シリーズ言語科学
認知言語学2:カテゴリー化
大堀 壽夫:編
A5判 344ページ
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-13-084073-6(4-13-084073-8) C338
奥付の初版発行年月:2002年10月
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-13-084073-6(4-13-084073-8) C338
奥付の初版発行年月:2002年10月
内容紹介
言葉を通じて人間の思考や認識についてさぐる認知言語学.カテゴリー化の理論は人間の認知の能力を反映して,メタファー,メトニミーとともに重要ば概念である時間・空間をいかに把握するか,トートロジーのような言語使用の意味は何かなどを問う.
目次
序 カテゴリー化研究の展望(大堀壽夫)
I 認知方略としてのカテゴリー化
1 絶対と相対の狭間で——空間指示枠によるコミュニケーション(井上京子)
2 〈液体〉としての言葉
——日本語におけるコミュニケーションのメタファー化をめぐって(野村益寛)
3 なぞなぞの舞台裏——その理解と認知能力(杉本孝司)
II 文法カテゴリーの成立
4 日本語における語彙のカテゴリー化——形容詞と形容動詞の差について(上原聡)
5 トートロジとカテゴリ化のダイナミズム(坂原茂)
6 日本語条件文と認知的マッピング(田窪行則・笹栗淳子)
7 動詞の意味特性と動詞形態素の習得——プロトタイプ形成と生得性(白井恭弘)
8 助詞への道——漢語の“了”,“得”,“倒”の諸機能をめぐって(Christine Lamarre)
9 意味論的カテゴリーとしてのモダリティ(Heiko Narrog)
III 複文カテゴリーの諸相
10 日韓両語の補文構造の認知的基盤(堀江薫)
11 構文理論から見た主要部内在型関係節の意味と機能(小原京子)
12 「交替指示」構文の通時相——統語変化とカテゴリー化(大堀壽夫)