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知の巨人たちの軌跡をたどる数論・論理・意味論 その原型と展開

数論・論理・意味論 その原型と展開 知の巨人たちの軌跡をたどる

A5判 720ページ
価格:16,280円 (消費税:1,480円)
ISBN978-4-13-010135-6 C3010
奥付の初版発行年月:2019年08月 / 発売日:2019年08月下旬

内容紹介

数とは何か――紀元前から問われてきた,普遍的な問い.数論や論理,そして言葉の意味理解をめぐって,19世紀後半から20世紀後半までこの問いに挑んできた数学者・論理学者たちの思考の足跡を,彼らが残した著作・講義録・遺稿などの詳細な解読を通してたどる.

著者プロフィール

野本 和幸(ノモト カズユキ)

東京都立大学名誉教授/創価大学名誉教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき――知の巨人たちの戦記物語

序論 数理・論理・メタ数学の誕生と真理論・意味論の展開

第I部 論理主義の誕生と現代論理学の創始――デデキント,ブール-シュレーダーからフレーゲへ
第1章 デデキントの数論――論理主義の一つの出発点
第2章 ブール-シュレーダーの論理代数的論理主義
第3章 フレーゲの論理主義――「判断優位説」と「文脈原理」
第4章 ラッセルの論理主義と知識論抄

第II部 数学基礎論とメタ数学――ヒルベルトからゲーデルまで
第5章 ヒルベルトの数学基礎論――メタ的形式主義への歩み
第6章 完全性前史――ポスト-ヒルベルト-ベルナイスとヒルベルトの問題提起 
第7章 ゲーデルの完全性定理および不完全性定理への予示
第8章 不完全性定理の概要

第III部 真理・モデル・意味論の誕生と展開――タルスキの真理論とモデル理論
第9章 タルスキの真理定義――メタ理論の構築
第10章 内包的意味論の展開――カルナップ・チャーチ・モンタギュからクリプキ・カプランへ
第11章 直接指示,意味,信念
第12章 フレーゲ再考――意味・意義・真理

補論1 言語と哲学――言語的転回の射程
補論2 ことばと信念序説――デイヴィッドソンとダメットを手引きに

あとがき


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