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言語の構造 人間の言葉と動物のコトバ

言語の構造 人間の言葉と動物のコトバ

A5判 308ページ
価格:6,930円 (消費税:630円)
ISBN978-4-908523-23-6(4-908523-23-1) C3080
奥付の初版発行年月:-0001年11月 / 発売日:2020年03月上旬

内容紹介

「言語とは何か」という究極の問いに挑む、気鋭の研究書が登場。

人間にとって言葉はあたりまえだが、では動物は言語を話せるのだろうか……。興味ぶかくユニークなこの問題を手掛かりに、言語学や認知生物学などの最新の成果を駆使し、言語とは何かについて考察。また、言語の構造に関する形式的アプローチの教科書でもあり、とくに統辞論のテキストとしても使用できる。言語/言葉について考えるための画期的な本。

言語学の分野では、これまで学際的な視野での研究者の数は、意外に少なかった。しかし言語学以外を専門とする研究者には、「言語とは何か」「言語学の成果で応用できるものは何か」を知りたいという人が、かなり多いと思われる。そんな異なった分野の研究者たちにも届く形で、本書は構想されている。

言語はヒトという種に固有の能力。それゆえ、仮説演繹法を基礎とする「経験科学」の手法が適用できると考えたのは、生成文法をはじめとする理論言語学だった。その基礎を概説しながら、以下の二つの視点を導入した。
◎言語学の研究者に……動物との比較という学際的視点を持てば、どのように言語が「見える」のか。
◎言語学以外の研究者に……言語学がどのような興味・関心にもとづいて研究されてきたのか。

前半は、言語の学際的アプローチについて、現時点で筆者が知る最新の研究成果を紹介する。後半は、言語の構造に関する形式的アプローチの教科書という形をとる。この分野での研究の道具になじんでもらうこと、とくに統辞論のテキストとしても使用できることを目ざした。

著者プロフィール

川原 功司(カワハラ コウジ)

名古屋外国語大学准教授(2020年1月現在)
専門領域:統辞論、意味論、語用論、言語の生物学的基盤
著書に『英語の諸相 ―音声・歴史・現状―』(2019年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

野生児の言葉  
音楽は原型言語か  
動物のコミュニケーション  
言語の進化  
言語記号の象徴性と原型レキシコン  
言語の構造(語彙・糸につないだ玉etc)
統辞構造
句構造の一般化
Logical Formとパラメーター


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