大学出版部ニュース
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北海道大学図書刊行会

▼酒井昭著『植物の耐寒戦略』(四六判・2200円)植物はどこまで寒さに耐えられるか、凍るのか凍らないのか、なぜ凍っても生きられるのか? 植物の寒さへの高い適応能力獲得の仕組みと、極地から熱帯までの多様な生存戦略を詳述する。
▼田嶋謙三・塩谷雄・大高全洋著『北大寮歌「都ぞ弥生」の作詞者 小作官・横山芳介の足跡』(四六判・2000円)生い立ちから「都ぞ弥生」の作詞に至る経緯、農科大学卒業後の歩みを詳細にたどり、開明的実務家=「小作保護官」として、農民の側に立って地主との調停にあたった横山芳介の実像に光をあてる。
▼廣川晶輝著『万葉歌人大伴家持』(A5判・5000円)「模倣」として片づけられてきた作歌法を、「歌まなび」と捉え、新たな視座から家持の歌作りの営みの軌跡を追う。作品そのものに焦点を絞り、「歌人」大伴家持の姿をあぶりだす気鋭の力作。
▼北村清彦著『藝術解釈学』(A5判・6000円)仏・現代哲学の第一人者ポール・リクールの思惟を敷衍し、藝術理解の可能性を論じる。美学・藝術学の新しい可能性を提起。


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東北大学出版会

▼日本海洋学会「海を学ぼう」編集委員会編『海を学ぼう―身近な実験と観察―』(A4判、65頁全カラー、1500円)海は地球環境の中で、大きい役割を果たしている。しかし、小学校から高校までの教科書にはほとんど書かれていない。この本では、海水の化学、海の生物、海の物理現象の中から身近な題材を選び、この本を手にした人が自主的に学習できるよう、またどこから読んでも理解できるよう、工夫されている。本書は、総合的な学習の時間や選択の時間での良い手引き書ともなっている。
▼栗原隆編『知の地平―大学におけるマルチリテラシーと応用倫理』(A5判、332頁、1500円)多様化し、しかも高度に専門化した大学にあって、自然科学系と人文科学系に共通の知的リテラシーの必要性が高まっている。本書は、「情報倫理」、「メディア・リテラシー」、「コミュニケーションの作法」、から「生物のストラテジー」、「物作りの倫理」、「生命倫理」をも含めて、大学で学ぶ上で必須である倫理を分かり易く説く先駆的な試みである。


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流通経済大学出版会

▼田多英範編『現代中国の社会保障制度』(予価3000円)
 中国で市場経済化が始まってからすでに四半世紀が過ぎようとしている。この市場経済化の下で、従来からの労働保険制度を中心とした中国の社会主義的生活保障制度は、大幅な改革を余儀なくされている。
 とりわけ1990年代後半以降には以下のような改革が相次いだ。年金保険制度や医療保険制度は個人口座と社会プールを結合した制度に改められ、その保険料は政労使のいわゆる三者負担に変えられた。国有企業改革との関連で失業保険制度が創設された。また失業保険制度ではカバーできない長期失業者をも受け止める公的扶助制度が整備された等々。これら一連の改革は、基本的には未だ都市に限定されているが、市場経済化に対応した社会保障制度体系の構築過程ともいえる。
 本書は、以上のような中国の社会保障制度改革の実態や背景を分析し、さらに最新の各制度について詳細に紹介したものである。


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聖学院大学出版会

▼聖学院大学宗教センター編『神を仰ぎ人に仕う――キリスト教概論・二一世紀版』(A5判、2100円)
 学校法人・聖学院は、幼稚園から大学院まで十の学校からなる。その建学の理念である「神を仰ぎ人に仕う」を主題に掲げた本書は、聖学院大学の基本的な科目である「キリスト教概論」の教科書として編纂されたものである。
 「本書は大学においてはじめてキリスト教に触れ、それを学ぶ人に、『キリスト教とは何か』を的確に伝えようとしています。キリスト教とは何かを知ることが、現代文明の中で大学教育を受けるにあたって必須であると確信し、その本質を伝授しようと意図している」(「はじめに」より)のである。
 大学の歴史をひも解くとキリスト教の神学研究から始まり、多くの学問分野に教育研究の対象がひろがってきたが、学問のそもそもの根底にある真理に対する問い「真理とは何か」からもう一度、大学において学ぶ意味、あるいは生きる意味を若い学生たちに一緒に考えよう、と語りかけている。


