付加体と巨大地震発生帯 南海地震の解明に向けて
A5判 292ページ
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-13-066709-8 C3044
奥付の初版発行年月:2009年08月
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-13-066709-8 C3044
奥付の初版発行年月:2009年08月
内容紹介
なぜ付加体があるところで巨大地震が発生するのか? 地球深部探査船「ちきゅう」により,いよいよ始まった「南海トラフ地震発生帯掘削計画」.その背景となる研究成果を集大成し,次世代に向けて残された課題と今後の展望を提示する.
目次
はじめに
序 世界の沈み込み帯と付加体
沈み込み帯の分類と沈み込みパラメター
付加作用と造構性浸食作用
沈み込み帯海溝域掘削の歴史
1 地球物理学的観測から見た南海トラフ地震発生帯
南海トラフ巨大地震
南海トラフ地震発生の場
南海トラフ地震発生帯の固着域とその周辺の動的現象
2 南海付加体の海底観察・観測
地形と地質から見た南海付加体の現行地質過程
付加体内流体移動と流体の起源
海底谷観察による南海付加体
南海付加体の温度構造と地震発生帯
南海付加体の水理観測
3 南海付加体と四万十付加体
南海トラフ付加体——特にデコルマについて
四万十付加体
四万十付加体に見る地震発生断層と断層岩
南海付加体の地震断層の描像
1999年台湾集集地震を解析する
4 付加体の理論と地震発生帯
付加体形成の古典的モデル
付加体形成の水理学モデル
付加体形成と地震発生サイクル
5 観察・観測から予測へ
ODPの掘削孔観測研究
近未来の観測研究と南海トラフ掘削孔モニタリング
おわりに
文献・索引