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北海道大学図書刊行会

▼北海道大学125年史編集室編『写真集北大125年』(A4判・5000円) 建物とキャンパスの変遷に焦点をあて、時代の流れを読み解く。
▼三木聰著『明清福建農村社会の研究』(A5判・10000円) 抗租に見られる「図頼」を発掘検討。新たな明清史研究を展望する意欲作。
▼鈴江英一著『近現代史料の管理と史料認識』(A5判・10000円) 実践的裏付けによる文書館論、評価選別論、史料整理論を提示。
▼良村貞子著『アメリカにおける医療過誤と看護婦の責任』(A5判・6000円) 日本の医療・看護に影響を与えてきた米国における制度の歴史的展開と医療過誤判例を詳細に検討。
▼西山克典著『ロシア革命と東方辺境地域』(A5判・7200円) 「地域」(=辺境植民地)の側から再構成した新たなロシア革命像。
▼煎本孝編著『東北アジア諸民族の文化動態』(A5判・9500円) 政治的・経済的な影響を言語と文化の両面から解明。
▼松浦誠著『スズメバチを食べる』(四六判・2600円) スズメバチ類を食材の視点から纏めた民俗学的・社会学的色彩の一冊。


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聖学院大学出版会

▼金子晴勇著『エラスムスとルター−一六世紀宗教改革の二つの道』(5800円)
 一六世紀のヨーロッパにおける宗教改革は、ルネサンスの影響を受けたキリスト教ヒューマニズムによる改革の流れとアルプス以北の、神中心の改革の流れの二つの道があった。前者を代表するエラスムスと後者を代表するルターは、ともに宗教改革運動を推進したが、ある時点から、相互に批判し、それぞれの歩みをするようになった。
 本書では、両者の思想的対立点と問いの立て方の違いに注目し、ヨーロッパ思想史における宗教改革思想の意義を論ずる。とくに、両者の対立点を「自律と神律」と捉え、近代的主体性を生み出した自由意志の観念とルターの奴隷意志論の中にある根源的対立を明らかにし、現代思想の問題である「人間の自由の問題」にまでいたる思想的水脈を掘り起こしている。
 本書は、聖学院大学が学術研究の成果を公開する意味で設けた「学術研究叢書」の三冊目にあたる。


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麗澤大学出版会

▼アマルティア・セン著/徳永・松本・青山訳『経済学の再生――道徳哲学への回帰』(2300円)
 いま、グローバル市場化が叫ばれ、電子マネーが飛び交っている。だが、人間の日々の営み・生きるリズムの本質は、かのアダム・スミス(『国富論』)の時代といささかの変わりもないはずだ。ところが、現代の経済現象を解析すべく、経済学は高度に数学化し、専門家すら理解が困難になっているという。こうした「現代経済学」のあり方(有効性)そのものに警鐘を鳴らし続けているのが、アジアで最初のノーベル経済学賞受賞者、セン教授(ケンブリッジ大学)である。
 本書には、小著ながら、センの経済学に対する基本的な立場が明確に語られており、彼の真摯かつ鋭利な思想のエッセンスを理解するのに格好の書である。


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慶應義塾大学出版会

▼井筒俊彦訳・著『Lao-tzu:The Way and Its Virtue』(3500円)東洋の思想を欧米の言語によって紹介する、井筒ライブラリー・東洋哲学シリーズの第一冊。本シリーズは世界的碩学、故井筒俊彦の業績を継承すべく発刊した。本巻は井筒自身による老子「道徳経」の英訳。漢文原典対照、論考「Lao-tzu and Chuang-tzu」も収録。東洋哲学の最高権威、ハーバード大学杜維明教授も絶賛。
▼オスカー・ハレツキ著・鶴島博和他訳『ヨーロッパ史の時間と空間』(3000円)東欧からの視点によるヨーロッパ通史の邦訳。著者は、共産主義体勢崩壊後、その歴史観が再評価されており、本書は、ヨーロッパが新時代を迎えた現在、新たな意義をもつ名著である。
▼小野直樹著『戦後日米関係の国際政治経済分析』(5400円)50年間という長期にわたり維持されてきた戦後日米関係の全体像について、日本を取り巻く国際的な環境と日米両国の国内の構造的要因から包括的・実証的に分析した、気鋭の著者による画期的論考。同時多発テロ事件後の日米関係についての論考も収録。


