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北海道大学出版会

▼北海道立北方民族博物館編『環北太平洋の環境と文化』(A5判・5985円)多様な文化的要素を含む北太平洋とその周辺地域に暮らす北方諸民族を対象に、個別の民族文化における環境適応の見事さや現代社会における文化変容の事例を紹介。それぞれの文化的関連性・共通性に対する理解を深めるための貴重な一冊。
▼小林快次・久保田克博著『モンゴル大恐竜―ゴビ砂漠の大型恐竜と鳥類の進化』(A4判・950円)モンゴル南部に広がるゴビ砂漠の大型恐竜を中心に、約八千万年前のモンゴルがどのような動物に支配され、どのような環境に生きていたのかを、多数の図版とともに紹介。恐竜から鳥類への進化を分かり易く解説。
▼新谷融・黒木幹男編著『流域学事典―人間による川と大地の変貌』(B5判・6300円)流域の変動をその基本的な仕組みから説き起こし、水源、上流の山地から河谷、平野を経て海岸まで、人間活動とのかかわりを、多数の図版や写真を用いて体系的かつ簡潔に叙述した流域事典。技術者および行政関係者にとって必携の書。


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東北大学出版会

▼麻柄啓一編集代表『学習者の誤った知識をどう修正するか』(A5判、337頁、3360円(税込))学習者が誤った知識を自分で作り上げている場合、通り一遍の授業ではそれは修正されない。ではどうすればよいのか。本書には、著者たちが行った17の独創的な研究が5部構成でまとめられている。教育心理学にとって意義深い内容であるが、小学校〜高校教師の授業改善にも役立つであろう。
▼林屋礼二著『明治期民事裁判の近代化』(A5判、476頁、5250円(税込))明治以来の民事事件の判決書は、最近、廃棄寸前で無事保存されることになった。本書は、これらを使用して、明治期の日本の民事裁判がフランス法やドイツ法の影響を受けつつ、どのようにして近代化したかを実証的に分析する。文語調の判決文も全て現代語に訳し、判決などの資料もカラー図版で紹介している。また、当時の裁判統計を利用するとともに、裁判の原理も分かりやすく解説している。


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流通経済大学出版会

▼松田 哲『人間関係とコミュニケーション―ギターと映像によるコンサートレクチャー第一ステージ―』A5判・88頁・1500円
 人間関係は相手の出方しだいで決まるといいます。つまり相手から見ると、自分の出方しだいということです。自分も、そして周りの人たちも大切にする関係を作る。バランスのいい関係を築くヒントがここにあります。コンサートレクチャーは、音楽と映像そして語りにより、「人間関係」や「コミュニケーション」の大切さをわかりやすく伝える新しいスタイルの講演活動です。映像の合間にギター演奏によるオリジナルの歌をとりいれることにより、テーマをより効果的に伝えます。


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聖学院大学出版会

▼津村春英著『「ヨハネの手紙一」の研究――聖書本文の帰納的研究』(A5判上製 248頁 4200円)
 新約聖書のひとつの文書である「ヨハネの手紙一」は小さな書簡であるが、「神の愛」「永遠の生命」などキリスト教信仰の根幹に関わる思想を表明しているものとして長く重要な文書とされてきた。
 著者は、近年の聖書批評的研究に対して、先入見を排して、ヨハネの手紙を翻訳することからはじめ、丹念に読み解き、この書簡が書かれた背景、表現の特徴などから、ヨハネの神学を解明する。特に、「イエスの受肉を否定する」論敵の主張に対するヨハネの反論などを詳細に論じ、読者であるヨハネ共同体がその時代においていかに重要な使信として受けとめたかを明らかにしている。
 本書は、聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科における博士学位取得論文であるが、博士論文時には収められなかった著者の私訳を収録し、また事項、人名、聖書索引を付したものである。著者は大阪キリスト教短期大学教授。


