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筋力強化の基本書

筋力強化の基本書

A5判 224ページ
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-13-053705-6 C1075
奥付の初版発行年月:2023年08月 / 発売日:2023年08月上旬

内容紹介

スロトレ理論の本格解説をはじめ腕・腹・肩など重要種目の理論と実際、上達の壁を超えるためのトレーニングプログラムなど、多角的な視点で基礎を説く「筋トレのバイブル」。子どもやお年寄りのトレーニングでの注意点に紙幅を割くなど、多様な読者に向けた一冊。

著者プロフィール

石井 直方(イシイ ナオカタ)

東京大学名誉教授、東京大学スポーツ先端科学連携研究機構特任研究員、理学博士。
1955 年生まれ。東京大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。1999 ~ 2020 年東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は運動生理学、トレーニング科学。1981 年ボディビル ミスター日本優勝・世界選手権 3 位。1982 年ミスターアジア優勝。2001 年全日本社会人マスターズ優勝など、競技者としても輝かしい実績を誇る。少ない運動量で大きな効果を得る「スロトレ」の第一人者。エクササイズと筋肉の関係をベースにした健康や老化防止についてのわかりやすい解説には定評がある。
著書:『トレーニングをする前に読む本』(講談社、2012)、『筋肉学入門』(講談社、2009)、『スロトレ完全版』(共著、高橋書店、2009)、『石井直方の筋肉まるわかり大事典』(ベースボール・マガジン社、2008)など多数

柏口 新二(カシワグチ シンジ)

JCHO 東京新宿メディカルセンター整形外科特任部長、医学博士。
1955 年生まれ。徳島大学医学部医学科卒業、徳島大学医学部整形外科講師、国立療養所徳島病院医師、東京厚生年金病院(整形外科部長)、JCHO 東京新宿メディカルセンター(旧厚生年金病院)、国立病院機構徳島病院整形外科医師などを経て、現職。医学部の学生時代から空手、筋力トレーニングを始め、その後パワーリフティングに転向し、中尾達文先生、宮畑豊会長にも師事。トレーニングを継続している。発育期のスポーツ外傷,障害などを専門としている。
著書:『子どもの体が危ない ! 運動器障害』(共著、柘植書房新社、2019)、『野球肘検診ガイドブック』(共編著、文光堂、2018)、『肘実践講座 よくわかる野球肘離断性骨軟骨炎』(共著、全日本病院出版会、2013)など多数

髙西 文利(タカニシ フミトシ)

マルヤジム主催、プロ野球ソフトバンクホークス・トレーニングアドバイザー。
1955 年生まれ。法政大学卒業、1991 ~ 1996 年全日本ボディビル選手権ミドル級優勝、アジアボディビル選手権ミドル優勝(1992 年)、ワールドゲームス世界第 6 位(1993 年日本人初)。三菱重工長崎硬式野球部、プロ野球ソフトバンクホークス(2010 年~現在)などで筋力トレーニング指導。(2004 年~現在)高齢者・低体力者の「筋肉づくり体操」、子どもの成長・発育促進のスロートレーニングを指導。(2013 年~ 2023 年 3 月)長崎県体スポーツ協会スポーツ医科学委員、長崎県ボディビル連盟会長、長崎県パワーリフティング協会理事、日本ボディビル連盟 1 級審査員・指導員。
著書:『アスリートのための筋力トレーニングバイブル』(共書、ナツメ社、2018)、『ジュニア期のスポーツ外傷・障害とレジスタンストレーニング Q&A』(共書、長崎県スポーツ協会 2005)など多数

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1章 筋力トレーニングによる疾病・障害予防
1.1 スクワットやクランチでこそ体幹(骨盤帯)は強化できる 
1.2 自分に合ったスクワットフォームの見つけ方 
 1)ポイント1:重心を意識する 
 2)ポイント2:体幹をしっかりと立てる 
 3)ポイント3:骨盤帯の柔軟性を保つ 
 4)ポイント4:股関節と膝関節の解放順序 
1.3 柔軟で強靱な骨盤帯を作る
1.4 筋力強化だけではスポーツ復帰できない
1.5 ベンチプレスにおける誤解 
1.6 小学生のインナーマッスル(腱板)強化の意義

第2章  体にやさしく効果的なトレーニング──スロートレーニングの理論と応用
2.1 筋発揮張力維持スロー法の開発
2.2 高齢者・有疾患者における効果
2.3 スロー法の効果のメカニズム
2.4 スロー法の実施上のポイント