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麗澤大学出版会

▼速水融著『近世日本の経済社会』(四六判上製・328頁、2800円)
日本の近代化および高度成長の基礎にある「日本人の勤勉さ」の源は江戸時代農民の「勤勉革命」にある――実証的研究により、伝統的歴史観に代わる独創的経済史観をうち立てた著者の代表的著作。関連論文五篇を収録。著者は歴史人口学のパイオニア。現在、麗澤大学教授。
▼K・デュルクハイム著/下程勇吉監修落合亮一他訳『肚――人間の重心』(四六判上製・360頁、3200円)
「肚」を鍛え、身体の重心を肚におくとき人は己れを超えた自然の根源力と結ばれる。――日本人が忘れかけている東洋古来の智慧の意義と実践を説く世界的名著の復刻。著者は戦時中の日本で日本の伝統文化を学び、それらに通底する「肚」を哲学的に解明したドイツの哲学者。


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慶應義塾大学出版会

▼ワーイル・ハッラーク著・奥田敦編訳『イジュティハードの門は閉じたのか―イスラーム法の歴史と理論』(4800円)
 国際的に注目される巨頭の本邦初の翻訳書。西側オリエンタリズムの定説を、膨大な資料から覆す画期的論考。
▼施光恒著『リベラリズムの再生―可謬主義による政治理論』(4800円)欧米で生まれたリベラリズム理論を、世界的に適用可能なものにするための理論構築に挑んだ、新進研究者の画期的提言。
▼新田義孝・吉岡完治・早見均編『アジア環境こども図鑑』(1800円)アジア諸国のナマの日常生活に取材し、こどもが環境を等身大の問題としてとらえられるようにつくられたユニークな写真集。
▼櫻井雅夫著『レポート・論文の書き方上級 改訂版』(1800円)注や文献の表記法についての詳細をきわめた実例に定評のあった旧版を、さらに使いやすく増補改訂。論文体裁マニュアル決定版。
▼寺崎修編『福澤諭吉著作集7 通俗民権論 通俗国権論』(2600円)
 国家を築くには、「官」にのみ依存せず、「民」の力を高める必要を説いた政治論集。


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産能大学出版部

 厚生労働省実施「ホワイトカラー職務能力評価試験」テキストとして最適な4冊
▼西澤隆二編著『生産管理実務(製造部門担当者編)』(2000円)
▼西澤隆二編著『生産管理実務(設計部門担当者編)』(2000円)
 設計や製造活動における問題点を正しく分析し、見分ける目を養い、効果的な問題解決手段の知識習得を目指す。生産管理実務の基本書。
▼梶原豊編著『人事管理実務』(2000円)
▼梶原豊編著『労務管理実務』(2000円)
 人事・労務管理を体系的に整理し、活用できる基本的実務書。労働の場をより良いものに改善・充実するための指針書として活用いただける。
▼井出眞弘著『Excelによる産業連関分析入門』(3000円)
 産業連関分析の基礎理論と実証分析を解説したもの。高校教育で学ぶ程度の線形代数の知識があれば習得できるようにやさしく解説。


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専修大学出版局

 専修大学社会科学研究所では全学部から所員が参加し学際的な活動を行っている。1999年に創立50周年を迎え、記念事業の一環として社会科学研究叢書の刊行が開始された。本叢書は社会科学の諸分野からトータルな視点で錯綜する現代社会の解明を試みている。これまで5タイトルが刊行され、今後も新企画による続刊が予定されている。
(1)グローバリゼーションと日本(専修大学社会科学研究所編、3500円)
(2)食料消費のコウホート分析│年齢・世代・時代(森宏編、4800円)
(3)情報革新と産業ニューウェーブ(溝田誠吾編、4800円)
(4)環境法の諸相│有害産業廃棄物問題を手がかりに(矢澤昇治編、4400円)
(5)複雑系社会理論の新地平(吉田雅明編、4400円)


