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世俗の時代 下

世俗の時代 下 A Secular Age

A5判 502ページ 上製
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-8158-0989-8 C3010
奥付の初版発行年月:2020年06月 / 発売日:2020年06月中旬

内容紹介

ノヴァ・エフェクト後の哲学──。現代人が陥った精神的苦境の根本にあるものとは何か。「生きる意味」や「自分らしさ」の探求、スピリチュアルなものの流行は、「世俗化」といかに関係するのか。壮大な歴史的展望のもとに宗教・思想・哲学の曲折に満ちた展開を描き出す記念碑的大著、ついに邦訳。

著者プロフィール

チャールズ・テイラー(チャールズ テイラー)

Charles Taylor
1931年、カナダ生まれ。オックスフォード大学にて博士号(哲学)取得。マギル大学などで教鞭をとり、現在、同大学名誉教授。政治哲学をはじめ、自己論・道徳論・言語論・宗教論などの分野において研究を積み重ねてきた哲学者であり、テンプルトン賞、京都賞などを受賞。本書『世俗の時代』(2007年)は、『ヘーゲル』(1975年)、『自我の源泉』(1989年)に続く第三の主著として位置づけられる。ほかの著作に、『今日の宗教の諸相』(2002年)、『実在論を立て直す』(共著、2015年)など。

千葉 眞(チバ シン)

1949年生まれ。プリンストン神学大学にてPh.D.(政治倫理学)取得。国際基督
教大学教養学部教授・特任教授を経て、現在、同大学名誉教授、平和研究所顧問。
著訳書 『現代プロテスタンティズムの政治思想』(新教出版社、1988年)
    『ラディカル・デモクラシーの地平』(新評論、1995年)
    『アーレントと現代』(岩波書店、1996年)
    『デモクラシー』(岩波書店、2000年)
    『「未完の革命」としての平和憲法』(岩波書店、2009年)
    『連邦主義とコスモポリタニズム』(風行社、2014年)
    アーレント『アウグスティヌスの愛の概念』(訳、みすず書房、2002年)
    ラクラウ/ムフ『民主主義の革命』(共訳、ちくま学芸文庫、2012年)他

石川 涼子(イシカワ リョウコ)

立命館大学国際教育推進機構准教授

梅川 佳子(ウメカワ ヨシコ)

中部大学人文学部講師

高田 宏史(タカダ ヒロフミ)

岡山大学大学院教育学研究科准教授

坪光 生雄(ツボコ イクオ)

一橋大学大学院社会学研究科特任講師

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

凡 例

第IV部 世俗化の物語

第12章 動員の時代
第13章 本来性の時代
第14章 今日の宗教

第V部 信仰の条件

第15章 内在的枠組み
第16章 交差圧力
第17章 ディレンマ1
第18章 ディレンマ2
第19章 近代の不穏な前線
第20章 回 心

エピローグ 数多くの物語

訳者あとがき

索 引


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