細胞の中の水
A4判 328ページ
価格：5,720円 (消費税：520円)
ISBN978-4-13-060217-4(4-13-060217-9) C304
奥付の初版発行年月：2006年04月
価格：5,720円 (消費税：520円)
ISBN978-4-13-060217-4(4-13-060217-9) C304
奥付の初版発行年月：2006年04月
内容紹介
生体高分子表面の水は，通常の水溶液中にあるそれとはまったく異なる物理的状態にあり，高分子機能の情報交換に大きな役割を果たしている．従来の生物現象の解釈に見直しを迫り，細胞内の分子レベルでのメカニズム解明に向けて新たな視座を提供する．
目次
緒言
日本語版のための序文
訳者序文
第I部 古典的概念の要約
第１章 普通の水の性質
第２章 拡散と浸透
第３章 コロイド，ゲルおよび両親媒性構造
第II部 水，高分子およびイオン間の相互作用
第４章 高分子の水和殻，結合水と構造水
第５章 水和殻の特異な性質
第III部 高分子による水の特性の利用
第６章 水と高分子の形状
第７章 結合水は必要で充分か，制御できるか？
第IV部 細胞マトリクスの構築における水
第８章 細胞内の拡散を問い直す
第９章 細胞の中は液体ではなく固体に近い状態か？——細胞学的アプローチ
第V部 細胞マトリクス内の代謝産物輸送の問題
第１０章 細胞内の輸送
第１１章 古典的なイオン出入り説の新しい解釈
結論
第１２章 水と高分子がつくる不均一でダイナミックな界面
付録／索引