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聖徳大学出版会

▼近刊
『こころとスポーツ』(永島正紀著)
 スポーツの隆盛は、現代の特徴の一つです。スポーツに対する関心は性、年齢、障害を問わず高く、家庭でも学校でも職場でもスポーツが話題にのぼらない日はありません。「スポーツは心身の健康によい」と信じられてきました。本当にそうでしょうか。
 スポーツは諸刃の剣です。スポーツとの取り組み方によっては、こころにプラスになりますが、こころにひずみがおこることもあります。とくに将来のある発育期の子どものスポーツ活動には注意が必要です。
 身体活動が不安や抑うつを軽減することや、認知力を改善することが分かってきました。スポーツカウンセリングやメンタルトレーニングがアスリートのパフォーマンスの向上に有効であるといわれています。こころとスポーツについて考えてみましょう。
▼既刊
『医における癒し』(森彪著 四六判 2100円)


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麗澤大学出版会

▼大山正・丸山康則編『事例で学ぶヒューマンエラー――そのメカニズムと安全対策』(2940円)多くの事例を取り上げなら、さまざまな状況におけるエラー発生のメカニズムを明らかにし、防止法・対策を詳述。好評〈ヒューマンエラー〉シリーズの第3弾。
▼エリザベス・バード著/大藏雄之助訳
『わが終わりにわが始めあり(上・下)』(各2520円)ヨーロッパ最大の変革期・16世紀。運命に抗い、愛と誇りと冒険に生き、断頭台に消えるまでの、スコットランド最後の女王メリー・スチュアートの波乱の生涯を描いた歴史小説。
▼多田顕著/永安幸正編集・解説『武士道の倫理――山鹿素行の場合』(4830円)素行の思索と行動から彼の「武士道」――倫理体系――を解明する。


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慶應義塾大学出版会

▼現代東アジアと日本 第3巻 小此木政夫編『危機の朝鮮半島』(3570円)東アジアにおける日本の外交目標はどうあるべきか? 激動する朝鮮半島情勢に地域研究と国際関係の両面から韓国を含む気鋭の専門家が迫る(全6巻、完結)。
▼青木節子著『日本の宇宙戦略』(2940円)日本および世界の宇宙開発利用の最前線と法的側面を、国際法の専門家の著者が解説・分析した最新概説書。宇宙・通信ビジネス、安全保障問題への関心をもつ読者に必読の一冊。
▼小倉康嗣著『高齢化社会と日本人の生き方 岐路に立つ現代中年のライフストーリー』(5880円)「団塊の世代」の生き方について、インタビュー調査のプロセスを記述しながら新しい生および社会のあり方を探る異色の社会学研究書。
▼泉三郎資料収集他『岩倉使節団の米欧回覧』(18900円)名著『特命全権大使 米欧回覧実記』(久米邦武編著、現代語訳版は弊社刊行)にもとづき、千枚の静止画(当時の写真・絵画および現代の写真)とナレーションにより、当時の旅を再現(DVD2枚組・165分)。


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ケンブリッジ大学出版局

▼The Economics of Climate Change, The Stern Review (ISBN 9780521700801, USD 50.00) スターン・レビューは、ニコラス・スターン博士が英国政府の委託により、世界で初めて、地球温暖化が世界経済へ与える影響をまとめた報告書。気候変動が世界経済に与える影響を評価、気候変動を最小限に抑えるために必要なコストを査定。本書はその報告書をフルカラーでまとめた。より科学的側面から気候変動の影響を評価するIPCC報告書(次期報告書は07年出版予定)と併せてお勧めしたい。
▼Reconstructing Macroeconomics)ISBN 9780521831062, USD 75.00)マクロ経済学における世界的に著名な確率解説学者、青木正直氏の新刊で、吉川洋氏との共著。マクロ経済モデルは多数のミクロ単位や異なる性質の経済エージェントで構成されたものとし、それら異質的エージェント間の相互作用について確率動学的、組み合わせ論の側面から議論。青木氏はModeling Aggregate Behavior and Fluctuations in Economics (ISBN 9780521606196, USD 34.99)において日経・経済図書文化賞を受賞。


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産業能率大学出版部

▼日沖健著『新規事業戦略―トップダウン・アプローチで新規事業を創出する―』(1890円)
 新規事業が育っていない現状について、新規事業への意欲の喪失と強みに注目する日本企業の戦略スタイルに起因することを説明し、トップダウン・アプローチの確立を提唱する。
▼産業能率大学総合研究所独自化戦略研究プロジェクト編著『独自化戦略』(2625円)
 独自化戦略とは差別化、高付加価値化、模倣障壁の手法を同時実行する戦略。競争優位と市場創造による事業の成長をはかるための具体的方策を個々の企業状況にあわせて具体的に解説する。
▼産業能率大学情報マネジメント学部ITコーディネータ高等教育研究所編著『ケースで学ぶITコーディネータ・プロセス』(2940円)
 企業の戦略的情報化を効率的に推進できる「ITコーディネータ・プロセス」を事例を通してわかりやすく解説。経営にITを活用するための入門書。


