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植民地時代 15世紀末−1770年代史料で読む アメリカ文化史1

史料で読む アメリカ文化史
史料で読む アメリカ文化史1 植民地時代 15世紀末−1770年代

A5判 416ページ
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-025041-2(4-13-025041-8) C332
奥付の初版発行年月:2005年10月

内容紹介

大航海時代以後の北米大陸を舞台にアメリカ先住民,ヨーロッパ人入植者,アフリカ人が繰り広げた大規模な文化の衝突と混淆の歴史を描く.とくに,植民の構想と挫折・各民族の生活習慣の変容・信仰・政治文化の発展などに焦点をあて,独立戦争の時代までを解説する.

【講座特色】
・アメリカにおける20世紀末までの文化の展開をめぐる基本史料の新訳集成
・さまざまな分野で活躍しているアメリカ研究者の「解説」により「史料」の意味合いと位置づけを明確化
・編者の「概説」によって各年代の全体像を俯瞰できる

史料で読む アメリカ文化史【全5巻】


目次

序 「文化でいく」ということ(亀井俊介)
概説 (遠藤泰生)
I 「新世界」のヴィジョン
1 島々は緑濃く,空気は甘い香りがし——コロンブス『第1回航海日誌』(斎藤文子)
2 もう一つの建国神話——キャプテン・ジョン・スミス『ヴァージニア,ニューイングランド,およびサマー諸島総史』(藤原聖子)
3 契約による社会形成——ウイリアム・ブラッドフォード『プリマス植民地について』(斎藤眞)
4 丘の上の町——ジョン・ウィンスロップ『キリスト教的慈愛のひな形』(大西直樹)
5 ただ信仰のためではなく——ペンの聖なる実験と『アメリカ・ペンシルヴェニア植民地に関する表現』(1681)(平井康大)
6 機会と成功の場所への誘い——ベンジャミン・フランクリン「アメリカに移住を希望する人びとへの案内」(中野勝郎)

II 民族と民族の遭遇
1 スパニッシュ・フロンティア彷徨と捕囚の10年——アルバール・ヌニエス・カベサ・デ・バカ『インディアス報告記』(前田伸人)
2 北米先住民のことば,社会,文化——ロジャー・ウイリアムズ『アメリカの言語への一つの鍵』(白井洋子)
3 キング・フィリップ戦争と虜囚記——メアリー・ロウランドスン虜囚記(キャプティヴィティ・ナラティヴ)(荒このみ)
4 黒人種奴隷制社会の成立——1705年ヴァージニア植民地議会・奉公人と奴隷に関する法(遠藤泰生)
5 ディアスポラとアフリカ系「大西洋人」——オラウーディ・エクウィアーノ『オラウーディ・エクウィアーノあるいはグスタヴス・ヴァサというアフリカ人が自ら語る興味深い生涯』(中條 献)

III 宗教/心の規範/意識
1 ピューリタン説教と共同体——ジョン・コットン「キリストは命の泉」(増井志津代)
2 ピューリタン社会における性差の形成——ニュータウンでの法廷におけるアン・ハッチンソンの審問(荒木純子)
3 千年至福期——ジョナサン・エドワーズ「神の民の目に見えるユニオン」(野村文子)
4 奴隷制を拒む——ジョン・ウルマン『日記』(野村文子)
5 奴隷の魂の声を聞く——スピリチュアルズ(藤永康政)

IV 暮らす/教える/学ぶ
1 ピューリタン回心体験ナラティヴ——『ケンブリッジ教会信仰告白』(増井志津代)
2 性と結婚における合理主義——ベンジャミン・フランクリン「ポリー・ベイカーの陳述」(亀井俊介)
3 天から稲妻を奪った男——ベンジャミン・フラン


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