くまの根 隈研吾・東大最終講義 10の対話
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-13-063818-0 C1052
奥付の初版発行年月:2021年05月 / 発売日:2021年05月中旬
各界第一線で活躍する協働者・恩師・友人ら22人がユニークな隈研吾論を展開.隈を交えた鼎談では,知られざるエピソードや影響関係が語られ,建築家の隈研吾の創作のルーツが明らかにされる.2019年から2020年に東京大学安田講堂でおこなわれた東京大学最終連続講義「工業化社会の後にくるもの」を待望の書籍化.
隈 研吾(クマ ケンゴ)
東京大学特別教授,建築家
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1回 集落からはじまった
講演 隈研吾の原点となった集落調査(原広司)
鼎談 集落調査から学んだ仕事のリズム(原広司×セン・クアン×隈研吾)
回想 第三の途の可能性(隈研吾)
第2回 家族とコミュニティの未来
講演 苦節一〇年から「移ろう建築」へ(上野千鶴子)
鼎談 バブルの大きな授業料(上野千鶴子×三浦展×隈研吾)
回想 ボロさという方法(隈研吾)
第3回 コンクリートから木へ
講演 コンクリートから木造へ(内田祥哉)
講演 木造の終焉は近い(深尾精一)
鼎談 混構造的に木造を捉える自由を学ぶ(内田祥哉×深尾精一×隈研吾)
回想 「正義」と「傘」からの自由(隈研吾)
第4回 街づくりとクラフト
講演 デザインを通した隈研吾との協働(原研哉)
講演 一流と出会える地域をつくる(鈴木輝隆)
講演 紙を育て,人を育てる(小林康生)
講演 左官職人は景観をつくる(挾土秀平)
鼎談 奥深いモノの世界へ(原研哉×鈴木輝隆×小林康生×挾土秀平×隈研吾)
回想 聞き続けること(隈研吾)
第5回 緑と建築
講演 緑,造園,原点は「庭園」,「日本庭園」それから「ランドスケープ」(進士五十八)
講演 ランドスケープ・デザインの本質と建築(涌井史郎)
鼎談 環境の時代の庭園がもつ機能(進士五十八×涌井史郎×隈研吾)
回想 やさしい相棒(隈研吾)
第6回 アートと建築
講演 アートと建築,建築はアート(高階秀爾)
講演 未完成を完成のなかにつなげる建築家(伊東順二)
鼎談 アートの未来,建築の未来(高階秀爾×伊東順二×隈研吾)
回想 小さな地方,小さな場所(隈研吾)
第7回 歴史と継承
講演 歴史を継承して建築をつくる(藤森照信)
講演 昭和期における権力の館(御厨貴)
鼎談 建築と政治(藤森照信×御厨貴×隈研吾)
回想 弁証法から微分へ(隈研吾)
第8回 エンジニアリングの未来
講演 小さな建築から見えてくること(江尻憲泰)
講演 透明な構造デザインで生み出す(佐藤淳)
鼎談 二〇二〇年以降の構造(江尻憲泰×佐藤淳×隈研吾)
回想 LABOという場所(隈研吾)
第9回 世界と日本
講演 東京とニューヨークの交流(バリー・バーグドール)
講演 物質の詩学と物質性のイデオロギー(ボトンド・ボグナール)
鼎談 建築のグローバリゼーション(バリー・バーグドール×ボトンド・ボグナール×隈研吾)
回想 東大建築の批判的遺伝子(隈研吾)
第10回 コンピュテーショナルデザインとクラフト
講演 アルベルティによる設計と施工の分離(マリオ・カルポ)
講演 VR技術とは何か(廣瀬通孝)
鼎談 箱の外に出ること(マリオ・カルポ×廣瀬通孝×隈研吾)
回想 方法の発見(隈研吾)
The Roots of Kuma's Works:
Ten Last Lectures at the University of Tokyo
Kengo KUMA, Editor