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既往研究の質的統合と理論的枠組みの発展アメリカの協働ガバナンス

アメリカの協働ガバナンス 既往研究の質的統合と理論的枠組みの発展

A5判 284ページ
価格:5,390円 (消費税:490円)
ISBN978-4-86283-376-1 C3031
奥付の初版発行年月:2024年03月 / 発売日:2024年04月上旬

内容紹介

アメリカにおける協働ガバナンス研究の最新の知見をベースとして、協働プロセス全体に関する理論的枠組みと協働アクター間の対等な関係性の規定要因に関する理論的枠組みを大きく発展。

著者プロフィール

小川 大和(オガワ ヤマト)

関西学院大学法学部教授(総務省より派遣)
専門:公共政策、地域政策、協働、農業・農村経営
論文:「『協働』研究領域 における『対等性』,『プロセス』,『協働性評価』へのアプローチ―アメリカのモデルをベースとしたホリスティックな視点から」。
早稲田大学で博士号(社会科学)、ミシガン大学で修士号(行政管理学(MPA))取得。スタンフォード大学大学院(東アジア研究, 2009-10年)所属。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
初出一覧

第1章 目的と背景
 第1節 目的
 第2節 特徴と意義
 第3節 既往研究の概括と概念整理
1 Collaboration研究
2 Co-production研究
3 Partnership研究等
 第4節 本書の全体像

第2章 協働ガバナンス全体的なモデルの発展
 第1節 既存研究における理論的モデル
1 シンプルなプロセスモデル(第1段階)
2 協働ガバナンスモデル(Ansell & Gash 2008, 第2段階)
3 協働ガバナンスのための統合モデル(Emersonら 2012, 第2段階)
4 本書でベースとする理論的モデル
 第2節 システマチック・レビュー(第3段階の文献117本)
1 文献の収集・選定
2 文献整理と分析
3 質的統合の結果
 第3節 新・協働ガバナンスモデル

第3章 「力/資源/知識の非対称」の均衡に関するモデルの発展
 第1節 理論的モデル
1 協働における影響力を評価する枠組み(Purdy 2012)
2 本書における理論的モデル
 第2節 研究・調査方法
1 「行政サービスと市民参加に関する自治体全国調査」(辻中・伊藤 2010)
2 本書におけるアンケート調査(市区町村調査)
3 本書におけるアンケート調査(NPO調査)
 第3節 統計的検証
1 行政(市区町村)の視点からの検証
2 市民セクター(認定・特例認定NPO)の視点からの検証
3 市区町村調査とNPO調査の比較
 第4節 理論的モデル(最終版)

第4章 まとめ

Appendix システマチック・レビューによる質的統合の結果(詳細・一覧)

参考文献
索引


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