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専修大学出版局

▼西方守著『リットの教育哲学』(3780円)
 戦前はナチスを批判し、戦後は東独の共産主義と対決したテオドール・リットの思索の全貌と、弁証法的アプローチの解明を試みる。
▼渡邊一弘著『少年の刑事責任―年齢と刑事責任能力の視点から』(3990円) 刑事責任年齢の意味や刑罰適応性評価が何の論拠に基づくかを解明。ローマ法やドイツの中世・近代、日本の近代前後史まで遡って体系化をはかる。
▼大石和男著『運動イメージと自律反応』(2520円)
 一流競技選手を調査・実験し、H反射の振幅や筋電図活動の計測を通じて、運動イメージを想起するときの自律反応とはどのようなものかを探る。
▼森住信人著『未遂処罰の理論的構造』(3360円)
 未遂犯の処罰根拠論、不能犯論、実行の着手論との理論的関係を明確にし、従来の理論構成を有用なものとした上で、総合的な理論構築をはかる。


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大正大学出版会

▼松濤誠達著『古代インドの宗教とシンボリズム』(A5判 700頁 定価11550円)著者の研究対象は、古代インドの聖典であるヴェーダ、マハーバーラタ、ラーマーヤナ、各種プラーナ聖典に加へ、初期仏教ならびにジャイナ教にいたるまでの広範な典籍に及ぶ。インド学研究に構造論的手法を導入し、この方法により解明された古代インドの宗教文献に見られるシンボリズムについての論述は注目される。
 本書は全六章からなり、第一・二章ではヴェーダ、マハーバータラ、プラーナ聖典の考察、第三章では、古代インドの宗教文献にみられる神話・伝説・説話について論述。第四章では、古代インドのシンボリズムに関して、その象徴的意味を解明する。第五・六章では、仏教一般・比較思想に関する論述。
▼近刊 藤原聖子監修『女性週刊誌が伝えた「アメリカの戦争」』(B5判 400頁 予価4200円)。べトナム・湾岸・イラク等の戦争を女性週刊誌はどのように伝えたのかを掲載記事を中心に論述する。


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玉川大学出版部

▼『増補改訂版 ペスタロッチー・フレーベル事典』日本ペスタロッチー・フレーベル学会編(A5判・21000円)
新規・改訂項目約100、新資料追補の待望の決定版。教育史上きわめて大きな足跡を残したペスタロッチーとフレーベルに関する総合的事典。
▼『フレーベル 生涯と活動』R・ボルト、W・アイヒラー/小笠原道雄訳(A5判・4200円)世界で最初に幼稚園を開設し、幼児教育の発展に先駆的な役割を果たしたフレーベル。彼の生涯の活動を、豊富な写真と資料で概観する。
▼『他者のロゴスとパトス』三井善止編著(四六判・4410円)自分を明らかにしようとすれば、そこには必ず他者の存在がある。人間の本質や社会を考える上でキーとなる他者について、広範な領域から重層的に迫る。
▼『清和源氏十五段―義太夫節浄瑠璃未翻刻作品集成(6)』鳥越文蔵監修(A5判・2415円)並木宗助・安田蛙文作。享保一二年、大坂豊竹座初演。頼朝と義経の対立は激化。双方が相手に抱く不信感などを描く、無常の物語。


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中央大学出版部

▼田中拓男著『開発論 こころの知性―社会開発と人間開発』(3045円)世界の貧困削減問題を「心の知性」という新しいパラダイムから展開する。開発問題を人間存在の根源に掘り下げて開発の理念を呈示する。
▼藤本哲也著『犯罪学研究』(4410円)英米等の最新の犯罪学の動向を中心に都市犯罪、民営刑務所、三振法、破れ窓理論についても紹介する。日本比較法研究所研究叢書71号。
▼平野晋著『アメリカ不法行為法―主要概念と学際法理』(5145円)主要概念の概説から製造物責任(PL)法に関する詳細な分析までを網羅する体系書。
▼田中廣滋・田中嘉成・薮田雅弘編『21世紀の環境と経済』(3360円)各分野の第一線で活躍する論者による環境問題の具体的な政策提言。中央大学経済学部寄付講座シリーズの第2弾。
▼中野守編著『現代経済システムと公共政策』(4725円)福祉、金融、不動産市場、社会的規制、公共部門のあり方等から多角的に分析する。中央大学経済研究所研究叢書41号。


