大学出版部協会

 

都市産業社会の到来 1860年代−1910年代史料で読む アメリカ文化史3

史料で読む アメリカ文化史
史料で読む アメリカ文化史3 都市産業社会の到来 1860年代−1910年代

A5判 440ページ
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-025043-6(4-13-025043-4) C332
奥付の初版発行年月:2006年03月

内容紹介

南北戦争後のアメリカ社会の産業化・都市化は,20世紀アメリカ社会の到来を予告する.都市文化の発展を描くとともに,「進歩の時代」の問題を考える.

史料で読む アメリカ文化史【全5巻】


目次

概説 (佐々木隆)
I 都市とフロンティア
1 フロンティアの終焉——F・J・ターナー『アメリカ史におけるフロンティアの意義』(大井浩二)
2 先住インディアンの少年が見たアメリカ——カーライル・インディアン実業学校での体験から(鈴木 透)
3 自然保護運動の芽生え——ジョン・ミューア『カリフォルニアの山々』(藤原聖子)
4 ジョン・ハーバート・クイック「小麦の悲劇」 と「初めて見る大都会」(西蔭浩子)
5 ジョサイア・ストロングの危機意識——『われらの国』(大井浩二)
6 ジェイコブ・リース「豊かさの向こう」(佐々木隆)
7 スラムの改革——ジェイン・アダムズ『ハル・ハウスの20年』(鈴木健次)
8 都市文明の力—カール・サンドバーグ「シカゴ」(亀井俊介)

II 産業社会の到来
1 黒人鉄道工夫,ジョン・ヘンリーの歌(ウェルズ恵子)
2 カーネギーが説いた「富の福音」(鈴木健次)
3 社会進化論——サムナーとウォード(明石紀雄)
4 科学的管理法——テーラー・システム(明石紀雄)
5 アプトン・シンクレアのシカゴ——『ジャングル』(大井浩二)

III 生活文化の諸相
1 発明の時代——トマス・エディソンと電灯(鈴木健次)
2 高層建築の美——ルイス・サリヴァン「芸術的な高層ビル」(矢口祐人)
3 専門職の登場——トマス・イーキンズ「グロス・クリニック」(佐々木隆)
4 消費の殿堂,デパートメント・ストアの登場と通信販売(明石紀雄)
5 ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論』(岡田泰男)
6 大学とスポーツ——『ウォルター・キャンプの大学スポーツの本』(樋口秀雄)
7 文豪の息子が見た「シカゴ万国博覧会」——ジュリアン・ホーソーン『博覧会の気まぐれ』(大井浩二)

IV さまざまな社会運動
1 「我々に8時間労働を」——サミュエル・ゴンパーズ「労働者が求めているものは何か」(野村達朗)
2 白人との協調か黒人の主体性か——ブッカー・T・ワシントン『奴隷より立ち上がりて』(鈴木健次)
3 女性解放をめざして——シャーロット・パーキンズ・ギルマン『女性と経済』(前田眞理子)
4 禁酒運動——『キャリー・ネイションの生涯の効用と必要』(大井浩二)
5 ラウシェンブッシュと社会的福音(野村文子)

V 新しい現実意識
1 ウォルト・ホイットマン『民主主義の展望』と新しい文学への期待(鈴木健次)
2 イェロー・ジャーナリズム擁護論——花形記者ジェイムズ・クリールマンの自伝『特派員の冒険』(鈴木健次)
3 マックレーキング運動——サミュエル・シドニー・マクルーア『自叙伝』(大井浩二)
4 混沌の20世紀——ヘンリー・アダムズ『ヘンリー・アダムズの教育(自伝)』(佐々木隆)
5 これが美術? ——マルセル・デュシャン「泉」(佐々木隆)


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。