第3章 筋力トレーニングの実践
 重要な種目の理論と実際
  スタンディング・バックプレス
  バーベルカール
  トライセプスプレス・ライイング
  デクライン・シットアップ 
  筋力トレーニング種目のビッグ3とベントオーバーロウ

第4章 年代別・目的別トレーニング
4.1 子どもの運動機能とその異変
 1)しゃがみ込みのできない子どもたち 
 2)腕立て伏せや懸垂ができない子どもたち 
 3)剣玉の極意とハイクリーン 
4.2 高齢者の健康と運動 
 1)高齢者の健康づくり運動への取り組み
 2)健康体操教室とその理論
 3)いつでも・どこでも・誰でも・手軽にできる大腰筋体操
4.3 アスリートのトレーニング──バリスティックトレーニング
 1)バリスティックトレーニングの位置づけと役割 
 2)異なったトレーニングによるパワーの変化
  (a)最大筋力を引き上げることができない
  (b)カールのような肘関節を使った単関節運動はスポーツの動きにつながりにくい
 3)安全に確実にパワーを発揮する能力を高める 
 4)バリスティックトレーニングの効果を上げるための筋力レベル 
 5)筋肉量の増大とパワー発揮能力向上のフォームを重ねる 
 6)ストップ&クイックからスロー&クイック、SSCの利用 
 7)パワー強化のための低レップス法の課題と対策 
4.4 筋トレと補助のコツ
 1)しゃがみとフルスクワット──骨盤帯の動き 
 2)スクワットでの体幹と骨盤の使い方──腰痛予防のために 
 3)スクワットでの膝の軌道 
 4)スクワットの立ち上がりと膝の絞り 
 5)スクワットにおける上体の傾斜
 6)バーベルシャフトのしなりを利用するスクワット 
 7)スクワットの補助 
  (a)1人での補助
  (b)2人での補助
  (c)3人での補助
 8)ベンチプレスの補助
  (a)1人での補助
  (b)2人での補助
  (c)3人での補助
 9)ラットマシンプルダウンと広背筋の動き

第5章 トレーニングプログラムの実際と工夫
5.1 基本プログラムの設定
 1)幼児(自重:2~6歳) 
 2)小学校低・中学年(自重:6~10歳) 
 3)小学校高学年・中学生(自重とダンベル:10~15歳)
 4)高校生(バーベルまたはダンベル:15~18歳) 
 5)一般人初級者(自宅用:ベンチ台とダンベル:18~40歳代)
 6)一般人初級者(ジム用・フリーウエイトとマシン:18~40歳代) 
 7)高齢者・体力低下の人(自重と軽ダンベル:50歳以上)
5.2 基本プログラムの処方と工夫 
 1)処方の3要素 
 2)強度の基準としてのRM(アールエム:最大反復回数) 
 3)強度と主な効果 
 4)トレーニング容量(ボリューム) 
 5)頻度を決める 
 6)オーバートレーニングとトレーニング効果の現れ方
 7)傷害予防のためのピリオダイゼーションの取り入れ方 
5.3 応用プログラムの設定
 1)中学生:2分割(自重とダンベル)
 2)高校生:2分割(バーベルまたはダンベル)
 3)一般人初級者:2分割(自宅用:ベンチ台とダンベル)
 4)一般人初級者:2分割(ジム用・フリーウエイトとマシン) 
 5)一般人中級者:2分割(ジム用・フリーウエイトとマシン) 
 6)一般人上級者:3分割(ジム用・フリーウエイトとマシン)
 7)一般人上級者:4分割(ジム用・フリーウエイトとマシン) 
 8)高齢者・体力低下の人(自重と軽ダンベル) 
 9)高齢者・体力低下の人:2分割①(自重と軽ダンベル)
 10)高齢者・体力低下の人:2分割②(自重と軽ダンベル) 
5.4 応用プログラムの処方と工夫
 1)最適な負荷を決めるために
 2)フォーストレプス法 
 3)マルチバウンデージ法 
 4)マルチセット法 
 5)ホリスティック法 
 6)アイソメトリック・トレーニングとアイソトニック・トレーニング
 7)セット間のインターバルと成長ホルモン
5.5 筋肉づくり体操の処方
 1)基本設定
 2)健康体操教室の手順と種目の一覧 
  (a)ウォーミングアップ(5分)
  (b)筋肉づくり体操第1(10分)5~8:ダンベル使用
  (c)筋肉づくり体操第2(10分)1~10:ダンベル使用
  (d)大腰筋体操(3~5 分)
  (e)ウエストシェイプアップ体操(5分)
  (f)太ももシェイプアップ体操(5分)
  (g)クーリングダウン(2人組でのストレッチ、10分)

附録 健康体操教室


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