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東京大学出版会

▼ 青木秀夫・風間洋一・佐野雅己・須藤靖編『UT Physics』
 物理学とはどのような学問なのか、そして最先端ではどのような研究が行われているのか――物理学に関心のある方々に向けて、その魅力を紹介する新シリーズの刊行を昨年10月から開始した。東大のスタッフを中心とした、第一線で活躍する研究者による書き下ろしである。
 物理学は、知れば知るほどその奥深さがみえてくると同時に、さらなる知的興味が駆り立てられる学問である。この楽しみを、1人でも多くの読者に感じてもらえれるようなシリーズにしていきたい。
1 須藤靖著『ものの大きさ――自然の階層・宇宙の階層』
2 橋本幸士著『Dブレーン――超弦理論の高次元物体が描く世界像』
3 柴田大著『一般相対論の世界を描く――重力波と数値相対論』
(1−3巻定価2520円。以下続刊)


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東京電機大学出版局

▼『マルチボディダイナミクスの基礎』(田島洋著/6120円)本書はマルチボディダイナミクスおよび機械力学の基礎をその主な内容としている。導入部より三次元を適用し、様々な運動方程式の立て方を通して運動学の基礎的事項、力学原理、運動方程式作成の実用的な方法などを解説した。
 この技術の適用対象はロボット、自動車、鉄道車両など可動部分を持つ機構(メカニズム)からスポーツ工学、福祉、医療の分野にも及んでいる。関連技術者にとって必読の一冊である。
▼『テキストマイニングを使う技術/作る技術』(那須川哲哉著/3150円)「期待したような結果を出せなかった」「データの質が悪いのでテキストマイニングには適さない」といったテキストマイニング利用者の声に対して、テキストマイニングの研究開発に従事し、数多くの適用事例に関与した経験から、テキストマイニングの本質的な役割と活用法およびその構成について解説している。大量のテキストデータの処理・活用に悩む研究者やビジネスマンに向けた一冊である。


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東京農業大学出版会

▼代替農業の推進――環境と健康にやさしい農業を求めて 藤本彰三・松田藤四郎編著
 新農法確立のための生物農薬など新素材開発の研究成果である。
 平成18年12月/A5判/184頁/税込価格1680円
▼森林情報学入門――森林情報の管理とITの活用 田中万里子著
 本書はテキストとして森林情報学の概論として位置づけ、技術の基本的な考え方を理解し、将来の応用を考えることを目的としている。
 平成18年12月/B5判/136頁/税込価格1470円
▼賃労働理論の基本構造――賃労働の理論、歴史、現状 田中俊次著
 賃労働論は、資本主義社会における賃労働を包括的に、かつ、相対的に独自に扱う学問であるが、その研究成果をまとめたもの。
 平成18年12月/A5判/356頁/税込価格3990円


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法政大学出版局

▼『内藤正敏*民俗の発見』I〜IV(四六判・全4巻・各巻3675円)が刊行開始。写真家・民俗学者として東北を拠点に日本の民俗と文化を照射しつづける著者の民俗論集成。民間信仰・民俗文化研究に独自の科学的視点を導入し、歴史の闇に閉ざされてきた民俗の深層に迫る。
I『東北の聖と賤』宮澤賢治と佐々木喜善/オシラサマ変容論/オシラ祭文源流考/東北竈神のコスモロジー/金牛と鰻神/金属鉱山の発光伝説/恐山・聖と俗のコスモス
II『鬼と修験のフォークロア』漫遊仙人一代記/岩木山の鬼と鉄/出羽三山の宇宙/鬼を神に変換する祭り鬼の神事に隠された“東北”/鬼の物語になった古代東北侵略/飢餓の宗教・即身仏/修験道の空間思想/火と水の呪的コスモス
III『江戸・王権のコスモロジー』近刊
IV『都市の中の異界』近刊


