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国書がむすぶ外交

国書がむすぶ外交

A5判 360ページ
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-020308-1(4-13-020308-8) C3021
奥付の初版発行年月:-0001年11月 / 発売日:2019年02月上旬

内容紹介

東・南シナ海域における前近代の外交の現場を,多種多様な一次史料を明確に実証し新しい世界史像に迫る.特別な様式を持たない国書という文書とは何かを正面から問い直し,さらに多様な通航証の実例を明らかにすることによって国書との関係性を読み解く.実態から考察する外交の世界史の描き方に挑む.


目次

総 論 国書がむすぶ外交――15-19世紀東・南シナ海域の現場から和文脈の世界史をさぐる(松方冬子)

第I部 国書の世界
第1章 別幅と誤解された勅書――日明関係における皇帝文書をめぐって(橋本 雄)
第2章 豊臣期南蛮宛て国書の料紙・封式試論(清水有子)
第3章 18世紀末から19世紀前半における「プララーチャサーン」(川口洋史)
第4章 15,16世紀の教皇庁における駐在大使制度――「生きている書簡」による外交(原田亜希子)

コラム1 「国書」という語を考える(木村可奈子)
コラム2 天正20年の小琉球宛て豊臣秀吉答書写(岡本 真)
コラム3 徳川将軍の外交印:朝鮮国王宛て国書・別幅から(古川祐貴)
コラム4 18世紀後半交代期におけるシャムの対清国書(増田えりか)

第II部 国書の周辺としての通航証
第5章 運用面からみた日明勘合制度(岡本 真)
第6章 明代後期の渡海「文引」:通商制度史的分析からの接近(彭 浩)
第7章 勘合とプララーチャサーン(木村可奈子)
第8章 朱印船時代の日越外交と義子:使節なき外交(蓮田隆志)

コラム5 日明勘合底簿の手がかりを発見!(橋本 雄)
コラム6 近世ドイツの旅と通行証(山本文彦)
コラム7 植民地の旅券制度:オランダ領東インドにおける移動の自由と旅券(吉田 信)


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