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 自治体人事行政の3モデル学歴・試験・平等

学歴・試験・平等 自治体人事行政の3モデル

A5判 408ページ
定価:7,800円+税
ISBN978-4-13-036276-4 C3031
奥付の初版発行年月:2020年01月 / 発売日:2020年01月中旬

内容紹介

日本の公共部門の昇任人事は,いかなる能力観のもとに行われているのか.本書は,1930年代から2000年前後の大規模自治体――大阪市役所、東京都庁、神奈川県庁――の昇任システムを綿密に分析し,3つのモデルを提示する.日本の人事管理の実態に迫り,その多様性を明らかにする意欲作.

著者プロフィール

林 嶺那(ハヤシ レオナ)

福島大学行政政策学類准教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 能力への多様な眼差し
序-1. 研究課題
序-2. 課題設定の理由
 序-2-1. 時期的限定
 序-2-2. 対象の限定
 序-2-2. 多様性の把握

第1章 分析視角とモデル化の方法――昇任管理への着目
1-1. はじめに
1-2. 鍵変数としての昇任管理
 1-2.1. 実践的価値
 1-2.2. 管理の鍵としての昇任管理
1-3. 先行研究とその課題
 1-3.1. 先行研究
 1-3.2. 先行研究の課題
1-4. 4つの視角
 1-4.1. 人々の意識
 1-4.2. エリート/ノンエリートの関係性 
 1-4.3. 人事諸領域の有機的連関
 1-4.4. 自律性
 1-4.5. 小括  
1-5. 極端事例研究アプローチ
1-6. 本章のまとめ

第2章 事例の選択――3つの大規模自治体
2-1. はじめに
2-2. 極端事例の選択基準
 2-2.1. 選択基準の一般的指針
 2-2.2. 具体的な事例の選択基準
2-3. 事例の選択
 2-3.1. 選考ベースの昇任秩序における入口選別の有無
 2-3.2. 昇任試験制度の強力な利用
2-4. 本章のまとめ
  
第3章 学歴主義モデル――大阪市役所
3-1. はじめに
3-2. 戦前・戦中期における大阪市の人事管理
 3-2.1. 処遇
 3-2.2. 採用 
 3-2.3. 昇任
 3-2.4. 小括
3-3. 昇任
 3-3.1. 大阪市役所の戦後初期における人事管理の展開と人事構想
 3-3.2. 学歴の制度上の位置づけ
 3-3.3. マクロデータから見る昇任秩序
 3-3.4. ミクロデータに基づく昇任構造の分析
 3-3.5. 本節のまとめ
3-4. 採用
 3-4.1. 人事委員会以前
 3-4.2. 採用試験制度の変遷
 3-4.3. 採用試験の実態
 3-4.4. 高卒者と大卒者に寄せる期待の差異
 3-4.5. 小括
3-5. 研修
 3-5.1. 大卒採用者に対する長期的かつ集中的な研修プログラム
 3-5.2. プログラム格差の継続と変化  
 3-5.3. プログラムの量的質的接近
 3-5.4. まとめ
3-6. 配置
 3-6.1. 本庁/出先間の異動構造
 3-6.2. 本庁/出先の役付職員の履歴
 3-6.3. 配置と昇任の関係
 3-6.4. 部門を超えた異動のあり方
 3-6.5. まとめ
3.-7. 本章のまとめ

第4章 試験主義モデル――東京都庁
4-1. はじめに
 4-1.1. 本章の概要
 4-1.2. 先行研究の整理
4-2. 東京府市における人事管理
 4-2.1. 東京市役所における人事管理
 4-2.2. 東京府における人事管理
 4-2.3. まとめ
4-3. 昇任
 4-3.1. 第1期(1943年から1954年)
 4-3.2. 第2期(1955年から1966年)
 4-3.3. 第3期(1967年から1973年)
 4-3.4. 第4期(1974年から1990年)
 4-3.5. 第5期(1991年以降から2000年前後)
 4-3.6. 実態に関する経時的な分析
 4-3.7. まとめ
4-4. 採用
 4-4.1. 制度の変遷
 4-4.2. 運用の変遷 
 4-4.3. まとめ
4-5. 研修
 4-5.1. 歴史
 4-5.2. 新採用者研修プログラム
 4-5.3. 管理職候補者に対する研修プログラム
 4-5.4. まとめ
4-6. 配置
 4-6.1. 配置管理の展開
 4-6.2. 本庁/出先の異動構造
 4-6.3. まとめ
4-7. 本章のまとめ
    
第5章 平等主義モデル――神奈川県庁
5-1. はじめに
5-2. 戦前・戦中期における神奈川県の人事管理
 5-2.1. 府県の人事管理の特徴
 5-2.2. 制度化への胎動と学歴開放性
 5-2.3. 小括
5-3. 昇任
 5-3.1. 昇任運用の基準
 5-3.2. マクロデータから見る昇任秩序の実態
 5-3.3. ミクロデータに基づく昇任構造の分析
 5-3.4. 夜学通学者
 5-3.5. 昇任試験に対する認識
 5-3.6. 本節のまとめと考察
5-4. 採用
 5-4.1. 戦後初期における採用管理方式――人事委員会以前
 5-4.2 人事委員会による試験制度の概要
 5-4.3. 採用試験の運用面
 5-4.4. まとめ
5-5. 研修
 5-5.1. 研修担当組織の変遷とプログラムの概要
 5-5.2. 新採用職員研修の変遷
 5-5.3. 管理者研修の展開
 5-5.4. まとめ
5-6. 配置
 5-6.1. 人事異動の構造
 5-6.2. キャリアの作り方
 5-6.3. まとめ
5-7. 本章のまとめ
  
第6章 各モデルの特徴とその比較
6-1. はじめに
6-2. 各モデルの比較分析
6-3. グレー・ゾーン,モデルの射程
 6-3.1. グレー・ゾーンの考察
 6-3.2. モデルの射程――中央省庁の人事システム

終 章 本書の意義と課題 
終-1. はじめに
終-2. 本書の意義
 終-2.1. 理論的意義
 終-2.2. 事実発見の意義
 終-2.3. 方法論的意義
 終-2.4. 政策的な含意
終-3. 今後の課題
終-4. おわりに


Three Models of Human Resource Management in Japanese Municipal Government
HAYASHI Reona


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