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産能大学出版部

 中村元一・多久安英著『デジタル時代のインフラプロバイダー』(1800円)勇猛果敢に経営革新に挑戦し、成功を収めた芝浦メカトロニクス株式会社の戦略経営を、戦略経営研究の第一人者である二人の著者が徹底的に分析・解明する。
 産能大学出版部編『現代ビジネスハンドブック』(1500円)仕事上判断ができない場面にであったら、現代ビジネスハンドブックを開いて知識を確認して実践すれば、自信を持ってイキイキとしたビジネスライフをおくることができるでしょう。
 会社語研究会編『現代会社語ハンドブック』(1500円)「会社語」とは、会社で習慣的に使われている仕事を進める上で欠かせない言葉であり、日常の打ち合わせや会議・雑談の中で終始出てくる言葉のことである。会社語の常識的な基礎概念が捉えられる用語集。
 田中雅康著『利益戦略とVE』(1500円)原価企画に対する初心者や、若干の知識のある人、VEについて基本知識のある人、原価企画の導入を検討している経営者・管理者を年頭にまとめた書。


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専修大学出版局

▼田邉信太郎・島薗進編『つながりの中の癒し−セラピー文化の展開−』(2400円)「心のケア」が拡充していく現在を見据えながら、心理療法やセルフヘルプ、若者論、代替医療などを題材に、新たなつながりの文化を探究する。
▼水川侑『日本のビール産業−発展と産業組織論−』(2400円)容器、味、値段など製品の差別化戦略を中心とした企業間のシェア争奪戦争や、量販店の出現と発泡酒、地ビールの登場に焦点をあて業界の進むべき道を提言する。
▼林 正(イム・ジョン)『村上春樹論−コミュニケーションの物語−』(2400円)韓国の新鋭研究者による新しい角度からの村上文学論。多重的な自己と世界、その間を往き来する人物たちを分析し、村上春樹の全貌を照らし出す。
▼常行敏夫・岡山陽子他編『The Global Economy in the News−英字新聞で読む国際経済の動き−』(CD付・2400円)時事英語を読むためのテキスト。内容は最新記事をジャパンタイムズから厳選。記事を読むための知識や背景を解説。


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玉川大学出版部

 玉川大学では、2002年度より文学部教育学科と芸術学科を「教育学部」「芸術学部」として独立・発展させるとともに、英米文学科と外国語学科を改組して、文学部に「人間学科」「国際言語文化学科」の二学科を開設。これで農・工・経営とあわせ、六学部になりました。

2002年上半期の刊行物より
《大学教科書》
▼三井善止編著『新説 教育の原理』(1500円)
▼芦澤成光・所伸之編『国際経済と経営』(2800円)
▼菊池重雄・佐藤成男編『国際社会と文化』(2800円)
《教育専門書》
▼ウィルソン監修/押谷由夫・伴恒信編訳『世界の道徳教育』(3800円)
▼島田博司『私語への教育指導−大学授業の生態誌2』(2800円)
▼島田博司『メール私語の登場−大学授業の生態誌3』(2400円)
▼日本高等教育学会編『大学の組織・経営再考〈高等教育研究第5集〉』(2600円)


