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北海道大学出版会

▼岩崎徹著『馬産地80話―日高から見た日本競馬』(四六判・1890円) 日本競馬の世界に誇るべき特徴は大衆競馬にあり! 日高地方を中心とした競走馬生産と馬産地のしくみをわかりやすく解説し、著者年来の主張を提言する。
▼小川正博・森永文彦・佐藤郁夫編著『北海道の企業―ビジネスをケースで学ぶ』(A5判・2940円) セイコーマートなど北海道の各産業分野を代表する企業12社を取り上げ、その経営理念・企業文化、経営戦略、マーケティング、企業間競争などを具体的に調査・分析した。
▼中尾佐助著『中尾佐助著作集 II 料理の起源と食文化』(A5判・14700円)・『中尾佐助著作集 V 分類の発想』(A5判・12600円) 第II巻では「農耕文化基本複合」という概念を提唱した中尾の“種たねから胃袋まで”を通観する著作を収録。「中尾食文化論」として集大成した。第V巻には「思考のルールづくり」という思考様式、処理法を提唱した中尾の「分類」観を大観する著作を収録。独創的発想と徹底的な実証研究から導きだされた「中尾“分類”観」を集大成した。


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東北大学出版会

▼原口尚彰著『信じることと知ること―新しいキリスト教概説―』(A5判、198頁、1575円(税込))本書は、大学でキリスト教学を学ぶ人たちや、キリスト教に関心を持ち、体系的な知識を求めている一般の人々を対象にして、キリスト教の基本を解説することを目的としている。キリスト教を学ぶことの意義は、様々な問いを立て、自分なりの答えを考えながら、神と世界と人間に関する認識を深めることにある。本書は、キリスト教の解説に主眼を置くのではなく、様々な問いや答えの可能性に目を向け、ともに思索することへと読者を導くところに特徴がある。
▼松野将宏著『地域プロデューサーの時代―地域密着型スポーツクラブ展開への理論と実践―』(A5判、194頁、3150円(税込))今、プロデューサー的人間が求められている。本書では、地域で活躍する「地域プロデューサー」に焦点をあて、その役割やプロデューサーになる方法等を示した実践の書。「地域密着」が、プロ野球再編で脚光を浴びたように、現代のキーワードとなっている。


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流通経済大学出版会

▼金淵明編/韓国社会保障研究会訳『韓国福祉国家性格論争』(定価5040円)
 いま、東アジアが熱い。政治や経済のみならず社会保障制度や福祉国家研究の分野でも多くの人がいっせいに中国や韓国、台湾等東アジアに目を向け始めている。これらの諸国間で研究者ネットワークをつくる動きもある。
 注目を浴びている当の韓国ではいま、1997年の経済危機後におこなわれた金大中政権下での福祉関連諸制度改革(生産的福祉)の評価をめぐって熱い論争が展開されている。それは新保守主義的改革と理解すべき性格のものである、いやむしろ国家福祉の拡大とみるべきものである、といった主張が相譲らず対峙しているのである。金淵明(韓国中央大学教授)編『韓国福祉国家性格論争』は、韓国の錚々たる研究者10名による侃々諤々の、こういった熱い議論一七編を編者が論争風に編集したものである。本書はまた、韓国の社会保障制度や福祉国家研究が現在いかなる状況にあるかを知るための格好の書物でもある。


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聖学院大学出版会

▼古屋安雄、倉松功、近藤勝彦、阿久光晴編『歴史と神学――大木英夫教授喜寿記念献呈論文集 上巻』(A5判上製、8400円)
 日本における神学、また社会倫理、教育の分野で大きな影響を与えてきている大木英夫教授の喜寿を記念する献呈論文集。大木教授の神学、思想は、「正典としての聖書に基づきつつ、社会変動の歴史的動向を洞察し、その上で人間と世界、また日本の現実の深層次元に肉薄する衝撃力に富んだ思想である。その内容はエネルギッシュな『政策力』となって展開されるところにその真骨頂がある。思想の全面に『共同体形成』の意志が打ち出され、古い日本の共同体を『新しい共同体』へと転換させる気迫が鮮明に表明される」(献呈の辞、編集世話人代表、近藤勝彦)。その影響を直接的に間接的に受けた執筆者たち44名による論文集である。その執筆者の専門領域も、神学、聖書学、社会倫理の分野にとどまらず、思想史、歴史、文学、医療政策など幅広い。海外からの寄稿も含む。下巻は2006年6月刊行予定。


