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野生動物問題への挑戦

野生動物問題への挑戦

A5判 180ページ
定価:2,700円+税
ISBN978-4-13-062226-4 C3045
奥付の初版発行年月:2019年11月 / 発売日:2019年11月中旬

内容紹介

「破壊の世紀」から「再生の世紀」へ――獣害問題,外来動物問題,共通感染症問題……さまざまな野生動物問題は,すべて人間社会が生み出したものである.社会問題化した野生動物問題とおよそ40年にわたり格闘を続けてきた研究者からの熱きメッセージ.

著者プロフィール

羽山 伸一(ハヤマ シンイチ)

日本獣医生命科学大学獣医学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1章 破壊の世紀から――野生動物問題との出会い
1.1 野生動物が消えてゆく
  (1)絶滅を目撃する
  (2)公害,そして変貌する国土
1.2 獣医師への道――獣医科大学入学
  (1)地平線への憧れ
  (2)あっけない幕切れ 
  (3)野生動物の獣医さん
1.3 絶滅に瀕する害獣
  (1)ゼニガタアザラシとの出会い
  (2)店晒しとなった天然記念物指定答申
  (3)ゼニ研の誕生
  (4)害獣は滅びればよいのか

第2章 ワイルドライフマネジメント――駆除から管理へ
2.1 特別天然記念物の害獣
  (1)再び大学へ
  (2)駆除されるニホンカモシカ
  (3)審議会へハガキ作戦
  (4)世界最大のブナ林を世界遺産へ
2.2 法律をつくる 
  (1)絶滅の阻止から回復へ
  (2)裏切られた期待
  (3)科学的管理の黎明――特定計画制度の創設
2.3 森とシカの一体管理
  (1)丹沢のシカ問題
  (2)民間主導の総合調査と政策提言
  (3)シカの管理は森の管理
2.4 ワイルドライフマネジメントと管理者
  (1)だれがマネジメントするのか
  (2)管理者を育てる取り組み

第3章 外来動物――無自覚の果ての犯罪
3.1 連れてこられた動物たち――外来動物とはなにか
  (1)カワウソゥ選挙
  (2)外来生物法制定
3.2 オーストラリアのキツネ対策
  (1)外来種大国
  (2)キツネ,タスマニアへ侵入
  (3)タスマニアでのキツネ対策
  (4)キツネ根絶計画
3.3 外来動物を根絶する
  (1)アライグマとマングース
  (2)動物を飼うということ

第4章 環境汚染と感染症――蝕まれる野生動物
4.1 環境ホルモンから放射能汚染へ
  (1)アザラシの大量死
  (2)福島原発災害
  (3)モニタリングの意味
4.2 感染するガン
  (1)激減するタスマニアデビル
  (2)乱獲と免疫異常
  (3)復活に賭ける専門家たち
4.3 野生動物感染症
  (1)ツシマヤマネコがエイズ感染
  (2)高病原性鳥インフルエンザとツルの分散
  (3)野生動物の保健所

第5章 再生の世紀へ――野生動物問題への挑戦
5.1 絶滅を食い止める
  (1)オガサワラノネコ
  (2)小笠原動物医療派遣団
  (3)アカガジラカラスバトの復活
5.2 希少動物を管理する
  (1)えりもシールクラブの設立
  (2)漁獲の激減と被害の急増
  (3)スコットランドの取り組み
  (4)ゼニガタアザラシ管理計画
5.3 野生復帰
  (1)コウノトリとトキの野生復帰
  (2)急増する野生復帰の取り組み
  (3)失われた未来を取り戻す

おわりに
さらに学びたい人へ


Challenges for Social Change to Solve Wildlife Issues
Shin-ichi HAYAMA


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