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地理学的アプローチ人口減少と地域

人口減少と地域 地理学的アプローチ

A5判 352ページ
価格:4,730円 (消費税:430円)
ISBN978-4-87698-725-2 C3025
奥付の初版発行年月:2007年09月 / 発売日:2007年09月中旬

内容紹介

職を求め地方へと還流する若者, 片親や独居といった世帯の多様化,流入する移民と減少する国内人口ーー今や喫緊の解決を要する日本の人口問題.人々はどのように日本を駆けめぐり,どこへ向かうのか? ライフサイクルと「移動」を切り口に,地域間・世代間の統計比較を駆使した共同研究.地図で読み解く,少子高齢化社会・日本の将来像.


目次

序 章 人口減少社会の課題と展望[石川 義孝]
I 議論の背景
II 本書の特色と意義
III 国際比較研究の可能性
IV 本書の構成

第I部 出生・家族・引退・死亡

第1章 世帯の多様化の地域的差異[由井 義通]
I はじめに
II 世帯の多様化
III 単独世帯の増加の地域差
IV 婚姻状態の地域差
V 出生率の地域差
VI おわりに
第2章 引退移動の動向と展望—団塊の世代に注目して—[田原 裕子]
I はじめに
II 高齢人口の分布変動と引退世代の動向
III 団塊世代の引退移動に対する地方の期待
IV 引退移動を抑制する要因
V おわりに
第3章 日英比較を通してみる所得格差と健康格差の地理[中谷 友樹]
I はじめに
II 相対所得仮説の‘natural experiment’
III 分析資料と方法
IV 分析結果
V 考  察
VI おわりに

第II部 日本人の移動

第4章 全国年齢階級別市区町村間人口移動パターンの経年変化[矢野桂司]
I はじめに
II 男女別年齢階級別市区町村間人口移動データの推計
III 年齢階級別市区町村間人口移動パターン
IV 空間的相互作用モデルによる人口移動要因の分析
V おわりに:国内人口移動の将来予測の可能性
第5章 高齢者による都道府県間移動の地域性[平井 誠]
I はじめに
II 都道府県間移動者の属性
III 都道府県間移動の地域性
IV おわりに
第6章 人口漸減都市における移動行動の男女差
    —福井市の住民異動届データを用いて—[田中 和子]
I はじめに
II 分析対象都市と資料
III 市町村単位での移動率と移動範域にみられる全国的・地域的傾向
IV 福井市の人口移動特性
V おわりに
第7章 山形県庄内地域出身者のUターン移動[江崎 雄治,山口 泰史,松山 薫]
I はじめに
II 現地調査の概要
III 調査結果の分析
IV 地方圏における若年人口減少とUターン
V おわりに

第III部 外国人の移動

第8章 日本に在住する外国人の国内移動にみられる地域性
       [千葉 立也,石川 義孝,カオ リー リャウ]
I はじめに
II 外国人による国内移動の空間的範囲と国籍による違い
III 都道府県間移動の地域性
IV 大都市圏における外国人居住者の移動と郊外化
V まとめ
第9章 わが国在住外国人による都道府県間移動からみた目的地選択
                [石川 義孝,カオ リー リャウ]
I はじめに
II データ
III 特  徴
IV 多変量解析
V モデルの適用結果
VI 結  び
第10章 日本への流入外国人による目的地選択[カオ リー リャウ,石川 義孝]
I はじめに
II 理論的な見方
III 流入外国人の特徴
IV 多変量解析
V 結  び
第11章 日本への外国人流入からみた国際移動の女性化
 —国際結婚を中心に—[落合 恵美子,カオ リー リャウ,石川 義孝]
I 「国際移動の女性化」と「再生産のグローバル化」
II 女性の国際移動の日本的特徴
III 分析の目的と方法
IV 増加する外国人女性とその国籍
V 新規流入外国人女性の地理的分布
VI 東北地方の「嫁」とその他の「外国人妻」
VII 日本の入国管理政策の効果—中国とカナダとの比較
VIII 結  び

引用文献
あとがき
索  引


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