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聖徳大学出版会

「心と身体の癒しシリーズ」の第三巻
『こころとスポーツ』(花沢成一・永島正紀著)は、刊行が予定より遅れていますが、現在執筆進行中です。
 既に、予告しました第四巻の内容について報告致します。第四巻は本学の臨床心理学研究科の科長岡堂哲雄教授で、タイトルは『家族心理臨床入門』=家族力の回復にむけて=となっております。
 今日の世相は混沌として悲惨な事件が多発している。こうした事件の背景に家族関係の大きな変貌があると著者は指摘する。
「家族は人間の生存と子孫の養育のためには必須の制度である」といわれてきたが現在は生存の条件として必ずしも「家族を持つ必要がない」状況となっている。しかし人間にとって「子どもが健康に成長するには母子の絆と」「父親を含む親子の絆が健全な発達には不可欠」と強調し、家族力の回復にとって父親の存在が大切なポイントの一つであることを臨床心理学の視点から論究していて注目される内容となっている。


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麗澤大学出版会

▼トーマス・リコーナ著/水野修次郎・望月文明訳『「人格教育」のすべて――家庭・学校・地域社会ですすめる心の教育』(四六判・2940円)人格(道徳)教育の第一人者が説く、子どもの心を育てる100の法則。原理・原則に基づいた人格教育――子どもの徳性を最大限のばす教育――で、子どもの心は安定し、学業成績も向上する。親と教師の必読書。
▼日吉眞夫著『屋久島――日常としての旅路』(四六判・2100円)混沌と迷走の極にある日本列島――著者が「生命の島」と名付ける南の島・屋久島からはどう見えるだろうか。東大全共闘、メーカー勤め、独立自営と波乱の都会生活を閉じ、大自然の中で原始と生の根源を見つめる生活を選んだ著者の悠々たる語り、熱きメッセージ。清々しいエッセイ集。


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慶應義塾大学出版会

▼野村浩二著『資本の測定 日本経済の資本深化と生産性』(6510円)生産と資本、資本と生産を結ぶ整合ある測定を行い、高度成長期から2000年までの経済成長を描いた本格的実証分析。(2005年度第48回 日経賞受賞)
▼消費経済学体系全3巻 1『消費経済理論』、2『流通・マーケティング』、3『消費者問題』(各巻3360円)より豊かな消費経済社会の実現のため、各領域の先端的課題とその解決法を提示。
▼栗原潤著『日本の知識戦略 ハーバードでの経験から』(2100円)世界中から第一線の人々が集い新たな知見を生み出してゆくプロセスを、生き生きと紹介。
▼山田辰雄・家近亮子・浜口裕子編『橘樸 翻刻と研究―『京津日日新聞』―』(15750円)大正11年から大正12年に、『京津日日新聞』に掲載した論説記事374編を翻刻。
▼中矢一義監修『公共ホールの政策評価
「指定管理者制度」時代に向けて』(4725円)文化施設の実地調査にもとづき、公共ホールの総合的な評価指標を開発し、ホール運営のあり方を提言。


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産業能率大学出版部

▼(学)産業能率大学総合研究所編著『チェンジ・エージェントが組織を変える 組織変革実践ガイド』―トップと現場をつなぐ組織変革の実践的方法論―(2520円)
 組織変革における実行の側面、すなわちいかに変革プログラムを動かし、現場に変革を浸透させていくかという点について、様々な変革プロジェクトの企画・実行を課題とする、実務家の方々を主たる読者としてシミュレーションしながら、具体的な方法論を、長年多くの企業で組織変革のコンサルティングに携わってきた編著者が論じる。
▼鶴岡公幸・石原美佳著『図解でわかるヒューマンキャピタルマネジメント』―人材資本を活かす100のキーコンセプト―(2100円)
 ヒューマンキャピタルマネジメントの醍醐味とは、組織に所属する人材を企業の価値を高めリターンをもたらす資本に変換する仕組みをつくることにある。
 本書は人事・研修の重要なテーマ100項目を選定し、そのエッセンスを図解をふんだんに使って解説。


