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 その哲学的基礎とウィリアム・ジェイムズふわふわする漱石

ふわふわする漱石 その哲学的基礎とウィリアム・ジェイムズ

A5判 224ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-086063-5 C3095
奥付の初版発行年月:2021年03月 / 発売日:2021年03月下旬

内容紹介

『吾輩は猫である』の「フワフワ」した猫,『明暗』のあわい…,作品が描いた境界を流れゆく生と,『文学論』の(F+f)や「個人主義」にみる哲学的探求.「微妙な関係」から始まり、次第に「親しい」ものとなっていくウィリアム・ジェイムズの思想を背景に,漱石の世界観ならびに人間観の展開を丹念にたどる.

著者プロフィール

岩下 弘史(イワシタ ヒロフミ)

東京大学大学院総合文化研究科特別研究員,法政大学市ヶ谷リベラルアーツセンター兼任講師ほか

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第一章 (F+f)とジェイムズ心理学をめぐる微妙な関係
 第一節 『文学論』の動機
 第二節 (F+f)と心理学
 第三節 「F」と(F+f)の意義
 第四節 『文学論』解読

第二章 『文学論』における「文芸上の真」
 第一節 「文芸上の真」の背景
 第二節 漱石の「文芸上の真」
 第三節 『宗教的経験の諸相』との共鳴
 第四節 『宗教的経験の諸相』が示唆する「真の事実」

第三章 「文芸の哲学的基礎」と「真に」存在するもの
 第一節 漱石の「哲学的基礎」
 第二節 「理想」の意義
 第三節 「還元的感化」の仕組み

第四章 「創作家の態度」と「ばらばら」な世界
 第一節 「創作家の態度」の「極端」な世界観について
 第二節 「自己本位」の語り
 第三節 「ばらばら」な人間と世界

第五章 『多元的宇宙』と漱石晩年の思想
 第一節 『多元的宇宙』と「融け合う」世界
 第二節 『明暗』における『多元的宇宙』の残響
 第三節 「則天去私」に暗示される思想

おわりに


Floating Sōseki:
The Philosophical Foundations and William James
Hirofumi IWASHITA


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