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共生の代償か,闘争の胎動か反米 

反米  共生の代償か,闘争の胎動か

A5判 328ページ
価格:6,160円 (消費税:560円)
ISBN978-4-13-030220-3 C3022
奥付の初版発行年月:2021年04月 / 発売日:2021年04月下旬

内容紹介

「アメリカの世紀」といわれた20世紀は,その影のごとく「反米の世紀」でもあり,いまその影が21世紀の世界を揺さぶっている.日本,中国,英国,ロシア,中南米…,それぞれの政治,文学,思想にあらわれる「反米」の視角・表現の多様性から,近現代史におけるアメリカニズムのインパクトの多様性を描き出す.

著者プロフィール

遠藤 泰生(エンドウ ヤスオ)

東京大学総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 反米――20世紀の宿痾(遠藤泰生) 

第I部 二国間関係の中の反米
第1章 介入と反米――ウィルソン外交とメキシコ(西崎文子) 
第2章 キューバと「反米」(高橋 均) 
第3章 近現代中国における「反米」と「親米」──対立と競存の構造(村田雄二郎) 

第II部 冷戦と反米
第4章 火野葦平の冷戦紀行と「アメリカ」――『赤い国の旅人』と『アメリカ探検記』の狭間からみる親米/反米(金 志映)
第5章 「反米」の代償――オーウェル,カーと同時代のイギリス知識人を通して(小川浩之) 

第III部 憧憬と反発,驚異と脅威
第6章 怪物の内臓を腑分けする――キューバの独立運動家ホセ・マルティの「反米」(竹村文彦)
第7章 脅威と驚異としてのアメリカ――日本の知識人・文学者の戦中日記から(菅原克也)

第IV部 理念のアメリカと反米
第8章 ロシアの「反米」――独自の道を求めて(安岡治子)
第9章 アメリカの大衆文化とヨーロッパの若者文化(ロブ・クルス/鰐淵秀一訳) 

終 章 踊る若者たちのアメリカを思いしながら(遠藤泰生)


Anti-Americanism:
An Inveterate Disease of the Twentieth Century
Yasuo ENDO, Editor


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