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専修大学出版局

▼高橋原著『ユングの宗教論――キリスト教神話の再生』(3045円)
 ユングが展開した「神学」は異端的、異教的であり、時に新宗教やカルトとも並び称される。本書は、ユングの宗教論の特徴を、彼が生涯にわたって行なった対話と論争という局面において明らかにし、キリスト教の神話を発展させようとした思想家としてのユングの孤独な一面に光を当てる。
▼齋藤雄志著『知識の構造化と知の戦略』(3045円)
 知識や情報を管理するのがメタ知識であり、高度な思考や行動を行う上で不可欠なものである。本書はシステム思考のメカニズムを解明し、情報の収集や整備や発信について考察する。
▼中野育男著『米国統治下沖縄の社会と法』(3360円)
「アメリカ世」と呼ばれた1945年から72年まで、沖縄は特別な法システム化にあった。公的扶助の形成、医療保障の沿革、住民福祉制度など、社会・福祉法令の形成過程と特質、機能などを検討・解明する。


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大正大学出版会

▼倉島節尚編『宝菩提院本類聚名義抄和訓索引』(B5判 近刊予定)平成14年に『宝菩提院本類聚名義抄』(B5判182頁)を刊行した。本書はその続編の索引である。平安時代の漢字辞書である『類聚名義抄』には、原撰本と改編本があり、原撰本は一部分しか伝わらず、宮内庁図書寮本が現存するのみである。改編本は天理図書館所蔵(国宝)の観智院本のみが完本で、他に零本が四種伝わる。この宝菩提院本はその一つである。宝菩提院本には10の部首の漢字だけだが、4000余語の和訓が記されている。新たに公開された資料で、多くの関心を集めた。この宝菩提院本と観智院本の二本について、検索を容易ならしめる。
▼小此木輝之編『安楽律院資料集』第三(A5判 470頁、定価12000円)、金子寛哉著『釈浄土群疑論の研究』(B5判 650頁、定価13650円)弓山達也編『今、宗教家はどのように育成されているのか』を近刊予定。


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玉川大学出版部

▼紀宮清子編『ジョン・グールド 鳥類図譜 総覧』(B4判横・20000円)19世紀の画家・鳥類学者グールドが制作した図譜は、総数3000点に及ぶ。世界各地の鳥類の生態が生き生きと描かれ、歴史上最高級の図譜と賛美されている。本書は、図譜全巻の鳥名リストを作成し、現在の学名・英名・和名を対応させたもの。口絵に各図譜の代表作80点を掲げ、索引を充実させた。清子内親王殿下の研究の成果。


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中央大学出版部

▼楠美憲章著『リーダーのための企業変革論―日産改革の視点と教訓』(2415円)日産副社長として日産改革を推進した著者が日本の企業に相応しい変革のあり方を具体的に提言する。
▼高柳一男著『エンロン事件とアメリカ企業法務―その実態と教訓』(3045円)企業不祥事で初めて批判の鋭い矛先が法律家にも向けられた事件。国際企業法務の専門家が事件の全容に迫り、企業法務の問題点を明確にする。
▼B・エチエンヌ他著『政治学とはどのような学問か』(1785円)ブルデューの科学的知をめぐる論考をベースに政治学の学問的自立性獲得の歴史を追う。浪岡新太郎訳。
▼細野助博著『政策統計「公共政策」の分析ツール』(3885円)地方分権、国と市場の二分法脱却、コミュニティ復権をキーワードに全行政マンに贈る統計ハンドブック。
▼市場俊之著『男子体操競技―その成立と技術の展開』(3570円)各種目の発達を詳細に分析する。百年を括る規定演技一覧は史資料としても貴重。