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大正大学出版会

▼青木聡・福田周・卯月研次共著
『臨床心理学のための調査研究入門』(2500円)。
 臨床心理学の分野で活用できる心理統計法調査研究法の実用入門書。統計ソフトSPSSの操作を含め、数学の苦手な学生に初歩からわかりやすく統計法の概念を解説している。
▼司馬春英著『唯識思想と現象学』(8500円)
 唯識思想と現象学とを比較思想の視点かから対比させ、それらの核心をなす哲学学的な洞察を抽出することによって、両者の新しくかつ現代的な解釈の可能性を探ろうとしたもの。著者の出発点は、フッサールが自らの現象学に冠した「超越論的」という言葉の持つ独自な意義はどこにあるのかの問いにあった。フッサールが直面していた超越論的反省の限界点において生起している出来事の事象構造を、唯識思想の阿頼耶識縁起論と三性説との関わりのなかに探り出そうとする。現象学と唯識という異なる生い立ちを持つ思想の営みを比較・関連させながら問題を追求する。


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玉川大学出版部

▼多田建次著『海を渡ったサムライの娘杉本鉞子』(1900円)
 激動の維新期、厳格な躾を受けて育った杉本鉞子は、異文化と出会い、自伝『武士の娘』(A Daughter of the Samurai)を著した。モラルに照らして行動した鉞子の人間像を『福翁自伝』の諭吉と対比しながらさぐる。
▼加藤恭子、ジョーン・ハーヴェイ著『ニューイングランドの民話』(1900円)
 合衆国史発祥の地ニューイングランドに残る豊富な民話を、日本人と生粋のニューイングランド子が協力し採集したもの。アメリカ版遠野物語。
▼入江隆則著『文明論の現在』(2100円)
 保守派の論客が、文明論的状況からアメリカとは何か、激動するアジア、太平洋文明論、あるいは戦略論のすすめなど縦横に論じ、存亡の危機に立つ日本の進むべき路を考える。
▼有本章編『大学のカリキュラム改革』(4200円)
 教員・学生の調査結果から、不十分なカリキュラムの体系的編成、教養教育のアノミー状態など、学士課程のカリキュラム改革の実態を明らかにし、必要とされる課題を提示する。


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中央大学出版部

▼ローベルト・ムージル著/圓子修平・岡田素之・早坂七緒・北島玲子・堀田真紀子訳『ムージル・エッセンス―魂と厳密性』(6600円)主著『特性のない男』でジョイスやプルーストと併称されたムージルの創作の源に分け入る。32作品中19作品が待望の本邦初訳!
▼日本比較法研究所研究叢書六二 小島武司編『ADRの実際と理論I』(4000円)実務・学理の両面から裁判外紛争処理(ADR)の実情を把握し、確固たる理論を形成するための基盤づくりを目指す。
▼日本比較法研究所研究叢書六一 白羽祐三著『刑法学者 牧野英一の民法論』(2100円)牧野の民法解釈論や法思想は民法学者たちに強い影響を与えた。本書は牧野・民法論を通じて日本民法学の軌跡の一端を明らかにする。
▼眞鍋貞樹・竹本善次・岩佐充則著『福祉国家再生への挑戦―国家・社会・個人のベスト・ミックス』(2200円)総合的かつ新しい視点から大胆な分析と提案を試み、行き詰まった現代日本の福祉政策を抜本的に改革する方向性を探る。


