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映画論の冒険者たち

映画論の冒険者たち

A5判 312ページ
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-083082-9 C1074
奥付の初版発行年月:2021年11月 / 発売日:2021年11月上旬

内容紹介

映画についての百花斉放百家争鳴.クラカウアー,バザン,蓮實,メッツ,マルヴィ,ボードウェル,ガニング、カヴェル,ドゥルーズ, ランシエール…….彼ら/彼女らが映画に関して紡いだ思考のエッセンスを浮かび上がらせる.第一線で活躍する映画研究者が執筆する映画論を知り学ぶための最強テキスト.

著者プロフィール

堀 潤之(ホリ ジュンジ)

関西大学文学部教授

木原 圭翔(キハラ ケイショウ)

早稲田大学文学学術院講師

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに(木原圭翔)

Ⅰ 古典的映画論のアクチュアリティ
ヒューゴー・ミュンスターバーグ:その遺産と認知主義的映画研究(板倉史明)
ベーラ・バラージュ:映画芸術が可視化する人間の精神(渋谷哲也)
ジャン・エプシュタイン:幻視者の映画哲学(武田 潔)
セルゲイ・エイゼンシュテイン:自動運動とその観察(畠山宗明)
ジークフリート・クラカウアー:偶然,事物,リアリズム(竹峰義和)

Ⅱ 映画批評の実践
アンドレ・バザン:「不純な映画」の時代の批評家(角井 誠)
エリック・ロメール:「美」を通じた存在の肯定(小河原あや)
セルジュ・ダネー:現代映画とともに生まれた男(須藤健太郎)
V・F・パーキンズ:「世界」のスタイルと意味(川﨑佳哉)
蓮實重彥:映画の反=メディア的可能性(長谷正人)

Ⅲ 現代映画理論の展開
クリスチャン・メッツ:反省的=再帰的言説の道程(武田 潔)
レーモン・ベルール:映画と映像アートの往還(堀 潤之)
ローラ・マルヴィ:フェミニズムとテクノロジーから映画を見る実践理論家(斉藤綾子)

Ⅳ フィルム・スタディーズの冒険
デイヴィッド・ボードウェル:詩学/科学を追求する(木下耕介)
ミリアム・ハンセン:映画経験とモダニティ(竹峰義和)
リンダ・ウィリアムズ:ボディジャンルと幻想の論理(木下千花)
トム・ガニング:映画のアトラクションに魅せられた歴史家(三輪健太朗)

Ⅴ 哲学者たちの映画論
スタンリー・カヴェル:メディウムを批評する哲学者(木原圭翔)
フレドリック・ジェイムソン:歴史的可能性を問い続けるマルクス主義者(吉本光宏)
ジル・ドゥルーズ:哲学者は映画作家をどう論じたか(中村秀之)
ジャック・ランシエール:芸術の美学的体制と映画(堀 潤之)

おわりに(堀 潤之)


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