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中央大学出版部

▼城山英明・細野助博編著『続 中央省庁の政策形成過程−その持続と変容−』(2800円)スタンダード・テキストの地位を得た『中央省庁の政策形成過程』(中央大学出版部、1999年)の続編。省庁内部の意思決定プロセスを明示化。政治学、行政学、経済学など多面的な分析をもとに論じ、財政・会計、人事制度についても、これまでの制度を総括するとともに今後の課題までをも検討。
▼中央大学法職講座運営委員会編『法律家をめざす諸君へ−二〇〇二年度版−』(2000円)司法試験の難関をどのように突破するのか!そのノウハウを練達教授・法曹界の先輩が語り、合格者体験記、司法修習生の体験談、裁判官・検察官・弁護士の仕事の現状をも紹介。
▼井上英治著『現代不法行為論−判例と理論−』(2500円)現実の不法行為事例は多様であり、特に1950年以降の複雑化はめざましい。本書は不法行為における判例法が何であるか、その判例法の理論的基礎づけは何であるかについて紹介を試みると同時に、不法行為理論の現状把握と理論的体系化を展望する。


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東海大学出版会

▼R・B・ニールセン著/秋山仁・奈良知惠・酒井利訓訳『証明の展覧会I――眺めて愉しむ数学』(2200円)
 本書は、数学の公式や定理の証明を、小難しい数学表現や長い数式に頼らずに、やさしい図によって表現しています。読者の皆さんは名画を鑑賞するような気持ちで、気軽に図を眺めて、試行錯誤しながら証明を考えてみてください。アッと驚くような発見があるかもしれません。数字と図の対応によって、数の世界の本質に気づくと同時に、知らず知らずのうちに数学に親しみを感じるはずです。中高生はもちろん、教員にも教授法の一助として役立つことを願っています。
 続編として『証明の展覧会 II 』(10月刊行予定)も出版準備中です。


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東京大学出版会

▼『中・上級日本語教科書日本への招待』(東京大学AIKOM日本語プログラム 近藤安月子・丸山千歌)
 文科省は、日本の大学・大学院で学ぶ留学生を10万人(01年総数、7万8812人)に受け入れる政策をとっており、これにともない、大学の教育プログラムや教材の充実がますます求められている。この教科書は、東大駒場の短期交換留学生の日本語学習授業をもとに生まれた。その内容は、さまざまな視点から日本社会についての情報を集めたものとなっている。本教科書の目的は、「日本語を学ぶ」のではなく、「日本語で学ぶ」点にある。語彙や文型、表現など教育的配慮が十分であるのはもちろん、それだけでなく学習者が日本に関する情報を活用しながら、日本語で自分の国、社会、文化について情報を発信・交換することまでをめざしている。
「テキスト」(2400円)、「予習シート・語彙・文型」(2600円)、「CD3枚付セット」(9500円)につづき、「教師用指導書」(3800円)も刊行。


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東京電機大学出版局

▼シリーズインターネットの知的情報技術『情報検索とエージェント』北村泰彦他著/A5判 144頁/1800円)
 インターネットから必要な情報を随時適切に取り出すことができれば便利であるが、そのための道具は決して使いやすいものではない。たとえばサーチエンジンを利用した場合、必要とする情報を一回の検索で入手することは非常に難しい。たいてい、情報の絞り込みや検索キーワードの再設定が必要となる。
 本書では、AIをはじめとする知的情報技術を活用して、インターネットから必要かつ有効な情報をより簡単に取り出すための技術やその研究について、豊富な応用例をもとに解説した。インターネットのもつ可能性を十二分に感じ取ることのできる一冊である。
 本シリーズ(三巻)では、知的情報技術を用いたインターネット関連技術の概要および研究について、情報技術を学ぶ学生や研究者・技術者に向けて解説する。
▼続刊『Eビジネスの情報技術(仮題)』(9月刊行予定)『社会システムとネットワーク(仮題)』(7月刊行予定)


