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児童文学の教科書

児童文学の教科書

A5判 240ページ 並製
価格:2,530円 (消費税:230円)
ISBN978-4-472-40463-4 C0095
奥付の初版発行年月:2013年02月 / 発売日:2013年02月上旬

内容紹介

子どもの本を学びたいおとなたちの入門書。児童文学の成り立ちから発展までの過程、ジャンル、その扱われるテーマや主題、重要なトピックを一冊に凝縮。図書館員、児童書専門店員、作家、研究者など、子どもの本にかかわる専門家によるコラムも充実。便利なおすすめブックリスト付き。子どもの本を扱うすべての人必携の手引書。


目次

はじめに
序章 児童文学理解の基本
 児童文学とはなにか──よくある誤解の修正

■第一部
第1章 子どもの本の分類
 1 形式別──絵本と挿絵入りの本
 2 対象年齢別
 3 ジャンル別
第2章 英米の子どもの本の歴史
 1 ヨーロッパにおける「子ども概念」の出現
 2 イギリスにおける児童文学の出現
 3 二つの「子ども観」
 4 伝承文芸から、その文字化、再話から創作童話、ファンタジーへ
 5 黄金期から二〇世紀まで
 6 二〇世紀後半から現在へ
第3章 日本の子どもの本の歴史
 1 明治以前
 2 明治の児童文学──西洋式教育の輸入と江戸からの伝統
 3 大正デモクラシーのもとで
 4 戦中の児童文学
 5 戦後児童文学の再出発
 6 現代の動向

■第二部
第4章 伝承から子どものための物語へ──神話・伝説・昔話
第5章 ファンタジー──空想と魔法、架空の世界
 1 創作民話、象徴童話と呼ばれるような短編
 2 現実=別世界の行き来を描くファンタジー
 3 異界のみで成立する別世界ファンタジー
 4 日常のファンタジー
第6章 リアリズム──日常・家族・学校・友情・人生
第7章 冒険物語──探索・試練・挑戦・救出・サバイバル
第8章 歴史小説──過去という舞台の上で
第9章 ノンフィクション──知識の本
第10章 子どものための詩──わらべうたから現代詩まで

■第三部 トピック編
第11章 読んでおきたい古典
第12章 児童文学の世界地図
第13章 戦争と平和を考える
 1 日本での取り組み
   子どもたちの体験
   原爆
   沖縄本土戦・基地問題
   兵士の体験
   満州、朝鮮における日本人、日本軍
   戦争はなぜ起こるか
 2 諸外国での取り組み
   ナチス・ドイツ
   戦時下の経験
   兵隊の経験
   未来の戦争の脅威
   日系人の体験
第14章 絵本のいろいろ
 1 赤ちゃん絵本
 2 物語絵本
   創作絵本
   昔話絵本
 3 しかけ絵本
 4 マンガ手法を使った絵本、グラフィック・ノベル
第15章 幼年文学とYA文学
 1 幼年文学
 2 YA文学 

書名索引
人名索引

〈コラム〉
■児童文学にできること(岡田淳/児童文学作家)
■子どもの発達と読書段階(秋田喜代美/東京大学教授)
■アニメについて(鷲谷正史/目白大学准教授)
■子どもの本専門店のこと(増田喜昭/子どもの本専門店「メリーゴーランド」)
■子どもの本ができるまで(松田素子/編集者)
■ライトノベルとはなにか(久米依子/目白大学教授)
■マンガについて(すがやみつる/京都精華大学非常勤講師)
■紙芝居とはなにか(野坂悦子/紙芝居文化の会)
■ブックトークをやってみよう(黒沢克朗/調布市立図書館)
■おはなし(ストーリーテリング)について(島本まり子/浦安市立図書館)
■子どもの本をおとなが読むということ(細江幸世/編集者)
■翻訳の現場から(こだまともこ/翻訳家)
■絵本の読み聞かせ(浅沼さゆ子/東京都立多摩図書館)
■図書館は身近になった?(坂部豪/水戸市立見和図書館)
■レポートの書き方(川端有子)


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