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― 近代広東における党・軍・社会の関係中国革命と軍隊

中国革命と軍隊 ― 近代広東における党・軍・社会の関係

A5判 472ページ
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-7664-1957-3 C3031
奥付の初版発行年月:2012年08月 / 発売日:2012年08月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

中国革命=「土地革命」の常識を覆す。

▼中国革命における、「土地革命(土地の再分配)」が与えた恩恵によって農民が軍隊に動員された、という従来説に一石を投じる画期的な実証研究。
▼共産党は、実際には近代的な軍隊ではなく、社会に内在した伝統的武力を中心にして容易に軍隊を形成し革命を行なったという仮説を、広東省を中心とした共産党内部文書および他地域の研究の分析から丹念に導き出し、中国における党・社会・軍の相互関係の新しい姿をあぶり出した労作。

著者プロフィール

阿南 友亮(アナミ ユウスケ)

東北大学大学院法学研究科准教授。
1972年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序論
 
第一章 中国共産党初期の軍隊建設構想
はじめに 
第一節 革命と軍隊に関する中国共産党とコミンテルンの認識
第二節 中国共産党における軍隊建設に関する具体的構想の形成
おわりに

第二章 農民自衛軍と初期「党軍」
はじめに
第一節 農民自衛軍の誕生
第二節 農民自衛軍の闘争と発展
第三節 農民自衛軍の軍隊への編入
第四節 初期「党軍」の実態
おわりに

第三章 「海陸豊ソヴィエト」の再検証
はじめに
第一節 海陸豊における初期武力構築と三度の武装蜂起
第二節 海陸豊ソヴィエトにおける土地革命と動員
第三節 海陸豊ソヴィエトをめぐる攻防
おわりに

第四章 中国工農紅軍第六軍の形成
はじめに
第一節 大南山における武装闘争
第二節 八郷山根拠地の形成
第三節 八郷山根拠地と豊順県の宗族間対立
第四節 中国工農紅軍第六軍の形成と特徴
第五節 一九二九年の秋収闘争の展開
おわりに

第五章 東江ソヴィエトの興亡
はじめに
第一節 東江ソヴィエトの成立と中国工農紅軍第一一軍の実態
第二節 一九三〇年の進攻作戦と八郷山根拠地の喪失
第三節 東江ソヴィエトにおける土地革命
第四節 東江ソヴィエトにおける兵力動員とソヴィエト防衛戦
おわりに

結 論

  主要参考史料・文献一覧
  図版出典一覧
  あとがき
  索 引


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