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東京農業大学出版会

〈カラー写真集一〇〇シリーズ〉
▼せたがや一〇〇の素顔−もうひとつのガイドブック− せたがや一〇〇の素顔編集委員会編 蓑茂寿太郎責任編集 東京都世田谷区の自然、文化、産業、生活など、みどころ一〇〇を写真と解説付きで紹介。世田谷の意外な見どころに出会う。平成14年3月刊/B6判/132頁/1600円
〈カラー写真集一〇〇シリーズ〉
▼あつぎ一〇〇の素顔−もうひとつのガイドブック− あつぎ一〇〇の素顔編集委員会編 天野卓責任編集 神奈川県厚木市の自然、文化、産業、四季と生活など、みどころを写真と解説付きで紹介。ちょっぴりアカデミックな知識が得られるガイドとなっている。平成14年3月刊/B6判/143頁/1600円
▼ソマリア語辞典〈日ソ英−英ソ日〉 東京農大沙漠に緑を育てる会編 ソマリアの人々にそこでの生活のために生産技術を伝えるメンバー奮闘による成果。日常会話集もあり実用的。平成14年3月刊/B6判/400頁/3600円


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法政大学出版局

▼H・P・デュルによる《文明化の過程の神話》シリーズの第IV巻『挑発する肉体』(藤代幸一・津山拓也訳)が発売されました。本巻では乳房に焦点を絞り、その挑発する力と、それが生み出す〈はじらい〉の歴史を、宮廷社会から自然民族の世界、性風俗産業や女性用下着の広告までを渉猟してあとづけ、「人類は本当に文明化したのか」と問いかけます。七百頁におよぶ大冊ですが、二百点を超える写真・図版を配した本文は読みやすく、風俗史としても興味つきない一冊です。ぜひご一読下さい。
《文明化の過程の神話》シリーズ/既刊
『裸体とはじらいの文化史』4300円
『秘めごとの文化史』………5800円
『性と暴力の文化史』………6600円


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放送大学教育振興会

『老年期の心理と病理』(竹中星郎・星薫著)…高齢化社会を迎えた今日、人生の終盤期にあたる80〜90歳代をどのように生きるかは、人類にとって最も新しい研究テーマとなったが、老人問題の多くは、介護システムや医療福祉など、高齢者以外の世代にとっての問題に集中している。本書では、高齢者が厳しい状況をいかに生きているかを考察し、彼らの思索や悩み、不安、孤独、妄想を理解するとともに、うつ病や神経症、痴呆症などの病の背景を考察し、高齢者における諸問題を多角的に検討している。
『情報化社会研究−情報革命と社会の変革』(柏倉康夫編著)…産業革命の鍵はモーターであり、社会を動かしたのはエネルギーであった。今日それらは「コンピュータ」と「情報」へと移行しつつある。情報の伝達手段の発展は、人類社会を質的に異なるものへと導き、人々の生活に大きな影響を与えつつある。映像、イメージ、ラジオ、写真、デジタル革命、パーソナル・コンピュータの誕生など、20世紀の情報革命が文化・社会に与えた影響を文化生態学の立場で研究。


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明星大学出版部

 新刊
▼森下 恭光/佐々井 利夫共著『増補道徳教育の研究 改訂』(1800円)
▼菱山 覚一郎著『社会科の理論と課題』(1500円)
▼鯨井 俊彦編著『特別活動の展開』(1500円)
▼明星大学教育実習研究会編『教育実習−幼稚園−』(1500円)
▼明星大学教育実習研究会編『教育実習−小学校−』(1700円)
▼明星大学教育実習研究会編『教育実習−中学校・高等学校−』(1700円)
▼横倉 三郎/小鍛治 徳雄/山口 俊久/飯島 信明/藤井 文夫著『電気工学実験I 平成14年度版』(980円)
▼佐藤 弘之/薮野 光平/高原 英明/新井 啓次/大矢 博史著『改訂 電気工学実験 II 』(2000円)
▼秋山 久著『マスコミ論』(1000円)
 大学出版部としての特徴ではあるが、テキストのみの刊行が続いている。