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東京大学出版会

 佐々木力編「コレクション数学史」の刊行が開始された。本シリーズは、世界の最前線にある日本の数学史研究の精華を一般向けに紹介。さらに、数学史の古典的傑作と評価の高い著作の翻訳、日本数学の古典の批判版などから構成される。近代思想を語るうえでの必須文献となるだろう。
 第一期は以下の五巻。(1)佐々木力著『デカルトの数学思想』(A5判、624頁、7400円)は、デカルトが代数幾何的な数学をどのように形成したのかを、数学的かつ歴史学的に再考。(2)林知宏著『ライプニッツ 普遍数学の夢』(A5判、312頁、5200円)は、「普遍数学」を軸に、思想的巨人ライプニッツの知的格闘の跡を解明。(3)高橋秀裕著『ニュートン 流率法の変容』(A5判、352頁、5800円)は、ニュートン数学の主要な論考を年代誌的に克明に分析。近刊として、(4)ロシュディー・ラーシェド著/三村太郎訳『アラビア数学の展開』、(5)佐藤賢一著『近世日本数学史 その成立と展開』。


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東京電機大学出版局

 マーティン・ゴールドスタイン他著/米沢富美子監訳『冷蔵庫と宇宙―エントロピーから見た科学の地平―』(4800円)本書は熱力学とエネルギーをやさしく説き、「エントロピー」という概念が科学全般にもたらした意義を再確認しながら、この数世紀の科学史を俯瞰する。
▼量子力学や相対性理論は、それまでの重要な科学理論であった熱力学やニュートン力学をより普遍的に解釈して取り込み、やがて新しい宇宙論・天文学を導くことになる。
▼情報科学や通信工学、そして分子生物学まで、科学と日常とが有機的に結び語られ、読者は科学の地平と宇宙の行方を望む高みへと導かれる。


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東京農業大学出版会

▼『新・実学の最前線―生命いのちを守る農学―』東京農大編
 「食料」「環境」「健康」「資源エネルギー」「教育」の分野に、東京農大の教育・研究スタッフのうち111人が執筆。現在の農学がいかに幅広い領域に及ぶことか。いかに先端的かつ刺激的であることか。副題にあるとおり「生命を守る農学」の、いかに魅力に溢れていることか。一般のサラリーマンや主婦など幅広い読者層を想定しているが、農学を目指す高校生には必読の書といえる。
 平成15年6月/B5判
 247頁/本体価格1400円
▼『せたがやの花―写真集 犬と暮らし、花に親しむ』新村壽夫著・写真
 ヒメオウギズイセンが表紙を飾る。かつて東京農大で教鞭を執り、世田谷区等々力に住む著者は、愛犬を連れての散歩の折、身近な花々を撮り続けてきた。
 それぞれの写真には、春夏秋冬の別が示されているだけで、あとは見る人が想いを創造する「花暦」の世界だ。
 平成15年4月刊/AB判変型
 97頁/本体価格2500円


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法政大学出版局

▼『ディルタイ全集』全11巻・別巻1(編集代表/西村晧・牧野英二)が刊行開始。あらゆる学問を基礎づけ、人間・社会の総体的な把握を試みる、深遠かつ広大な思想の海洋に挑む画期的全集。
 第一回配本、第3巻『論理学・心理学論集』(大野篤一郎・丸山高司編集/校閲…1万9000円)では、主著『精神科学序説』の構想に深く関わる重要講義・論稿十一編を集成。生の論理学・心理学・解釈学の新たな樹立をめざし、人間の「生」の全体性に迫る。
▼『ディルタイと現代』(西村・牧野・舟山編…4000円)は、周辺の哲学者群像との関係に光をあて、ディルタイの生涯とその時代、思想の全体像を俯瞰する。『全集』を読み解く恰好の導入篇。
▼『ディルタイ』(R・A・マックリール/大野篤一郎他訳…5800円)


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放送大学教育振興会

▼15年度開設の話題科目から
『患者からみた医療』(高柳和江・仙波純一ほか著)…インフォームド・コンセントやカルテ開示など、今話題の医療問題を患者の視点から見直そうという科目の教科書。患者は医療者に対して弱者のままでいてはだめ、医者と堂々とわたりあうために医療の常識を知るための本である。―同書「まえがき」より
▼教科書と点訳サークル
放送大学で学ぶ視覚障害のある学生が、点字化された印刷教材を入手しやすくすることを目的に、第1回卒業生を中心に作られた点訳サークルが「菜の花の会」である。年2回「点訳済みリスト」を発行して学生に配布して便宜を図っている。放送大学の授業はこのようなボランティアの力にも支えられているのである。
▼17年度の作業がスタート
7月11日平成17年度開設予定科目の主任講師会議が開催された。専任教員・客員教員、ディレクター、編集担当者等が、全体会議、専攻別部会に出席した。17年度印刷教材編集作業の正式スターである。


