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19世紀南山城の社会と経済豪農たちの近世・近代

豪農たちの近世・近代 19世紀南山城の社会と経済

A5判 472ページ
価格:10,120円 (消費税:920円)
ISBN978-4-13-046127-6 C3033
奥付の初版発行年月:2018年09月 / 発売日:2018年09月下旬

内容紹介

近世から近代にかけて畿内を結ぶ先進地域として経済発展した南山城に着目し,複数の豪農文書の分析から近代への連続性を明らかにする.豪農の経済主体としての側面だけでなく,地域社会の運営主体としての機能を解明し,移行期の実証的な地域の時代像を経済史研究の第一人者たちが活写する.

著者プロフィール

井奥 成彦(イオク シゲヒコ)

慶應義塾大学文学部教授

谷本 雅之(タニモト マサユキ)

東京大学大学院経済学研究科教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序(井奥成彦・谷本雅之)

第I部 商品経済の発展と豪農の成長
 第一章 豪農堺屋八木家の蓄積基盤(小川幸代・井奥成彦)
 第二章 豪農浅田家の資本蓄積——貸上銀負担と肥料商活動(石井寛治)
 第三章 南山城賀茂郷の農民と家族——観音寺村・里村・北村の史料から(桜井由幾)

第II部 領主と村
 第四章 近世南山城における年貢負担と村財政(谷本雅之)
 第五章 畿内豪農の経済活動と年貢・御用金——嘉永七年,旗本天野氏御用状の記述より(島津良子)

第III部 豪農の身分意識
 第六章 郷士の家と地域社会——国人狛一族と家臣の近世(吉田ゆり子)
 第七章 祝園神社神主の江戸出訴——旗本天野氏上方代官七代森島清右衛門の行動に着目して(冨善一敏)
 第八章 無足人たちの明治維新(菅野則子)

第IV部 豪農の行く末
 第九章 明治期中小豪農の地域観、時代観——山城国相良郡祝園村松田弥三郎を素材として(井奥成彦)
 第一〇章 明治後半期の南山城経済の停滞(武田晴人)
 第一一章 松岡孝吉と電力事業——戦間期における地方企業家から専門経営者への変容(三科仁伸)

結(井奥成彦)

Wealthy Farmers(Gono) in Early Modern and Modern Japan: Society and Economy of Minami-Yamashiro during the Nineteenth Century
Sigehiko IOKU and Masayuki TANIMOTO,editors


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