内容紹介
読んだら観たくなる,観たら読みたくなる! 文学作品の映画化を切り口に,世界の名作をめぐりながら,文学と映画の相互関係について東大文学部の教授陣が縦横に語る.各章末には,さらなる表現の旅へといざなう文学&映画案内付.
目次
■文学と映画の「あいだ」を考える 文学から映画へ、映画から文学へ(野崎 歓)
■イギリス文学と映画 シェイクスピアと黒澤明映画の文化的可能性(大橋洋一)
■フランス文学と映画1 新しい「言語」を求めて(野崎 歓)
■フランス文学と映画2 〈さすらい〉の詩学——マルグリット・デュラス『トラック』を中心に(塚本昌則)
■ドイツ文学と映画 異郷にて——ラング『ニーベルンゲン』とストローブ=ユイレ『階級関係』(宮田眞治)
■ロシア文学と映画 アヴァンギャルドと古典の間の巨大な振幅
——ここでしか教えてもらえない、ロシア文芸映画を観る5つの効用(沼野充義)
■中国文学と映画 文化大革命を“活きる”——余華の小説『活きる』と張芸謀の映画『活きる』(藤井省三)
■アメリカ文学と映画1 世界は映画で出来ている(柴田元幸)
■アメリカ文学と映画2 ノワール小説とフィルム・ノワール(諏訪部浩一)
■ラテンアメリカ文学と映画 革命を批評する文学と映画(野谷文昭)