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明星大学出版部

 先進諸国では一様に「不登校児」の問題を抱えている。オーストラリアで不登校児問題に取り組む精神科医であり、リベンデール病院の小児・思春期家族療法部門の責任者・クリス・ウェバー医師は学校に行きたがらない児には、「学校へ少しずつ近づき不安を鎮める方法を身につけるプログラムが必要」と、そのプログラムを児童向き絵本に著し、友人の精神科医であり、地域メンタルヘルスサービスの上級専門医・ニール・フィリップスがイラストを描いて『THE SCHOOL WOBBLIES』を出版した。同書は不登校児やそれに携わる人の間で好評となり、その評価は海を越えて日本の不登校児問題に取り組む心療内科医・田部田 功、森下克也、精神科医・藤岡耕太郎の三医師の所にも届く。三医師の日本語訳『学校いやいやお化け ウオブリー』(1200円)を小社より刊行。 オーストラリアと日本の医師達が不登校児のために真剣に取り組み、著された絵本によって、今度は日本の不登校児が学校に少しずつ近づいていると、関係者から反響が多く寄せられている。


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早稲田大学出版部

▼『これからの学校英語―現代の標準的な英語・現代の標準的な発音』(田辺洋二/5600円)英語の国際化と自立化が進むなか、日本の英語教育の問題点を指摘し、学校英語を総合的に検証する。
▼『フィンランド現代政治史』(M・ハイキオ、岡沢憲芙監訳/3000円)独立から現状までの内政・外交の実態を政治リーダーの動向を中心に描く。
▼『マルチメディアと経済・社会』(佐竹元一郎編/4000円)パソコンの利用方法、デジタル技術の規格や基準などを取り上げ、マルチメディアを考える。早大現代政治経済研究所研究叢書17。
▼『プルースト的エクリチュール』(川中子弘/6500円)『失われた時を求めて』の主人公のエクリチュールを追って錯綜する作品の構造を捉える。


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東海大学出版会

▼オフィス移転のお知らせ
 7月14日をもって、当会は湘南校舎に隣接する左記住所に移転しました。
 〒257-0003
 神奈川県秦野市南矢名3-10-35 東海大学同窓会館内
 TEL 0463-79-3921
 FAX 0463-69-5087
   * * *
▼『DVDブック さかなの街 Vol.1〜3』
(A5判・DVD付・各3800円)
 出産する魚、交尾する魚、オスからメスに性転換する魚……。私たちが普段知ることのない魚の求愛から産卵といった繁殖生態を中心に、自然体で逞しく生きる魚たちの社会行動を貴重な映像と軽快な解説で紹介。1巻6種、計18種の特徴的な魚をテーマに取り上げる。海洋生態学者ジャック・T・モイヤーと水中カメラマンの第一人者の中村宏治が海中世界マリンワールド〈さかなの街〉の不思議と魅力を余すことなく伝える労作。DVDの性能をフルに活かした日本語・英語版の字幕と音声解説付き。また、映像を環境音とBGMで愉しむこともできる。


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名古屋大学出版会

▼松澤和宏著『生成論の探究―テクスト・草稿・エクリチュール―』(6000円)漱石から賢治、フローベールからソシュールまで、〈書くこと〉とは何かを問い、その深淵に明滅する豊饒な複数性を読む。
▼牛島信明編訳『スペイン黄金世紀演劇集』(6000円)ロペ・デ・ベーガからカルデロンまで、ヨーロッパ演劇史の最高峰をなすスペイン黄金世紀の絢爛たる夢幻世界。わが国初の本格的選集。
▼アーサー・O・ラヴジョイ著/鈴木信雄他訳『観念の歴史』(4800円)ヨーロッパを彩る思想群の壮大な転換を捉えた、今なお最も明晰な西洋思想史の古典にして、ラヴジョイ思想史の到達点。
▼ジョン・ブリュア著/大久保桂子訳『財政=軍事国家の衝撃―戦争・カネ・イギリス国家1688-1783―』(4800円)強力な戦争遂行国家はいかにして生まれたのか。待望の邦訳。
▼ロバート・D・エルドリッヂ著『沖縄問題の起源―戦後日米関係における沖縄1945-1952―』(6800円)戦後沖縄の地位を決定付けた講和条約の形成過程を初めて本格的に解明。