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東京大学出版会

▼シリーズ「がん研究のいま」
全4巻完結
 日本人の3人に1人ががんで亡くなっている現在、がん医療は国民的関心事となっている。本シリーズは文部科学省のがん研究プロジェクトの成果であり、がん医療を支えているがん基礎研究の最前線と展望が明らかになる決定版である。
 1巻『発がんの分子機構と防御』、2巻『がん細胞の生物学』は、発がんのメカニズムやがん細胞の挙動について、遺伝子・分子・細胞・組織のレベルで解説。3巻『がんの診断と治療』では、遺伝子解析で可能になった、個人やがんの特性を生かした診断と治療を紹介する。4巻『がんの疫学』は日本人に多いがんに焦点をあてて、がん予防へのアプローチを論じている。(各2625円)
編集代表 鶴尾 隆/谷口維紹
編集幹事 秋山 徹/宮園浩平
1笹月/野田編『発がんの分子機構と防御』
2高井/秋山編『がん細胞の生物学』
3中村/稲澤編『がんの診断と治療』
4田島/古野編『がんの疫学』


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東京電機大学出版局

▼『免震構造と積層ゴムの基礎理論』(J・M・ケリー著/日本振動技術協会訳/藤田隆史監訳/3990円)
 地面と建物の間に何らかの支持材やエネルギー吸収装置を置き、地震被害を軽減させようとする「免震」の考え方は、革新的な耐震設計手法としてこの一世紀の間に様々に試みられてきた。
 主に積層ゴムを用いた免震構造研究の世界的なパイオニアである著者が、ゴムの力学的特性等を踏まえ理論的に免震構造を解析、建築物の設計応用に向けて解説する。免震を一般的に解説した書籍は多くあるが、特に積層ゴムに限った工学的な理論書としては本書が随一である。


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東京農業大学出版会

▼『漆器の弁当箱・食籠・盆』東京農業大学前田祐志監修
 漆を磨ぐ、盆をとぐ…。とぎの魅力にせまる。暮しにとけこんだ伝統文化、先人の暮しの知恵と手仕事の魅力を示す写真と解説。
 平成17年9月/A5判/112頁/税込価格1680円
▼市民の森林(やま)づくり 東京農業大学森林政策学研究室監修
 世田谷区の小学校5年生を対象に群馬県川場村で実施している移動教室がある。農業体験、林業体験、川遊び、登山等の体験学習だ。森林を活かす知恵とこれまでの成果が専門家の目で紹介されている。
 平成17年8月/新書版/156頁/税込価格840円
〈シリーズ・実学の森〉
▼情報学の楽しさ 東京情報大学編
 情報を学ぶ、活かす、つなぐ、創る、読むの四つの視点でまとめられている。情報学の広範な内容と楽しさを知ってもらうことのできる一冊
 平成17年7月/四六判/316頁/税込価格1050円


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法政大学出版局

▼『図説 からくり人形の世界』(千田靖子著/A5判/7665円)からくり人形は江戸時代、ものづくりに優れた職人たちが知恵と技術を駆使して作り出した自動機構であり、今日も各地の祭りで奉納芸を演じるなど、庶民に親しまれて幅広く活躍している。からくり人形の宝庫である愛知県をはじめ、全国各地のからくり人形の山車や興行を探訪してその由来と現状を豊富な写真と共に紹介。人形にまつわる人々のなりわいと、地域に根づいた伝統芸能の魅力の秘密を探る。
▼『キリスト受難詩と革命――1810〜1910年のフィリピン民衆運動』(レイナルド・C・イレート著/清水展・永野善子監修/川田・宮脇・高野訳/四六判/5040円)スペインと米国の二つの植民地支配に対するフィリピン民衆の抵抗運動はどんなものであったか。未刊行の一次史料や既刊文書を渉猟して民衆間で伝承される歌や詩や宗教伝統などを掘り起こし、なかでもパション――キリストの生涯と復活についての現地住民による語りが、変化を志向する運動の文化的枠組みを築いたことを鮮明に描きだす。