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早稲田大学出版部

▼『工作機械産業の職場史 1889-1945 ―「職人わざ」に挑んだ技術者たち』(山下充、4800円)日本の工作機械はどのような職場で作られてきたか。職人と技術者の日常をインタビュー取材で描き、ものつくりの原点を問う。
▼『イメージの心理学 心の動きと脳の働き』(J・リチャードソン、西本武彦監訳、3200円)認知心理学と脳科学の最新成果を取り入れて、イメージ誕生のメカニズムを解説する。
▼『イギリス・ルネサンス演劇集I・II 』(大井邦雄監修、I=5600円、II=6400円)シェイクスピア最後の作品「二人の貴公子」(フレッチャーとの共作)、ブルーム「アンティポディス」他を収録する。「日本のシェイクスピア研究を一歩進めた」(朝日新聞評)。


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名古屋大学出版会

▼井上 進著『中国出版文化史−書物世界と知の風景−』(4800円)書籍の成立から印刷本誕生をへて一般化するまでの二千年にわたる書物の文化史。出版の諸相に光をあてるとともに、知や社会との関係に注目し全体像を描く。
▼和田一夫/由井常彦著『豊田喜一郎伝』(2800円)若き技術者として出発し、日本の自動車事業創出に取り組んだ豊田喜一郎――本書は、トヨタ自動車創業者の実像を、綿密な資料調査に基づき描き出した伝記の決定版である。
▼広木詔三編『里山の生態学−その成り立ちと保全のあり方−』(3800円)人間活動との密接な関係の中で形成され、近年急速に失われつつある里山。本書は東海地方を事例に、地史的考察や植生の研究、トンボ・ギフチョウの調査を通じ里山の全体像に迫り、その保全策を提言。
▼渡邊一功他監修 堀部敬三他編『小児科診療マニュアル』(7500円)第一線の現場ですぐ役立つように編集された「診断と治療」のハンドブック。小児科の実地医家が診療する代表的な疾患について最新の治療法を具体的に詳述。


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京都大学学術出版会

▼『生態学ライブラリー』第II期(四六判上製・各巻2300円)配本開始。シリーズ『生態学ライブラリー』全24巻は第I期を終了し、あらためて第II期がこの5月にスタートした。巻数順に、13サルの生涯、ヒトの生涯、14植物の生活誌、15イワヒバリのすむ山、16マハレのチンパンジー、17進化する病原体、18湖は碧か、19植物のかたち、20森のねずみの生態学、21里のサルとつきあうには、22資源としての魚たち、23シダの生活史、24ハンミョウの四季、の12巻。最前線の研究を著者自身の学問人生とともに語り、生きものの面白さを伝える現代の博物誌。
▼第1回配本・第19巻『植物のかたち−その適応的意義を探る−』酒井聡樹著/植物たちの多様性の謎に挑む。


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大阪経済法科大学出版部

▼『現代アジア最新事情−21世紀アジア・太平洋諸国と日本−』吉田康彦編著/2600円/同時多発テロ事件以降の21世紀のアジア・太平洋諸国を読み解く。ジャーナリスト出身の研究者を中心とした執筆陣が平易でわかりやすく解説。
▼『アジア研究所研究叢書 10 元暁佛学思想研究』金 勲 著/3500円/新羅仏教の最高レベルを誇った元暁の仏教思想を和諍思想を中心に多側面から分析。元暁の生涯・著述、独自性と実践観を解明し、東アジア仏教史への影響を把握する。
▼『朝鮮のジャンヌダルク 論介(ノンゲ)』鄭棟柱著/呉満編著/3600円/「文禄の役」当時、加藤清正隊先鋒長の毛谷村六助を抱き、投身自殺した論介の殉死の意義を解明。「妓生」とされてきた通説を批判し、妓生に偽装して敵将を殺すという積極的な死を解明し、真の論介像を打ち出す。
▼『2000年前の東アジア−弥生文化の再検討−』村川行弘監修/2600円/国際学術シンポジウムでのアジア各国からの報告を編集。