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三重大学出版会

▼中川 正著『文化の法則を探ろう』A5、155頁(1200円+税)
1章 大発見!恐怖の法則
2章 法則にはどんな種類があるか
3章 好奇心を手がかりにしよう
4章 問題意識を手がかりにしよう
5章 五感を働かせよう
6章 空間的法則
7章 時間的法則
8章 集団による法則
9章 法則を説明してみよう
10章 意味を解釈しよう
11章 法則を応用しよう
12章 法則探検達人への道
 電車の中のおばさんの行動、スポーツドリンク、文庫版の背表紙、新聞の折り込み広告、女性の髪形、コミックスのヒーロー、などわれわれの日常には法則があふれている。その法則を発見し、説明し、意味を解釈し、応用する能力を開発することにより、人々の目は学問に対して開かれる。著者が三重大学の学生と5年間にわたって実践した法則探検の過程を、楽しい読み物として提示しながら、読者を文化・社会科学へ誘う1冊。


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京都大学学術出版会

▼玉田芳史著『民主化の虚像と実像』(地域研究叢書14)菊判・360頁・4000円/アジア諸国の民主化の、本当の推進力は何だったのか? 20世紀末、経済成長の後を追うかのようにアジア諸国は政治の民主化を実現した。しかし、誰がその担い手だったのか、また実現された民主主義とはどのような性格のものだったのか、といった民主化過程についての研究は十分ではない。しばしば言われる「都市中間層や市民社会が登場して民主化の主たる担い手となってきた」といういかにも西洋的な議論は、一見分かりやすいものの裏付けは乏しく、むしろ、「民主化の担い手」の立場を乗っ取り、特定の層への利益を図るために利用された言説だったかもしれないのだ。
 東南アジアで民主化がもっとも著しいタイを舞台に、公文書、新聞・雑誌、当事者の回想録などを渉猟しながら、実は、都市中間層や市民社会の活発な運動よりも、むしろ民主政治に消極的な勢力の慰撫こそが民主化の鍵を握っていたことを明らかにし、アジア政治の理解に新しい枠組みを与える意欲作。


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大阪経済法科大学出版部

▼アジア研究所研究叢書9『日清戦争と東アジアの政治』戴逸、楊東梁、華立共著/華立監訳/岩田誠一、高美蘭共訳(4800円)▼日清戦争100周年を期して中国各地で、日清戦争を東アジアの政治の中で再検討する学術討論会が行われ、成果の1つが原書『甲午戦争与東亜政治』(中国社会科学出版社刊)である。▼中国が西洋文明を取り入れるために実行した洋務運動、日本の台湾占領時の住民の抵抗、朝鮮半島を巡る日本の策謀と清朝政府の対抗など日本であまり書かれていない中国、日本、朝鮮三国間の近代の歴史がきわめて要領よくまとめられ、周到な分析と冷静な判断による客観的な叙述は、中国側の歴史観を知る格好の書。▼「これからの日中関係では、善悪とか好き嫌いとかの分別的次元を越えて、如何にして友好を築くかの知恵を磨くために、政府、民間を問わず互いに相手の歴史的立場を頭に入れた交際感覚を養うことが大切であろう。この訳書がその一役を果し、また引いて最近起こっている『国際歴史教科書対話』運動の一助となってくれることを希望する」(訳者後書き)


