中世の哲学
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-87698-245-5 C3010
奥付の初版発行年月:2012年11月 / 発売日:2012年11月上旬
中世哲学は四世紀から一五世紀までのキリスト教・ユダヤ教・イスラーム教の哲学思想を含み、その多様さは古代ギリシア思想に劣らない。また、近世の哲学思想の流れは中世哲学を正解に知ることなしには十分に理解されない。世界を代表する執筆陣が四四人の中世哲学者に言及し、研究の最前線を知る上でも必携の書である。
A・S・マクグレイド(マクグレイド,A.S.)
コネティカット大学名誉教授(哲学)。The Political Thought of William Ockhamの著者。ジョン・キルカレン(John Kilcullen)とともにオッカムの政治学に関わる著作を二巻本として、また、ジョン・キルカレンとマシュー・ケンプシャル(Matthew Kempshall)とともに Cambridge Translations of Medieval Philosophical Texts の第2巻(倫理学と政治哲学篇)を編集した。
川添 信介(カワゾエ シンスケ)
京都大学大学院文学研究科教授
京都大学博士(文学)
[主要業績]
『水とワイン 西欧13世紀における哲学の諸概念』(京都大学学術出版会,2005年)
目次
執筆者一覧
はじめに(A・S・マクグレイド)
略語と参照方法
凡 例
序 章 (A・S・マクグレイド)
第1章 中世哲学の文脈(スティーヴン・P・マローン)
第2章 二つの中世的観念永遠性と位階制(ジョン・マレンボン/D・E・ラスカム)
第3章 言語と論理学(E・J・アシュワース)
第4章 イスラーム世界の哲学(テレーズ=アンヌ・ドゥルアール)
第5章 ユダヤ哲学(イディット・ドブズ=ワインシュタイン)
第6章 形而上学 神と存在(スティーヴン・P・メン)
第7章 創造と自然(E・D・シーラ)
第8章 本性普遍の問題(ジュラ・クリーマ)
第9章 人間の自然本性(ロバート・パスナウ)
第10章 道徳的な生(ボニー・ケント)
第11章 究極的諸善幸福、友愛、至福(ジェームズ・マッケヴォイ)
第12章 政治哲学(アナベル・S・ブレット)
第13章 中世哲学はどのように後世の思想に足跡を残したか
(P・J・フィッツパトリック/ジョン・ホールデン)
第14章 伝播と翻訳(トマス・ウィリアムズ)
訳者あとがき
文献表
主要な中世哲学者の略歴
年表(中世の哲学者と主要な出来事)
索 引(人名・事項)