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 かくも面倒で面白い文化人類学の世界生き方としてのフィールドワーク

生き方としてのフィールドワーク かくも面倒で面白い文化人類学の世界

A5判 344ページ 並製
定価:2,800円+税
ISBN978-4-486-02176-6 C1039
奥付の初版発行年月:2020年03月 / 発売日:2020年03月中旬

内容紹介

フィールドワークという人類学的実践の核心をなす営みを通して、この学問分野の厄介な面白さを初心者に伝える。と同時に、職業的な人類学者に対して、それぞれの人生とフィールドワークを真摯に見つめ直すことを促すことを試みる。

著者プロフィール

中尾 世治(ナカオ セイジ)

総合地球環境学研究所特任助教

杉下 かおり(スギシタ カオリ)

多摩大学グローバルスタディーズ学部専任講師

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

目次
序論――生き方としてのフィールドワーク  中尾 世治、杉下 かおり  
はじめに  
いま、フィールドワークとは 
本書の視角  
本書の概要  
おわりに  

第一部 はざまで  
第一章 フィールドを選ぶ/フィールドに選ばれる
―エチオピアのイスラーム聖者村と人類学者  吉田 早悠里
 はじめに
調査対象外の村  
聖者との出会い  
流れに身を任せる 
訪問者から調査者へ  
おわりに  
第二章 文化の狭間に生きる―トランスポーター、ジョセフの生き方  川﨑 一平  
はじめに  
エピソードⅠ―ジョセフとの出会い  
エピソードⅡ―優れたインフォーマント  
 エピソードⅢ―ツアーガイドと人類学者  
エピソードX(エックス)―拡大するネットワークのゆくえ  
第三章 生きるように学問する―私が南アフリカまで日本人に会いに行く理由  杉下 かおり  
はじめに  
私と人類学とアフリカ  
日本人の人種意識、あるいは自分自身への審問  
南アフリカまで日本人に会いに行く  
おわりに  

第二部 おわりとはじまり  
第四章 失われた時を求めて―フィールドワークにおける老いと時間  菅沼 文乃  
老いとの出会い  
フィールドとの出会い  
ふたたびフィールドへ  
失われた時間がもたらしたもの―老いと再会/出会い直し  
第五章 フィールドワークと「甘え」―フィジーの自殺研究を振り返って  杉尾 浩規  
自殺調査に思いを巡らせる  
分からなさに満ち溢れた自殺のフィールドワーク  
「甘え」と不思議な感覚  
素直な「甘え」と異文化理解  
第六章 「生活実感」からの再出発
―モロッコのベルベル人男性ハーッジとの出会いと歌舞アホワーシュ  齋藤 剛  
はじめに―出会いを通じたフィールドワークの問いなおし  
「テーマ先行型」の研究  
現地の人の関心と「生活実感」からの出発  
アホワーシュを理解するための枠組み  
ハーッジについて  
アホワーシュの様子  
アホワーシュとハーッジ  
アホワーシュの魅力  
ハーッジとアホワーシュをめぐる語り  
おわりに―太鼓は誘う  
第七章 楽園の宗教と観光と私をつないだ食堂
―バリ島の忘れえぬ恩人たちとの出会い  吉田 竹也  
研究と人生の隘路の記述  
目論見の挫折から研究の脱構築へ  
観光地の宗教研究から観光地の研究へ  
かけがえのない出会い  

第三部 身のまわりから  
第八章 異文化表象の誤配と交響するフィールド  菊地 滋夫  
点と点を結ぶ  
オリエンタリズム批判の余波から  
フィールドワーク、ケニア海岸地方後背地へ  
教室での挫折、再び「フィールドワーク」へ  
ザンジバル  
コンタクト・ゾーンにおける異文化表象の誤配  
再び教室へ―初年次教育への挑戦  
結びにかえて―フィールドはどこに?  
第九章 異分野との共同研究の現場―現場=フィールドの学としての人類学  中尾 世治  
異分野との共同研究という現場  
オートエスノグラフィーという手法  
学際的な共同研究の現場  
文書作成という現場  
現場=フィールドの学としての人類学  
第十章 そんなことはどうでもいい、というわけでもないのかもしれない  山崎 剛  
学問を取り払ってはじめる  
本を開いている時には、見えていないこと  
本も動くし、あなたも動く、でもそんなことは考えない  
本を読み終えるけれど、終わらない  
暮らしの中でつづける  

あとがき  

著者紹介  


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