大学出版部協会

 

 日本伝統芸術へのいざない和のこころ Soul of Japan

和のこころ Soul of Japan 日本伝統芸術へのいざない

B5変型判 270ページ 並製
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-7664-1028-0(4-7664-1028-9) C76
奥付の初版発行年月:2004年09月

内容紹介

見開きで、日本語と英語で解説がされている、バイリンガルの日本伝統芸能入門テキストです。
長年アメリカの大学で、日本文化の講座の講師を担当してきた著者が、茶道・歌舞伎・墨絵・いけばなについて単なる入門に留まらない深い内容を、わかりやすく解説しています。
英語圏の読者には日本文化を理解するために役立つテキストとして、また日本の読者には、英語で日本文化を説明するときに役立つ実用書。


イリノイ大学UC芸術学部名誉教授、イリノイ大学名誉芸術博士、メリーランド州タウスン大学名誉人文博士、北カリフォルニア日本芸術センター主事。
1933年5月18日神戸生れ。文化学院油絵科卒業。東宝芸能学校第2期生。幼少の頃から日舞を習い、院展小松均画伯から日本画と墨絵を習う。文化学院で陶芸を油絵を学び、また、茶道と華道を修行。東宝芸能学校では、タップ、バレエ、日舞、声楽、演劇史を勉強。テレビや映画にも出演する一方で、鎌倉に自ら鎌倉美術学園を開いて教え始め、また、横須賀の米軍基地で小中学校の美術の指導をする。1964年イリノイ大学に客員芸術家として招聘され、1968年より助教授として美術・デザイン科において日本伝統芸術講座を創設、書道、水墨画、いけばな、茶道などの伝統芸術を通しての比較文化のカリキュラムを指導し、1992年に退職するまで24年間にわたり教授を務めた。イリノイ大学キャンパス内に日本文化の拠点となる「日本館(Japan House)」を自らの手で建設した。1997年には日本館の建て直しのために奔走し、1999年に新たな日本館が完成した。永年の功績を認められ、同年、イリノイ大学名誉芸術博士号を授けられる。この称号は、イリノイ大学170年の歴史の中で、マーク・カニングハム(モダンダンス)、中村勘三郎に続いて三人目。歌舞伎は中村勘三郎の直弟子で、勘蔵の名を許されている。「マクベス」「メディア」「ファウスト」「オセロ」などの有名な西洋古典劇の歌舞伎版をプロデュースし、高い評価を得た。1985年「カブキ・メディア」がベスト・オブ・シカゴ・フェスティバルのプログラムのひとつとして、ケネディ・センターで上演され、ハリウッド・ドラマ批評家賞の最優秀技術賞を受賞した。その他、国際実験演劇祭監督賞、カイロ演劇監督賞、イスラエル国際演劇賞、キプロス島演劇祭にても受賞。1992年日本の外務省より外務大臣賞を受け、1998年米国水墨画ソサエティーより優秀アーティスト・ティーチャーに認定された。2003年シカゴ日米協会から第一回文化成就賞受賞。2004年瑞宝小綬章を受章した。茶道、日本美学、いけばな、歌舞伎、演劇についての英文での著書がある。現在は、北カリフォルニア日本芸術センターの主事として日本伝統芸術の伝承に尽くし、また、シカゴ美術館をはじめ各大学で客員教授として日本伝統芸術を比較文化として教えている。ノースウエスタン大学の客員教授を務め、フリーランスアーティストとして創作歌舞伎の演出、デザインなども行っている。

目次

目次

茶道編
1. 国際人としての日本人のあり方
2. 日本文化を解説する必要があるのか
3. コーン畑の中の日本文化
4. 日本とは?心入れとは?
5. タウスン大学の大学院演劇専攻学生が
茶道に求めるものは?
6. 動中静あり。茶室の精神
7. 露地その1茶室という社への参道
8. 露地その2飛石と蹲踞について
9. 躙口・茶室への入り口
10. お辞儀の意義
11. 懐石
12. 懐石用食器について
13. 和菓子その1
14. 和菓子その2
15. 茶の湯の茶碗
16. 微妙な洗練された味わいの楽茶碗
17. 茶についてその1 歴史と普及
18. 茶についてその2
19. 点前に見られる動作の意義その1
20. 点前に見られる動作の意義その2
21. 点前に見られる動作の意義その3

歌舞伎編
1. たった一人のカブキ科
2. 内股、撫肩の懸命さに大笑い
3. アメリカで内弟子とお師匠さん
4. 女性は女方に向かない!?
5. 理解されつつある歌舞伎の世界
6. 歌舞伎の美学(1)
舞台は絵でなくてはならない
7. 歌舞伎の美学(2)
マキシマムアートである
8. 歌舞伎の美学(3)真・行・草の規律様式
9. 舞台機構(1)幕
10. 舞台機構(2)世界最初の回り舞台
11. 舞台機構(3)花道は花の路
12. 舞台機構(4)定式舞台の合理性
13. 劇場音楽(1)歌舞伎音楽
14. 劇場音楽(2)下座音楽
15. 劇場音楽(3)付け打ちと柝
16. 衣装(1)大胆で現代風なデザイン、役柄と色彩
17. 衣装(2)誇張と写実性の美学
18. 衣装(3)アクティブ・コスチューム
引き抜き技法の意外性
19. 化粧・・役者の顔はなぜ白塗り
20. かつら(1)・・かつらの発展は幕府のおかげ
21. かつら(2)・・かつらに悲鳴
22. シェイクスピアは英国の歌舞伎作者
23. 幕府政策と俳優・狂言作者の知恵比べ(1)
24. 幕府と役者の知恵比べ(2)
25. 歌舞伎の楽しみ方
26. 家元制度の存在価値(1)
27. 家元制度の存在価値(2)

墨の芸術編
1. 墨の芸術とは
2. 墨=カーボンアトムス
3. 書体のいろいろ
4. 書の芸術性
5. 手漉き和紙の特性
6. 水墨画と墨絵と大和絵
7. 禅と墨絵の関係
8. 禅僧の理想郷
9. 日本の画僧雪舟の水墨画
10. 技法(1)骨法・線画
11. 技法(2)没骨・面
12. 技法(3)付立・濃淡を一筆に
13. 技法(4)溌墨・偶然性を見込む濃淡その1
14. 技法(5)たらしこみ・偶然性を見込む濃淡その2
15. 技法(6)破墨・偶然性を見込む濃淡その3
16. 活性空間と日本芸術その1
17. 活性空間と日本芸術その2
18. 活性空間と日本芸術その3

いけばな編
1. 日本独自の自然植物を素材とした芸術、いけばなについて
2. 立華
3. 生花(せいか)
4. 生花から現代の自由花への発展
5. 自由花の発生
6. 剣山を使わないでいけばなをいける
7. 欧米における日本の伝統芸術の影響


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。