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大阪大学出版会

▼松浦功編著『国際金融法概論』A5判・256頁・3000円 金融法務はきわめて実務的な法分野である。今後ますます複雑化する国際金融取引に対応すべく、第一線で活躍する著者たちが書き下ろした入門実用書。
▼阪大フロンティア研究機構編『社会と大学は連携から「融合」へ』A5判・200頁・1000円 ナノテクとバイオ研究の融合や企業と大学間の組織・資金の革新的運用等新学問・新産業創出のヒントを最新の実践例を交えて提言する。
▼大阪大学経済学部50年史編集委員会編『大阪大学経済学部50年史』B5判・260頁・5000円 近代・現代経済学、経営科学、実証的・経営史研究の軌跡と卒業生の活動を具体的・客観的に叙述。
▼小川千代子・高橋実・大西愛編著『アーカイブ事典』A5判・並製・300頁2500円 記録をどう残すのか。人々の営みの軌跡を生かす上で必要な課題。各界のアーキビストが総力で執筆。アーカイブの正しい知識のために必携。
▼〈大阪大学新世紀レクチャー〉高城敏美他編著『輸送現象論』2000円


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関西大学出版部

▼渡辺幸博著『私と哲学』(1500円)人類文化の構造とそれに基づく日常の世界が虚構に彩られているという認識の基に、本物の世界を展望する。本物とは特別なものではなく、ありのままの自然ではないのかという観点にたって、虚構の構造の実態は理念化、客観化に由来することを伝統的西洋哲学に則して解明する。
▼乾 昌明著『新訂 スケッチ・パリを歩きま専科』(3000円)パリの世界文化遺産など著者直筆の美しい挿絵風ペン画とパリの歴史を彩る文化人、学者、芸術家達にまつわるうんちくを傾けたしゃれたエッセーが読者を楽しい街歩きに誘う。
▼望月通子著『日本語教育学の新視座』(2800円)「わかる」ではなく「使える」に特化し、「日本語が使える」学習者を育成するための諸条件を三つの異なる言語教育の接点から探った。本書は言語政策・日本語教育史、ことばの習得、学習者論と学習法、教材論の四部構成の日本語教育学の専門書であるが、専門用語にはわかりやすい解説をつけ、日本語教育学関係の教科書、参考書としても利用しやすい。


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関西学院大学出版会

▼アルマティア・セン著 細見和志訳『アイデンティティに先行する理性』(四六上製・105頁・1800円)
98年にオックスフォード大学で行った講演録。訳者による解説付き。
▼村田俊一著『Journey of a Development Woker』(英文)
(A5変形・200頁・2100円)
UNDPでの活動による様々な経験を著した、国連職員を目指す学生必読の書。
▼岩本健一著『児童自立支援施設の実践理論』(A5上製・140頁・2600円)
問題行動を起こした子どもを対象とする児童自立支援施設で、長年取り組んできた著者による実践例を紹介。
▼天野明弘著『環境問題の考え方』
(四六並製・200頁・2000円)
▼田村和彦著『魔法の山に登る・トーマス・マンと身体』(四六上製・300頁・2900円)
▼大日向幻著『イギリス諷刺詩』
(A5上製・253頁・3800円)


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九州大学出版会

▼二塚信・嵯峨忠編著『高齢社会―どう変わる、どう生きる―』(A5判・354頁・3200円)日本の大学で初めて発足した学際的老年学(Gerontology)プロジェクト=熊本大学高齢社会総合研究プロジェクトの成果を世に問う成書。
▼高橋隆雄・田口宏昭編『よき死の作法』(A5判・320頁・3200円)〈熊本大学生命倫理研究会論集4〉。医療、説話、魂の儀礼から死の深層を捉える。
▼末松壽著『メリメの『カルメン』はどのように作られているか―脱神話のための試論―』(菊判・146頁・2200円)メリメ生誕200年、『カルメン』の新解釈。「神話」と化した受容を解体し、作品の基本的な意味を再構築する。
▼江原幸雄編著『中国大陸の火山・地熱・温泉』(新書判・204頁・1000円)九州大学におけるアジア研究を、幅広く公開していく〈KUARO叢書2〉。
▼小川功著『企業破綻と金融破綻―負の連鎖とリスク増幅のメカニズム―』(A5判・586頁・7000円、2002年2月刊)は今年5月、平成15年度「日本経営分析学会賞」を受賞した。


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