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人は何を旅してきたか

SI Libretto 001
人は何を旅してきたか

新書 232ページ 並製
価格:770円 (消費税:70円)
ISBN978-4-88125-214-7 C0220
奥付の初版発行年月:2009年04月

内容紹介

古今の人文主義者が思索をふかめた「旅」の内面について、歴史・地理・産業の分野から考察して解き明かした。江戸期の産業観光、近代日本の旅行産業、ロシア軍人の墓と記念碑をたずねる旅、など。




著者プロフィール

内藤 雅雄(ナイトウ マサオ)

1940年 福井県生まれ 東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了 文学修士 現在,専修大学文学部教授[専門]南アジア近現代史[学会活動]日本南アジア学会,歴史学研究会。
[著書・論文]『ガンディーをめぐる青年群像』三省堂,1987。『カースト制度と不可触民―解放の思想と運動』(編著)明石書店,1994。『現代インドの展望』(共編著)岩波書店,1998。『移民から市民へ―世界のインド系コミュニティ』(共編著)東京大学出版会,2000。『南アジアの歴史』(共編著)有斐閣,2006。

青木 美智男(アオキ ミチオ)

1936年 福島県生まれ 東北大学大学院文学研究科修士課程修了 元専修大学文学部教授 現在,専修大学130年史編集主幹[専門]歴史学,日本近世文化史[学会・社会活動]歴史学研究会,愛知県史編さん専門委員近世部会長。
[著書]『一茶の時代』校倉書房,1988。『深読み浮世風呂』小学館,2003。『近世非領国地域の民衆運動と郡中議定』ゆまに書房,2004。

永江 雅和(ナガエ マサカズ)

1970年 福岡県生まれ 一橋大学経済学研究科後期博士課程単位取得退学 現在,専修大学経済学部教授[専門]日本経済史[学会・社会活動]政治経済学・経済史学会研究委員,千葉県史調査研究委員。
[著書・論文]『日本不動産業史』第5章第1節,第2節,橘川武郎・粕谷試編,名古屋大学出版会,2007。『高度経済成長期の農業問題』西田美昭・加瀬和俊編,日本経済評論社,2000。「向ヶ丘遊園の経営史―電鉄会社付帯事業としての遊園地業」『社会科学年報』専修大学社会科学研究所,2008。

大谷 正(オオタニ タダシ)

1950年 鳥取県生まれ 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学) 現在,専修大学法学部教授[専門]日本近代史,メディア史[学会・社会活動]東アジア近代史学会事務局長。
[著書・論文]『兵士と軍夫の日清戦争』有志舎,2006。『近代日本の対外宣伝』研文出版,1994。『日清戦争の社会史』(共編)フォーラムA,1994。

高岡 貞夫(タカオカ サダオ)

1964年 東京都生まれ 東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学 博士(理学) 現在,専修大学文学部教授[専門]自然地理学[学会・社会活動]日本地理学会,日本生態学会。
[著書・論文]『植生環境学―植物の生育環境の謎を解く』(共著)古今書院,2001。『景観の分析と保護のための地生態学入門』(共著)古今書院,2002。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

1 インド人の跡を追う旅  内藤雅雄 
  さまざまな旅、私の旅/インド系移民の流れ/インド系移民の跡を辿る旅/「ウガンダ・パーク」を求めて 

2 産業観光への誘い ― 物つくりの現場が名所になる時  青木美智男 
  風雅な芭蕉の旅/名所・旧跡へ誘う名所案内/物見遊山を勧める名所案内/物つくりの現場が新名所に/産業観光文芸の出現

3 近代日本の旅と旅行産業 JTBを中心として  永江雅和 
  近世から明治維新期の旅/ジャパン・ツーリスト・ビューローの設立/大正期以降の邦人客増加/戦時下の旅行業/戦後の業界復興と「日本交通公社」/高度経済成長と海外旅行

4 日露戦争で死亡したロシア軍人の墓と記念碑を訪ねる旅  大谷 正 
  日露戦争における戦没日本兵の墓と記念碑/日露戦争とロシア軍人捕虜/捕虜ロシア軍人の葬儀と墓の建立/日露戦争終了後の石製墓標と記念碑の建設/海戦で没したロシア軍人の墓/ロシア軍人墓の長崎悟真寺境内への改葬/満州地域のロシア軍人の墓と記念碑の建立

5 自然に出会う旅 ― 『ビーグル号航海記』に学ぶ風景発見の喜び  高岡貞夫 
  風景との出会い/なぜ自然の旅に出るのか/「美しい」自然風景/近代の探検家の旅/ダーウィンの自然観察/旅での驚きyた違和感/観光旅行と自然との出会い/自然と対話する旅/東京の自然に出会う旅




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