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武蔵野美術大学出版局

▼『エル・リシツキー――構成者のヴィジョン』(寺山祐策編 多木浩二+勝井三雄+向井周太郎+新島実+五十殿利治+本庄美千代著 B5判上製・四色刷・256頁・図版多数、定価5880円)
 20世紀初頭から1920年代にかけてロシア及びヨーロッパでは数多くのデザイナーたちによる実験的作品が次々に生みだされた。「造形思想のアヴァンギャルド」とでも呼ぶべき芸術・デザイン運動が潮流を成し、同時にユートピアの形成を目指した社会改革的な近代のプロジェクトとして展開してゆく。本書はこれまで語られることが少なかったロシア構成主義のエル・リシツキーを中心に、その活動と思想、稀少なモダン・タイポグラフィ作品を一挙紹介する。特製フォトモンタージュ豆本つき。


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明星大学出版部

▼津久井喜子『破壊からの誕生―原爆文学の語るもの』
 A5判・150ページ・2625円
 原爆文学を生み出したものは、比類なき被爆体験を伝えたい、核戦争を繰り返してはならないという作家の悲願と、平和への切望を込めた強い意思であった。大田洋子、正田篠枝、峠三吉、栗原貞子、原民喜、林京子の諸作品、そして井伏鱒二『黒い雨』、堀田善衞『審判』を取り上げ、ホロコースト文学との関連も視野に入れつつその意義を論ずる。
▼阪井恵・小山真紀・木暮朋佳・中里南子
『五線譜の約束』B5判・100ページ・1365円
 小学校の教員、音楽の教員をめざす学生のための、音楽科教育Iのテキストとして「五線記譜」をもとにした音楽の約束をわかりやすく説明する。拍・リズム・テンポ、音符と休符、音程、音階、調号、和音、コードネーム、記号と用語などを初歩から学ぶ音楽への入口。


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早稲田大学出版部

▼『建築産業再生のためのマネジメント講座』(早稲田大学建築マイスタースクール研究会編、2730円)構造不況業種といわれる建築業界。受注・設計・施工を初めファイナンス、リニューアルなど新たな課題を検討し、建築産業再生の方法を探る。早大理工総研シリーズ23。
▼『国民国家と家族・個人』(田中真砂子・白石玲子・三成美保編、4200円)国家の政策・法などは、個人や家族のあり方にどんな影響を与えるのか。家族と国家の関係について具体例をもとに考察する。シリーズ比較家族第III期第3巻。
▼『日常を生きる教育論』(渡辺重範、2100円)事故、災害、戦争等によって、突然、奪われる日常。この日常のかけがえのなさを、いかに生徒に伝えるか。詩や小説、映画などさまざまな話題に託して「日常」の大切さを語る教育論。


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東海大学出版会

▼香川県歴史博物館編集『高松松平家所蔵 衆鱗図(全4帖+研究編)』(A4変型判、18900円)
 衆鱗図は、18世紀に高松松平家の藩主、松平頼恭の命により編纂された原色魚介類図譜(全4帖、720種掲載)であり、近世の博物学に大きな影響を与えた図譜である。今回、新たに、生物学的解説を加えた研究編を刊行する。
▼菅原道夫著『ミツバチ学―ニホンミツバチの研究を通し科学することの楽しさを伝える』(A5変型判、2940円)
 高校の教員であった著者は、理科教育の実践には直接自然に触れることが必要であると考え、常に研究の場に身をおいてきた。最後に研究対象にしたニホンミツバチは著者を魅了し、退職を三年も早めてしまったほどである。
 本書では、ニホンミツバチの生息調査に始まり、ランに集結する現象などの研究の現状、これからの研究のテーマ、さらには飼育から採蜜までが、ミツバチの生活と共に語られる。また、生物研究の発想から報告までを、著者の経験に基づいて紹介している。


