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日本の火山性地震と微動

日本の火山性地震と微動

A5判 258ページ
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-87698-674-3(4-87698-674-6) C3044
奥付の初版発行年月:2006年02月 / 発売日:2006年02月中旬

内容紹介

マグマダイナミクス,地震微動と噴火との関係を明らかにしてきた我が国の火山性地震・微動研究.しかし,多種多様の揺れが観測される地震・微動を理解するのは容易でない.観測・分類の方法から発生要因の解析,さらに噴火活動との一般的関係まで,はじめて本格的に記した概説書.日本の主要な火山のデータをも網羅的に概観.


目次

口  絵
まえがき
第1 章 概  観 
第2 章 観測システム 
2.1 火山地震観測の歴史
BOX 1 火山観測拠点設立の歴史
2.2 現在の火山地震観測システム 
2.3 火山で地震観測をする際の注意点  
第3 章 火山性地震と微動の分類 
3.1 はじめに 
3.2 観測波形の例 
3.3 火山性地震・微動の呼称と分類 
3.4 まとめ 
第4 章   
4.1 はじめに 
4.2 推定法 
 実体波の到達時刻を用いた方法 
 アレー観測による波形の相関を利用した方法 
 振動軌跡を利用した方法
 振幅を利用した方法 
4.3 震源分布の特徴 
4.3.1 震源の移動 
BOX 2 外国の火山における震源の移動現象 
4.3.2 共存と棲み分け 
4.3.3 繰り返し発生 
4.4 まとめ 
第5 章 発生機構 
5.1 はじめに 
5.2 発震機構の表現と推定方法 
5.2.1 初動極性を利用した推定法
5.2.2 実体波の振幅値を用いた推定法 
BOX 3 震源球の説明 
5.2.3 モーメントテンソル・インバージョン法 
5.2.4 スペクトル構造を使った推定法 
5.3 ダブルカップル型の火山性地震 
5.4 非ダブルカップル型の火山性地震と微動 
5.4.1 非噴火時に発生する地震と微動 
 (1)解析例 
BOX 4 クラック振動とモーメント比 
 (2)火山性微動モデル 
  共鳴体モデル 
BOX 5 火山性流体の音速 
  非線形振動モデル
  気液二相流の振動モデル 
5.4.3 噴火に伴って発生する地震と微動 
 (1)爆発地震 
  巨視的な発生機構 
  高分解能の発生機構 
 (2)やや弱い噴火に伴って発生する地震 
 (3)連続的な噴火に伴う震動 
 (4)その他の地震 
5.5 まとめ 
第6 章 地震活動と火山活動 
6.1 はじめに 
6.2 静穏期をはさんで活動を繰り返す火山性地震・微動の活動 
6.3 定常的な活動のある火山の地震・微動活動 
6.4 噴火発生時期の予測 
6.5 深部低周波地震の活動 
6.6 火山性地震の群発性 
BOX 6 深部低周波地震の分布
6.7 地震と火山噴火の相互作用
BOX 7 火山近傍で起きた大地震
6.8 火山性地震の遠隔誘発現象 
6.9 規模別頻度分布 
6.10 関連する現象 
6.11 まとめ 
v
目  次
第7 章 日本の主な火山で観測される火山性地震と微動 
7.1 はじめに
7.2 十勝岳 
7.3 有珠山 
7.4 岩手山 
7.5 浅間山 
7.6 富士山 
7.7 伊豆大島 
7.8 三宅島 
7.9 雲仙岳 
7.10 阿蘇山 
7.11 桜  島 
7.12 諏訪之瀬島 
7.13 手石海丘 
7.14 その他の火山 
雌阿寒岳
樽前山
恵山
北海道駒ヶ岳
岩木山
十和田
秋田駒ヶ岳
鳥海山
蔵王山
安達太良山
磐梯山
吾妻山
那須岳
日光白根山
草津白根山
硫黄島
御嶽山
鶴見岳
九重山
霧島山
薩摩硫黄島
口永良部島
索 引


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