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ラビリントスの谺記憶と芸術

記憶と芸術 ラビリントスの谺

中村 高朗:編著, 虎岩 直子:編著
四六判 416ページ 並製
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-588-41039-0 C1070
奥付の初版発行年月:2024年03月 / 発売日:2024年03月上旬

内容紹介

「もしかしたら、ノスタルジアこそ、あらゆる芸術の源泉なのである」(澁澤龍彥)。「記憶」の断片から「芸術」のはじまりを紡ぎ出し、人間の根源的な営みを解きほぐしてゆく。美学、文学、美術史、演劇、観光人類学、オブジェ制作等をめぐって第一線の論者たちが織りなす知の饗宴。【寄稿】谷川渥/宮下規久朗/水沢勉/北川健次/小針由紀隆/萩原朔美/進藤幸代/海野弘/高遠弘美/丸川哲史/秋丸知貴

著者プロフィール

中村 高朗(ナカムラ コウロウ)

中村 高朗(ナカムラ コウロウ)
多摩美術大学教授、批評家/文筆家。中村隆夫として著書に『象徴主義と世紀末世界』(東信堂)、共著に『バロックの魅力』(東信堂)、訳書にピエール・カバンヌ『ピカソの世紀』『続ピカソの世紀』(西村書店)、ヴァニーナ・コスタ『オルセー美術館』(福武書店)、共訳にメアリー・ホリングスワース『世界美術史』(中央公論社)。中村高朗として共著に『病と芸術』(東信堂)、「「日本のゴッホ」と呼ばれて」(『別冊太陽 山下清』平凡社)。ピカソ展、ユトリロ展など展覧会監修多数。

虎岩 直子(トライワ ナオコ)

虎岩 直子(トライワ ナオコ)
明治大学政治経済学部教授。共著:『アイルランド・ケルト文化を学ぶ人のために』(世界思想社)、共訳書:『エンジェル・アト・マイ・テーブル(上・下)』(筑摩書房)。

上記内容は本書刊行時のものです。

【執筆者プロフィール】
北川 健次(キタガワ ケンジ)
美術家・写真家・詩人・美術評論家。著書『「モナ・リザ」ミステリー』(新潮社)、作品集『危うさの角度』、『美の侵犯──蕪村×西洋美術』(求龍堂)、写真集『サン・ラザールの着色された夜のために』、詩集『直線で描かれたブレヒトの犬』(沖積舎)など多数。

小針 由紀隆(コハリ ユキタカ)
ベルナール・ビュフェ美術館館長、元静岡文化芸術大学教授。著書:『ローマが風景になったとき──西欧近代風景画の誕生』(春秋社)、『クロード・ロラン──17世紀ローマと理想風景画』(論創社)、『サルヴァトール・ローザ──17世紀イタリアの美術家が追い求めた自由と名声』(論創社)など。

谷川 渥(タニガワ アツシ)
美学者・批評家。著書:『形象と時間』『美学の逆説』『鏡と皮膚』『肉体の迷宮』『孤独な窃視者の夢想』『ローマの眠り』ほか。訳書:P゠M.シュール『想像力と驚異』、Ch.ビュシ゠グリュックスマン『見ることの狂気』、アニエス・ジアール『愛の日本史』ほか。

水沢 勉(ミズサワ ツトム)
神奈川県立近代美術館長、美術評論家、美術史家。著書:『この終わりのときにも』(思潮社)、『エゴン・シーレ まなざしの痛み』(東京美術)、共編著:『点在する中心』(春秋社)、『モダニズム/ナショナリズム』(せりか書房)、訳書:クリスティアン・M.ネベハイ『エゴン・シーレ──スケッチから作品へ』(リブロポート)など。

宮下 規久朗(ミヤシタ キクロウ)
神戸大学大学院人文学研究科教授。著書:『カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社)、『闇の美術史』『聖と俗』(以上、岩波書店)、『そのとき、西洋では』(小学館)、『聖母の美術全史』『日本の裸体芸術』(以上、筑摩書房)、『バロック美術』(中央公論新社)ほか多数。

海野 弘(ウンノ ヒロシ)
1939年東京生まれ。著書:『アール・ヌーボーの世界』(造形社)、『装飾空間論』(美術出版社)、『都市とスペクタクル』(中央公論社)、『アンドロイド眼ざめよ』(駸々堂出版)、『カリフォルニア・オデッセイ』(グリーンアロー出版社)ほか多数。2023年死去。

秋丸 知貴(アキマル トモキ)
美術評論家連盟会員・鹿児島県霧島アートの森学芸員・滋賀医科大学非常勤講師。著書:『ポール・セザンヌと蒸気鉄道』(晃洋書房)。共著:『グリーフケア・スピリチュアルケアに携わる人達へ』(クリエイツかもがわ)。

進藤 幸代(シンドウ サチヨ)
多摩美術大学教授。論文:「「疑似体験」としての「旅行」──日本人にとってのホノルルマラソン」(『総合観光研究』第5号、2006)、「ホノルルマラソン観光におけるハワイアン」(『総合観光研究』第12号、2013)など。

萩原 朔美(ハギワラ サクミ)
多摩美術大学名誉教授、金沢美術工芸大学客員教授、前橋文学館館長。昨年全ての作品が世田谷美術館に収蔵された。著者多数。

高遠 弘美(タカトオ ヒロミ)
明治大学名誉教授。著書:『プルースト研究』、『乳いろの花の庭から』、『物語パリの歴史』、『七世竹本住大夫』、訳書:プルースト『失われた時を求めて』、オマル・ハイヤーム『トゥーサン版 ルバイヤート』ほか多数、編著:『欧米の隅々 市河晴子紀行文集』(素粒社)。

丸川 哲史(マルカワ テツシ)
明治大学政治経済学部教授。著書:『魯迅出門』(インスクリプト)、『思想課題としての現代中国』(平凡社)、『竹内好』(河出書房新社)、『台湾ナショナリズム』(講談社)。

目次

まえがき


記憶と芸術──二重螺旋の詩学 【北川健次】
壁に掛けられた小さな風景画──イタリアの自然と画家たちの記憶 【小針由紀隆】
絵画の時間性 序説 【谷川渥】
+記録/+記憶──あるパフォーマーのこと 【水沢勉】
歴史画と集合的記憶 【宮下規久朗】


生の織物 【海野弘】
ポール・セザンヌと写真──近代絵画における写真の影響の一側面 【秋丸知貴】
ハワイ・ポノイを歌うこと 【進藤幸代】
意味を逃れる 【萩原朔美】

《幕間》
澁澤・種村時代を語る──谷川さんと午後五時にお茶を 【谷川渥×中村高朗】


「引用的人間」の記憶について 【高遠弘美】
W・B・イェイツとシェーマス・ヒーニーをめぐる記憶 【虎岩直子】
芸術創造のプロセス──「さまよえるユダヤ人」伝説をめぐって 【中村高朗】
戦前の記憶と戦後の生──太宰治における天皇・メディア・死 【丸川哲史】

あとがき 


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