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大阪大学出版会

▼松岡 博『国際家族法の理論』
国際結婚、外国生活などにより家族の紛争も国際化してきた。どこの国の法律が適用されるか、どの国で裁判が開かれるかなど、解決への方向を探る。A5判・244頁・3500円。また、その参考書・実習書ともいえる『国際私法・国際取引法判例研究』もほぼ同時に刊行。裁判例二四例を冒頭に掲げ、事実の概要、判旨、評釈を完備している。A5判・240頁・1800円。
▼内田充美『Causal Relations and Clause Linkage; Consequential Participle Clauses and Their Use』(邦題『分詞構文の認知機能言語学的研究―因果関係と接続構造』)英語とフランス語の現在分詞構文の分詞節がもつ機能に関する新知見。菊判・268頁・6000円。
▼〈大阪大学新世紀セミナー〉として次の二冊を刊行。いずれも、A5判・96頁・1000円。村川英一『熟練技能の継承と科学技術』美しい船体に込められた匠の「わざ」とその継承を語る。
前田芳信編『情報化時代の歯科医療』コンピュータ使用の口腔外科、矯正、補綴。


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関西大学出版部

▼鵜飼康東著『市場と正義―経済理論と日本社会の葛藤』(2400円)日露戦争から小泉純一郎内閣まで日本の百年の歴史を現代経済学の基本モデルを用いて縦横に分析する。欧米から輸入された経済学の宿命と日本社会の葛藤を論じつつ、市場機構による社会改革という提案に至る衝撃的論証過程。政策研究の新風。
▼比留間太白著『よい説明とは何か』(1500円)認知主義の説明研究の特徴と難点を確認し、認知主義の批判者として登場した社会的構成主義の説明研究が、説明の現実をどのようにとらえているのかを明らかにする。そして説明の現実を改革し、「よい」説明とするにはどのような可能性があるのかを提案する。
▼靜哲人・竹内理・吉澤清美共編著『外国語教育リサーチとテスティングの基礎概念』(2200円)テストとリサーチに特化した日本人研究者、大学院生向けの本格的著作。「三つの導入的論考」「三八二項目を網羅した用語集」「リサーチメソッドやテスティングに関する文献紹介と外国語教育学関係のジャーナル紹介」の三部で構成される。教師必携の書。


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九州大学出版会

▼「文学部の学部共通教育に関する研究・開発プロジェクト」の成果。(1)池田紘一・今西祐一郎編『文字をよむ』(A5判・304頁・2800円)すべての「知」は「よむ」ことから始まる。漢字を「よみ」、仮名を「よむ」とはどういうことか。ハングル、満洲文字、タム文字等々はどのように「よむ」のか、どのような文化ではぐくまれた文字なのか。さらに、「よむ」は文字だけではない。図も「よむ」ものである。(2)池田紘一・眞方忠道編『ファンタジーの世界』(A5判・340頁・2800円)ファンタジーには心をいやすばかりではなく共同幻想を形づくる働きもあるのではないか。こうしたファンタジーの諸相に、文学部の各専門分野から切り込んでみた。いわば実験室の学内、外への公開である。
▼小川功著『企業破綻と金融破綻−負の連鎖とリスク増幅のメカニズム−』(A5判・586頁・7000円)連鎖と煽動者を摘出した恐慌期破綻事例研究。
▼清水靖久著『野生の信徒 木下尚江』(A5判・398頁・5200円)20世紀初頭の民主主義と非戦論、その軌跡。