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武蔵野大学出版会

▼近刊『環境デザインの試行』(河津優司監修、風袋宏幸・水谷俊博編、新宮晋、宮城俊作、安田幸一、原広司、杉本貴志、長倉洋海、北川フラム、庄野泰子、海藤春樹、平出隆、たほりつこ共著 B5判変形、338頁予定、3990円、2007年3月刊行予定)
 環境の世紀といわれる21世紀に、デザインは何ができ、何をなすべきか? 時空をデザインする11人がとらえた「環境」と、そこでのデザインの営みを語った講演をもとに編まれた本書は、環境の世紀に生きる多様な感性の集合である。本書の監修者・編者の3人は、武蔵野大学人間関係学部環境学科住環境専攻所属の教員で、研究室では主に建築分野から「環境」を見ているが、本書では建築に限らず、広く「人が環境においてデザインという行為を行う」こと全般を眺めまわす。著者達の環境観を「自然」「文化」「身体」の三群に分け、対峙、共生、共鳴、身体感覚、協働等々、さまざまなデザインの試行を取り上げる。
▼近刊・むさしの心の叢書シリーズ第一巻、2007年4月刊行予定。


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武蔵野美術大学出版局

▼『テキスタイル 表現と技法』田中秀穂監修 A4判・168ページ。
 テキスタイル全般を網羅した技法書だが、たんなる技法書ではない。創作の発想と、発想をデザイン化するための思考法とトレーニングを具体的に提示する。1章「テキスタイルの発想と展開」では、アート・空間・プロダクトなどと接点を持ち、暮らしそのものにコミュニケートするテキスタイルの可能性を語る。
 2章「染」、3章「織」では、染・織・織物理論・実習・プレゼンテーションの手法を紹介。4章「さまざまな技法」では、絣、ほぐし絣、オフルーム、綴れ織、もじり織、フェルト制作の技法をプロセスを追って紹介する。5章は色彩研究と、コンピュータを使ったテキスタイルデザインの考え方、テクニックを論じる。
 約千点のカラー実例写真とともにテキスタイルのノウハウを学び、テキスタイルの面白さを十二分に味わい尽くす一冊。テキスタイル関連用語解説・テキスタイル素材ショップリスト付。2007年4月刊行。定価3400円


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明星大学出版部

▼『初等教育原理』明星大学初等教育研究会編
 「教育の考え方と歴史」「教育課程と教育実践」「子どもの発達」「学校制度と教育改革」「教師論」「生徒指導の課題」「家庭、地域社会、幼稚園・保育所における保育・教育」の7章の構成で叙述。
A5判・定価2520円
▼『教育方法の理論と実践』小川哲生・菱山覚一郎著
 教育方法学の概念と歴史、基本原理を叙述し、授業展開の方法・技術を具体的に紹介する。教職の専門的能力・技術の向上を目指す。
A5判・定価1675円
▼『教育行財政概説――現代公教育制度の構造と課題』樋口修資編著
 学校教育をめぐる環境は大きく変容し、直面する課題は山積かつ複雑化している。新しい時代の学校教育に何が求められているか。公教育制度の成り立ちと基本的仕組みや構造、機能をわかりやすく概説しながら、教育行財政の今日的な在り方を提示する。
A5判・定価2835円


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早稲田大学出版部

▼『社会科学原論講義』(田村正勝、4515円)社会科学とはどんな学問か。アダム・スミス、ヘーゲル、マルクス、ケインズ等の思想を紹介して、社会科学の基礎から応用までを解説する。
▼『ジャーナリズムの方法』(コーディネーター・原剛、1890円)ジャーナリズムはマスコミではない。調査報道や紛争地取材の実態を、現場の最前線から語る。鎌田慧のジャーナリスト論も収録する。石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座講義録第2巻。
▼『比較政治学の将来』(日本比較政治学会編、3150円)比較政治学は現実の政治課題にどのように対応したらよいのか。従来の主要な政治理論を再検討し、比較政治学の可能性を追求する。日本比較政治学会年報第8号


