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日本の近代思想を読みなおす4 女性/ジェンダー

日本の近代思想を読みなおす
日本の近代思想を読みなおす4 女性/ジェンダー

四六判 408ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-014254-0 C1310
奥付の初版発行年月:2024年03月 / 発売日:2024年03月下旬

内容紹介

時代を反映する選りぬきのテキストに解説を付し、日本の近代思想を読みなおして捉えるためのアンソロジーの第4巻。近代日本において、ジェンダーにまつわる問題に関して女性が執筆した様々なテキストを収録。広義の意味でのフェミニズム思想の展開をたどりながら、女性のおかれた状況やその背景を捉える。

著者プロフィール

中島 隆博(ナカジマ タカヒロ)

東京大学東洋文化研究所教授

末木 文美士(スエキ フミヒコ)

東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授

水溜 真由美(ミズタマリ マユミ)

北海道大学大学院文学研究院教授。
1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。博士(学術)。主な著書に、『カルチュラル・ポリティクス 1960/70』(編共著、せりか書房)、『『サークル村』と森崎和江――交流と連帯のヴィジョン』(ナカニシヤ出版)、『堀田善衞 乱世を生きる』(ナカニシヤ出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
I 家族と性役割
1 近代家族と良妻賢母規範
2 母性保護論争
3 高群逸枝と婚姻史
4 家族制度の民主化と農村女性
5 主婦論争
資料編
母性偏重を廃す(与謝野晶子)
招婿婚の研究(高群逸枝)
蕗のとう(山代巴)
主婦労働の値段――わたしは〝主婦年金制〞を提案する(水田珠枝)

Ⅱ 性、愛
1 「新しい女」と「両性の相剋」
2 貞操論争と堕胎論争
3 女性同性愛
4 性暴力とセクシュアル・ハラスメント
5 森崎和江の性愛論
資料編
生血(田村俊子)
逃げた娘(松田解子)
百合子へ(湯浅芳子による宮本百合子宛書簡一九二四年六月十三日)
第三の性――はるかなるエロス(森崎和江)

Ⅲ 性を売る
1 公娼制度と廃娼制度
2 芸娼妓による手記・自伝
3 からゆきさん
4 キーセン観光反対運動資料編
現代生活と売春婦(山川菊栄)
辻の華(上原栄子)
女の情況 なぜ私はキーセン観光に反対するのか――経済侵略と性侵略の構造を暴く(松井やより)

Ⅳ 権利と解放
1 自由民権運動と女性
2 『青鞜』
3 ウーマン・リブ
資料編
同胞姉妹に告ぐ(しゅん女(岸田俊子))
泣て愛する姉妹に告ぐ(清水豊子)
元始女性は太陽であった――『青鞜』発刊に際して(平塚らいてう)
いのちの女たちへ――とり乱しウーマン・リブ論(田中美津)


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