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東北大学出版会

▼谷口尚司、八木順一郎著『材料工学のための移動現象論』(B5判、112頁、2000円)本書は、工学部材料系の学部学生を対象とした教科書で、著者が過去数年に行った講義録をまとめたものである。15週の講義に最適で、初学者を対象とした分かりやすい内容となっている。材料製造に関わる多くの例が引かれ、また内容の理解を助ける演習が豊富に含まれている。さらに、電磁力を利用した材料プロセシングの理解に必要な電磁気学の解説があるのも本書の特徴である。
▼高橋英博著『都市機能の高度化と地域対応』(A5判、230頁、4500円)本書は、青森県八戸市を事例の対象として、日本の地方中小都市が自ら発展するための条件を見出そうとするものである。八戸市における工業構造の高度化と都市機能の発展の関係や同市が抱えてきた都市問題、地域問題が検討されると共に、地域特性や地域資源の果たす役割が「場所の個性」の観点から分析されている。地域問題の研究者だけでなく、地方の振興に携わる公務員や地域住民にとっても有益な本である。


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流通経済大学出版会

▼(近刊)粟田房穂著『「成熟消費社会」の構想 消費者はどこに向かうか』(予価2000円)
 私たちは、消費が国民経済の大きな比重を占める社会で生活しながら、消費に関わる諸問題に真っ正面に取り組んでこなかったように思う。それはおそらく、消費と言い消費社会と言い、あまりにもとりとめのない対象であるからであろう。
 本書は、この消費社会と言う巨象への挑戦である。まず、20世紀後半から21世紀初頭にかけての消費社会が成熟して行く過程を描写する。ついでこの間の消費社会の変化と消費者意識と消費行動の変化を捉え、それを分析検討することで成熟消費社会の消費者の実像を浮き彫りにしている。その上で、理想型としての成熟消費社会を鮮明にし、その道筋を構想するのである。
 さらに本書は、消費社会の分析だけでなく「消費の成熟化」や「成熟消費社会」をキーワードに日本経済のパラダイムシフトを見据えた戦略をも提示している。


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三重大学出版会

▼鈴木実平他著『機械工学科演習書』A4、上巻156頁、下巻160頁、1575円。 本書は、機械工学を専攻する一年生と二年生の学生を対象にした演習書である。高等学校と大学の教育のギャップを埋めるために、数学と力学に重心をおいて編集した。各科目については優れた演習書が多数出版されているが、その数が多すぎるために逆に学生は教科書の選択に迷ったり、勉学意欲を殺がれるといった現状がある。本書の例題とその解答は丸暗記しておくべきほど重要な機械工学の基礎である。「読書百遍義自ら見(あらわ)る」と言う。本書では、一学期十五回の講義中に百回読み返しができるように内容量を厳しく限定した。言うまでもなく、国際化とは外国語に熟達することではなく自らの専門分野において国際的に通用する実力を持つことであるが、専門分野の知識を外国語から吸収できる力や外国語で論文を発表する力を養成することも大切である。それには外国語の専門用語に慣れることが肝心である。著者らも、また期待される読者も日本人であるのだが、敢えて英語で執筆した。


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関西学院大学出版会

▼山路勝彦・田中雅一編『植民地主義と人類学』
(A5上製・600頁・18000円)
第一部 人類学と植民地の記述
第二部 統治政策と技法
第三部 植民地化とジェンダー
第四部 文化の創出と展示
第五部 ポスト・コロニアリズムの表象と葛藤
▼片寄俊秀著『商店街は学びのキャンパス』
(四六並製・224頁・2200円)
 いま、日本でダメなのは大学と商店街。現場に学ぶ、まちづくり総合政策学への招待。まちかど研究室「ほんまちラボ」からの発信。
▼木野光司著『ロマン主義の自我・幻想・都市像−E・T・A・ホフマンの文学世界−』(関西学院大学研究叢書)
(A5上製・407頁・10000円)
▼紺田千登史著『フランス哲学と現実感覚−そのボン・サンスの系譜をたどる』
(関西学院大学研究叢書)
(A5上製・340頁・7000円)


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