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東海大学出版会

 東海大学総合情報センターでは、全学生を対象に、基礎情報教育・情報関連資格取得支援・実践的コンテンツ制作などの副専攻カリキュラムを開講しており、年間1万名を超える受講生がITスキルの向上を達成している。この教科書として「東海大学総合情報センター新情報教育プロジェクト」の刊行を開始する。4月までの刊行予定書目は次のとおり。
▼『社会知能システム入門―内閣支持率は予測できるか?』(1680円)
 テキストマイニング・重回帰分析・ニューラルネットワークを解説。
▼『モノヅクリノカタチ―企画・設計・制作プロセスの体験』(1575円)
 マルチメディアコンテンツの制作に関する基礎的知識・技術を解説。
▼『ビジュアルデータアナリシス―問題の見える化』(1575円)
 「問題の見える化」に焦点をあて、データ解析手法を学ぶ。
▼『ユビキタスコンピューティング』(1575円)
 ユビキタス社会に関する種々の技術・制度・問題点・展望などを紹介。


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名古屋大学出版会

▼前野みち子著『恋愛結婚の成立―近世ヨーロッパにおける女性観の変容―』(5880円)恋愛と結婚を接合するまなざしは、いかにして生まれたのか。
▼山口庸子著『踊る身体の詩学―モデルネの舞踊表象―』(5460円)20世紀に芸術や運動の焦点となったダンス。文学との交点で宇宙論的な表象を読解。
▼平川祐弘著『天ハ自ラ助クルモノヲ助ク―中村正直と『西国立志編』―』(3990円)近代日本を造った一冊の書物――『西国立志編』の巨大な影響を中村正直の人と業績を軸に比較の中で描く。
▼西村 稔著『福澤諭吉 国家理性と文明の道徳』(6300円)巨大な知性の全体像を、国家・文明・道徳を軸に描き、「賢慮の人」としての福澤を定位する。
▼末廣 昭著『ファミリービジネス論―後発工業化の担い手―』(4830円)遅れた企業形態なのか。存続と発展、淘汰・生き残りの論理を示す画期的研究。
▼石崎宏矩著『サナギから蛾ヘ―カイコの脳ホルモンを究める―』(3360円)昆虫変態を司るホルモンの本体を解明した波瀾万丈の科学ドキュメント。


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三重大学出版会

▼第四回日本修士論文賞、授賞式
今年は応募、選考方式に修正を加え、ほぼ継続して開設の趣旨に適う受賞者を世に送り出すことが出来る賞となりました。

論文賞
▼中山淳雄(東京大学大学院人文社会系研究科) タイトル「ボランティア概念の誕生〜すりかえられた記号〜」 現職(株)リクルートスタッフィング 市場開発部 企画営業課 指導教授 上野千鶴子氏
▼趙彦民(名古屋大学大学院国際開発研究科) タイトル「王道楽土の悪夢〜満州愛国信濃村残留孤児達の家族史〜」 現、国際開発研究科博士後期課程3年 指導教授、櫻井龍彦氏

表彰会場、総合研究棟2、第2会議室
時  間、13時30分〜15時まで。

●『パプアニューギニア小説集』塚本晃久訳「夜明けの炎」「家出」「タリ」、四六判、230頁、近刊。


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京都大学学術出版会

▼『中国農業史』F・ブレイ著/古川久雄訳・解説(800頁・9000円)「中国」と一言で表現するには、あまりに多様な地理的環境の下に形成発展してきた中国農業。その鳥瞰図を、中国、日本、ヨーロッパの膨大な文献を渉猟し、汎アジア的視野に立ちながら、世界に開かれた視野から描く。ジョセフ・ニーダム『中国の科学と文明』シリーズの一巻。
▼『平安京―京都 都市図と都市構造』金田章裕編(250頁・5800円)地図を読み解き、地図に描く――8世紀末の平安京建設以来、常に構造を変化させてきた歴史都市・京都。現代まで伝存する数多の京都図を読み解き、また豊富な史料を地図化してその都市構造と歴史的位置を浮き彫りにする、意欲的論集。
▼『保全鳥類学』山岸哲監修/山階鳥類研究所編(370頁・3500円)「保全の対象となる単位とは?」「絶滅の危機を回避するには」「生態系や人間の活動との関係」など、鳥類の保全について多角的に迫る本書は、バードウォッチャーだけでなく、アセスメントや環境行政関係者など、多くの方に薦めたい。