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名古屋大学出版会

▼メノカル著 足立孝訳『寛容の文化―ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒の中世スペイン―』(3990円)「世界の宝飾」と呼ばれた輝ける土地の記憶。
▼梶田孝道編『新・国際社会学』(2940円)国際問題の構造変化を、明晰なアプローチで解説した格好の新入門。
▼竹本洋著『国富論』を読む―ヴィジョンと現実―』(6930円)経済学の約束は果たして実現されたのか。
▼梅田百合香著『ホッブズ 政治と宗教―『リヴァイアサン』再考―』(5985円)宗教抗争から近代国家へ――宗教論の徹底的な読解から新たな像を描出。
▼森際康友編『法曹の倫理』(3990円)実務感覚に裏打ちされた記述で、一貫した説明体系を提供するテキスト。
▼勝又義直著『DNA鑑定―その能力と限界―』(6300円)個人識別と親子鑑定について、第一人者が基礎から詳しく解説。鑑定の等身大の姿を示す。
▼高柳泰世他編『視覚代行リハビリテーション―視覚障害者と高齢者のために―』(2730円)質の高い生活に向けた訓練法や補助具、工夫につい幅広く解説。


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三重大学出版会

■神松一三著『正力松太郎と日本テレビ放送網構想』四六判180頁(本体1800円+税)戦後もっとも成功した「呼び屋」
前書き/1章 日本テレビ放送網のプロトタイプ/2章 GHQの思惑/3章 電波監理委員会の役割/4章 メガサイクル論争/5章 正力松太郎の追放解除/6章 正力発言・柴田発言の検証/7章 日本テレビ放送網構想の挫折/後書き
■井谷泰彦著『沖縄の方言札―さまよえる沖縄の言葉』A5判175頁(本体1800円+税)
1章「方言札」の復元、2章「方言札」とエスニシティ/「方言札」ができる時/「方言札」ができる理由/3章 村内法と罰則/普通語時代の「方言札」/標準語励行期の「方言札」/4章「方言札」の消滅/戦後の言語教育と「方言札」/沖縄語の未来
■第三回日本修士論文賞受賞者 ○吉田茂(国会議員秘書)荒川洋子(教員)


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京都大学学術出版会

▼「学術選書」(四六判並製・250頁平均、定価1575〜1890円、月一冊以上配本)「分からないから面白い。サイエンスの世界へ」――科学の本質ともいえる謎解きの楽しさは、「これ一冊でわかる○○学」といった類の本ではつかめない。最新の知見やユニークなアプローチはちょっと難しいかもしれないがとてつもなく魅力的だ。第一回配本は、(1)土とは何だろうか?(久馬一剛)、(2)子どもの脳を育てる栄養学(中川八郎/葛西奈津子)、(3)前頭葉の謎を解く(船橋新太郎)、(4)古代マヤ 石器の都市文明(青山和夫)の4冊。
▼『日本の大学アーカイブズ』全国大学史資料協議会編(420頁・5040円)大学の歴史資料の収集そのものは古くから取り組まれたが、「大学史料とは、大学史研究とは何か」という根本的な問いや方法論の開発は、意識的になされてこなかった。この現状を総括し、現実に機能している各大学の史料研究・保存の多様性に立脚して、大学史研究の在り方を模索した初の論集。全国の「大学史料館」の一覧と紹介も完備。


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大阪経済法科大学出版部

▼白榮助(はくえいくん)著 アジア研究所研究叢書『東アジア政治・外交史―「間島協約」と裁判管轄権―』(定価4410円)1909年に日本が清国と締結した「間島協約」と間島地方(現在の中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州の一部)に居住する朝鮮民族をめぐる日本政府と中国政府との交渉過程を検討することによって、当時の日中両国の政策判断と居住朝鮮人の動向を明らかにする。中国側は、朝鮮人に対する中国への帰化政策を推進する一方で、非帰化朝鮮人に対しては日本側の侵略の尖兵として駆逐・排除するという政策をとり、間島地方だけでなく、満州に居住する朝鮮人社会に大きな分裂・混乱が生じることになる。日中両国は、間島地方の朝鮮人に対する支配権(裁判管轄権)をめぐり、対立を繰り返してきたが、それは、日本側の介入強化による「間島協約」の有名無実化ということ、間島居住朝鮮人を独立派・親中国派・親日派というグループに分裂させていくことに帰結したといえる。こうしたプロセスを本書は、丁寧に分析している。


