目次

序章　カウンセリングを学ぶに当たって
本書の目的と構成／カウンセラーの自己理解／学習者の主体性
第１部　理論学習編
第１章　カウンセリングの定義
援助を求めている人々／援助するということ／心理的コミュニケーションと聴くこと／望ましい固有な対人関係を確立すること
第２章　カウンセリングの理論
第１節　カール・ロジャーズの生涯とクライアント中心療法
臨床心理学者として就職するまで／クライアント中心療法の誕生／クライアント中心療法の展開／パーソンセンタード・アプローチへ
第２節　クライアント中心療法の基本的な考え方
治療的な過程が起こるための条件／この理論で取り上げられなかったもの／カウンセラーの必要十分条件が意味するもの
第３節　クライアント中心療法の展開と課題
純粋性の強調／「専門的知識・診断」の否定／技法の展開
第４節　クライアント中心療法の展開
カウンセラーのもうひとつの態度条件／プリセラピイ
第３章　理論の意味するもの
類型論的見方と現象学的見方／フィールドワーク／臨床の知
第２部　体験学習編
第１章　体験学習の位置づけ
学習のタイプ／あるカウンセラーの学習歴／学習のヴァリエーション／学習の焦点
第２章　体験学習の実際
第１節　シミュレーション学習
シミュレーション学習の位置づけ／シミュレーション学習のメニュー／シミュレーション学習の進め方
第２節　グループ体験
グループ・アプローチの定義と種類／グループ体験の位置づけ／セルフ・セレクション
第３節　教育カウンセリング
教育カウンセリングの現状／教育カウンセリングの意味／教育カウンセリングを受ける時機
第３章　核としての体験過程
カウンセリングの学習過程／体験学習の基礎と心理的条件／カウンセラーの必要十分条件再考／養成訓練上の「落とし穴」
第３部　実習編
第１章　事例
第１節　事例を取り上げる意味とその際の注意
第２節　事例１——遊戯療法
事例の概要／プレイセラピィの流れとセラピストによる振り返り／プレイセラピストの目標
第３節　事例２——カウンセリング
事例の概要／カウンセリングの流れとスーパーヴィジョン／スーパーヴィジョンを受ける姿勢
第２章　スーパーヴィジョン
スーパーヴィジョンとは何か／スーパーヴィジョンの事例
第３章　ケースカンファレンス（事例検討会議）
記録の重要性／ケースカンファレンスの実際／ケースカンファレンスのありよう
第４章　事例を検討することの意味
事例を記述・検討する３つのレベル／記録の重要性再考／カウンセラーの内閉的自罰的反省／事例検討の目指すもの／真の事例研究
終章　カウンセラーのありよう