文人たちのイギリス十八世紀
B7 298ページ 上製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-0858-4(4-7664-0858-6) C1022
奥付の初版発行年月:2001年07月 / 発売日:2001年07月上旬
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-0858-4(4-7664-0858-6) C1022
奥付の初版発行年月:2001年07月 / 発売日:2001年07月上旬
内容紹介
王制復古期から18世紀のイギリスに生きたさまざまな文人と彼らの作品について論じたエッセイ集。階級・宗派間の対立が激しく、「自由の国イギリス」と唱われながら、その実不自由であった時代を、苦闘しつつ生きた人々の姿を描き出す。
『ガリヴァ旅行記』のスウィフト、『ローマ帝国衰亡史』のギボン、英国初の本格的ポルノグラフィー『ファニー・ヒル』の作者クレランドらが登場。当時の同性愛観、賭事観も語られる。
1938年横浜市生まれ。
現在慶應義塾大学文学部教授。18世紀イギリス文学専攻。
著書に『イギリスの大貴族』(平凡社)、訳書にジョン・ケイ
『乞食オペラ』(法政大学出版局)、ヘンリー・ウィリアムスン『かわうそタルカ』(文藝春秋)、R.L.スティーブンスン『バラントレーの若殿』(岩波文庫)など。
目次
第一部 国境を越えて
旅する三人の男たち−祖国喪失者の系譜
マリヴォーとゴールドスミス
フランス文学とイギリスの翻案劇
革命に入れあげるシェリダン
漱石とスウィフト
第二部 法と犯罪とイギリスの文人たち
絞首台と十八世紀の文人たち
チェスターフィールド卿とジン酒規制法
演劇の自由を説くチェスターフィールド
『ファニー・ヒル』と表現の自由をめぐって
春本作者は弁明する
スフィフトと賭事
第三部 文学と階級意識
法のまえの平等まで−十八世紀イギリスの同性愛
イギリス文人とキリスト教会
ユーモアの誕生
ピープス氏の食卓から
決闘とイギリス文学
ジョン・ゲイと『乞食オペラ』