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大阪大学出版会

▼森岡裕一著『飲酒/禁酒の物語学―アメリカ文学とアルコール』A5判・並製・232頁 定価2100円 20世紀初頭のモダニズム文学を飲酒の視点から読み直す。
▼前田芳信編『スポーツは良い歯から』A5判・並製・82頁 定価1050円
スポーツと歯の関係を中心に、噛合せと運動の関係、マウスガードの重要性などスポーツをする方にとって重要なファクターをわかりやすく解説。
▼笠井秀明他編『計算機マテリアルデザイン入門』A5判・並製・400頁 定価2625円 量子力学に基づいた信頼性の高いシミュレーションによる「第一原理計算とそれに基づく物質・デバイス・プロセス・デザイン」基礎と応用を解説。
▼多胡圭一編『日本政治―過去と現在の対話』A5判・並製・300頁 定価2200円。
▼島田彌著『学生・技術者育成の研修システム―自主性・創造性喚起の具体的手法』A5判・並製・398頁 定価3300円。


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関西大学出版部

▼妹尾剛光著『ロック宗教思想の展開』(A5判・5775円)宗教及び宗教と関わりの深い領域についてのロックの思想を、初期草稿から代表的諸著作、それらをめぐる宗教論争、死後出版された『パウロ書簡 義訳と注』に到るまで跡付けて、信仰、自然法、寛容を要とする宗教思想がロック思想全体の根底であることを示し、通説的近代理解が見ていなかったロック思想の実像を明示する。
▼亀井克之著『経営者とリスクテーキング』(A5判・3675円)リスクマネジメント(RM)とは、Cの欠如を充たして情報(Info)とリスク処理実行(Action)とを結ぶ戦略的意思決定(リスクテーキング)であるという「Information モデル」に基づく独自の事例研究集。
▼高橋隆博・森隆男・米田文孝編著『博物館学ハンドブック』(A4判・1995円)博物館を取りまく環境の変化や多様な問題に対応できる学芸員が、今まさに求められている。本書は学芸員をめざす人たちのための、図版を多用したビジュアルで手軽な入門書である。


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関西学院大学出版会

新刊
▼村尾信尚責任編集
もうひとつの日本を考える会
『日本を変えるプランB』次世代に希望ある社会をつなぐための提案。(四六上製・196頁・定価1680円)
▼紺田千登史著
『フランスの哲学―そのボン・サンスの伝統と日本、アメリカ』フランス哲学と日・米の思想家の接点を探る。(A5上製・328頁・定価4410円)
▼渡邊 力著
関西学院大学研究叢書『求償権の基本構造―統一的求償制度の展望』求償権の具体的な適用場面を想定し個別に考察。(A5上製・300頁・定価4200円)
▼武田 丈編著
『フィリピン女性エンターテイナーのライフストーリー』彼女達の現状とその背後にある問題とは。(A5並製・216頁・定価2205円)


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九州大学出版会

▼新井光吉著『勤労福祉政策の国際展開―アメリカからイギリス、カナダへ―』(A5判・240頁・2940円)グローバリズムのもとに進行する福祉国家の解体過程を分析する。
▼福元圭太著『「青年の国」ドイツとトーマス・マン―二十世紀初頭のドイツにおける男性同盟と同性愛―』(A5判・386頁・5670円)「エロスと文学と政治」の特殊ドイツ的あり方を解明。
▼稲葉継雄著『旧韓国〜朝鮮の「内地人」教育』(A5判・384頁・8190円)韓半島における日本人(居留邦人・内地人)の教育の全体像を解明する初の試み。
▼萩島哲編著『名所空間の発見―地方の名所図録図会を読む―』(B5判・122頁・2415円)図録・図会と地形図から「絵になる空間」を発見する。
▼宮入慶之助記念誌編纂委員会編『住血吸虫症と宮入慶之助―ミヤイリガイ発見から九十年―』(B5判・290頁・5775円)日本住血吸虫症の研究史、中間宿主の発見者宮入慶之助の業績と人間像、感染病理、日本における根絶、世界の感染現状、根絶の新技術を描く。


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