロスジェネの水子たち 批評と運動の間

星野智幸と「新しい政治小説」

浅尾大輔論

高橋和巳論

大西巨人に対する一つの小さな疑念

椎名林檎論のためのノート

光永惇『寛解の連続』に寄せて 喰うべき詩

木村文洋『息衝く』に寄せて 報告と感想

葉真中顕論

加藤智大の暴力

Ⅱ 神について

『カラマーゾフの兄弟』と現代日本 老い衰えゆく神の信徒として

スティーヴン・キングと神

白石晃士と神的映画

岩明均論のためのノート

高畑勲論 淋しさについて

宇多田ヒカルのパッション

安彦良和の原点 どこまでも、無名の青年のように新しく

老いぼれた親鸞と、猫たちと、吉本隆明と、妄想のホトトギスと

土本典昭にとって晩熟とは何か

室井光広論その門前の序文 世界文学とは何か

埴谷雄高論 『死霊』と〈子ども〉

Ⅲ 文学について

筒井康隆論 文学は差別と戦えるか

津島佑子論 いかに兄を障害児として産み直すか

角田光代論 ふたりで生きる

村田沙耶香と多和田葉子(序説) 惑星的なリブのために

羽田圭介論 ルーチンワークの文学

坂口恭平の二律背反

法月綸太郎論 迷い猫の脱構築のために

江藤淳『成熟と喪失』についての短いノート

柄谷行人論・序説

東浩紀『弱いつながり』文庫版解説 観光者にとって倫理とは何か

中上健次と空族の映画

村上春樹と歴史意識 『騎士団長殺し』論

文芸批評2020

秋山駿の小石

上村亮平の微光

Ⅳ 書評集+bonustracks

大澤信亮『神的批評』
中島岳志『秋葉原事件』
藤田直哉『虚構内存在』
大澤信亮『新世紀神曲』
中島岳志『血盟団事件』
星野智幸『夜は終わらない』
山城むつみ『小林秀雄とその戦争の時』
九龍ジョー『メモリースティック』
上田岳弘『私の恋人』
高橋弘希『朝顔の日』
木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』
栗原康『死してなお踊れ 一遍上人伝』
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』
上田岳弘『塔と重力』
安藤礼二『大拙』
井口時男『蓮田善明 戦争と文学』
木村友祐『幼な子の聖戦』
宮崎駿『風の谷のナウシカ』
宮嶋繁明『橋川文三 野戦攻城の思想』
温又柔+木村友祐『私とあなたのあいだ』
飯田有子『林檎貫通式』
丸山正樹『ワンダフル・ライフ』
桜庭一樹『小説火の鳥大地編』
亀山郁夫『ドストエフスキー 黒の言葉』
道東旅行記──アイヌのこと、少しずつ


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