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神,それは社会である宗教社会学

宗教社会学 神,それは社会である

四六判 320ページ
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-053031-6 C1036
奥付の初版発行年月:2021年05月 / 発売日:2021年05月上旬

内容紹介

いまも神は,いたるところで生きている――.社会学の知見に立ち,「宗教とは何か」に迫るとともに,政治・経済・学問・芸術・スポーツなどの根底に息づく宗教の論理を,身近な題材を通して鮮やかに描き出す.〈宗教社会学〉のリスタートを告げる入魂の一冊.

著者プロフィール

奥井 智之(オクイ トモユキ)

亜細亜大学経済学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
 宗教社会学/生の苦難/ホモ・レリギオースス

1章 宗教 自己言及的システム
 楽園追放/聖なるもの/知性の限界/儀礼のシステム/神なき時代/祭りのコミュニティ

2章 信仰 生を自覚的に生きる
 修羅道/二度生まれ/生の技法/ロビンソン・クルーソー/「父」の代用品/死と再生

3章 教団 敵対して,団結する
 排除の論理/宗教と社会/宗教的な一体感/魔女裁判/カリスマ/「新宗教」の時代

4章 儀礼 生活のリズムを刻む
 ローカルな集団/社会的な現実/イニシエーション/コミュニタス/トマスの公理/生活のリズム

5章 政治 ユートピアの思想史
 アウトサイダー/「国民」の概念/大衆運動/「千年王国」の進行/ユートピア/日本の左派

6章 経済 われらは神を信じる
 丸餅/自己調整的市場/魔術的世界/フェティシズム/禁欲説と解放説/日本型の集団主義

7章 学問 オープンな学びの場
 八宗兼学/永劫の罰/エピステーメー/専門家の権威/バベルの塔/受験の神

8章 芸術 「美」の感覚の共有
 修二会の聴聞/祭儀から演劇へ/美のコミュニティ/文化貴族/ディオニュソス的なもの/黒川能

9章 スポーツ 国民的一体感の醸成
 スポーツ観戦/フットボール/興奮の追求/オリンピック/現代の神話/ナショナルな格闘技

10章 セクシュアリティ 「愛」の理想と現実
 結婚式/「愛」の関係/道徳の根源/性の神話/姦淫/歌垣

11章 生と死 生の不安,死の恐怖
 即身仏/バーチャル・リアリティ/実存的不安/老年期/葬礼/日本的な死生観

12章 新しい宗教 巨人の肩の上に立つ
 天理教/世俗化/原理主義/カルト/スピリチュアリティ/日蓮主義

おわりに
 神,それは社会である/壜のなかのメッセージ/根源的な問題


Sociology of Religion:
God is Society, writ large
Tomoyuki OKUI


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