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大阪経済法科大学出版部

改訂版・再版の刊行予定とご案内
▼『債権総論 改訂版』西山井依子著
債権総論の基本的な知識と体系的な概念を、重要判例や解説をもとに理解する。今回、2004年の民法の現代語化や、旧版以降の判例の動向をふまえた改訂版。(4月刊行予定)
▼『債権各論 改訂版』西山井依子著
債権各論の基本的な知識と体系的な概念を、重要判例や解説をもとに理解する。
『債権総論』同様、2004年の民法の現代語化や、旧版以降の判例の動向をふまえた改訂版。(9月刊行予定)
▼『現代社会と人権 第三版』村下博・山根共行編著 定価2625円/人権の普遍性を学び、人権に関わる現代社会の問題の実態と課題を考える。女性と人権、人身売買と法、ホームレス問題を新たに加え第三版として刊行。(06年5月刊)
▼『経済史へのアプローチ』(再版)
金哲雄著 定価2100円/近代資本主義における経済史学の理論や論点を、宗教と経済の関係や、移民の経済的役割などの視点を交え、新たな「経済史へのアプローチ」を試みる。(06年1月刊)


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大阪大学出版会

▼俣野彰三、遠山正彌、塩坂貞夫編『新・行動と脳』A5判・並製・438頁・定価3150円 日常生活の行動をみちびく脳のなりたちから疾患まで、行動学、心理学、生物学、医学の研究分野にわたって横断的にわかりやすく解説する。カラー口絵のほか図表も多く紹介。
▼大阪大学建築工学コース編著『ドミニク・ペロー Would you like to wrap it?』A5変型・並製・36頁(フルカラー)・定価2100円 世界的建築家ドミニク・ペロー氏が来日して行った世界各地での最新のプロジェクトに関する講演を紹介するとともに、氏の指導のもとに実施されたワークショップの経過をDVD映像も付して解説する。


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関西大学出版部

▼孝忠延夫/浅野宜之著『インドの憲法』(A5判・2940円)インド憲法(2004年第九十二次改正まで)の全文和訳であり、その紹介を通して「国民国家」の将来像を模索し、21世紀における国民形成・国民統合について検討する。
▼入子文子著『アメリカの理想都市』(A5判・3675円)理想都市とは何か。なぜアメリカはそれにかかわるのか。建築術・要塞・アメリカ建国など、小さな糸口から大きな主題を紡ぎ出す、著者独自のアメリカ精神史の方法を展開する。
▼今井弘著『地球四十六億年の進化―元素の生成からヒトの誕生まで―』(A5判・2835円)地球の進化について、自然・人文・社会の各科学の立場から平易に解説。宇宙の創生から生命誕生の経緯について述べ、ヒトの誕生までの過程を広領域に記述したユニークな書である。


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関西学院大学出版会

新刊
▼山本 栄一著
『問いかける聖書と経済―経済と経済学を聖書によって読み解く』関西学院大学研究叢書第一二一編(A5並製・300頁・定価2940円)
▼関根 孝道著
『南の島の自然破壊と現代環境訴訟―開発とアマミノクロウサギ・沖縄ジュゴン・ヤンバルクイナの未来』関西学院大学研究叢書第一二二編(B5並製・250頁・定価3045円)
▼関西学院大学災害復興制度研究所編
『RON《論》被災からの再生』災害と法、お金等視点別に復興問題を論じる。(A5並製・234頁・定価2310円)
▼関西学院大学COEプログラム
『先端社会研究 第五号』特集▽災害復興制度の研究(A5並製・330頁・定価2940円)
▼田中 彰一著
『気候変動と国内排出許可証取引制度』温室効果ガス削減の為の本制度の特徴を分析(A5並製・130頁・定価1785円)


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九州大学出版会

▼大谷順子著『事例研究の革新的方法―阪神大震災被災高齢者の五年と高齢化社会の未来像―』(A5判・352頁・5670円)仮設住宅・復興住宅での調査、マスコミ報道や公的報告書の分析により、被災高齢者の実態を解き明かす。
▼井口正俊・岩尾龍太郎編『都市を歩く―ローマから博多まで―』(A5判・360頁・3150円)都市像の未来へ向けて、世界の、日本の、過去の、現在の様々な都市の魅力を探るガイドブック。
▼鳴海邦匡著『近世日本の地図と測量―村と「廻り検地」―』(B5判・210頁・5040円)測量帳や日記などの分析から、村役人や地方役人らによる地図づくりの実態を明らかにする。


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