内海忠司日記1940-1945 総力戦体制下の台湾と植民地官僚
価格:13,200円 (消費税:1,200円)
ISBN978-4-87698-384-1 C3021
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年02月下旬
かつて台湾の州知事を努めた植民地官僚内海忠司は、現地からの「引き揚げ」後も、様々な人脈を駆使して総力戦体制の維持に奔走した。その日常を仔細に記した日記と回想録からは、膨大な人的交流を媒介しながら大日本帝国の植民地支配に介在する、支配拠点としての「東京」が浮かび上がる。帝国の支配構造の本質に迫る、新しい政治史。
近藤 正己(コンドウ マサミ)
筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学
文学博士(筑波大学)
近畿大学文芸学部教授
『総力戦と台湾——日本植民地崩壊の研究』(刀水書房、1996年)
『内海忠司日記1928-1939——帝国日本の官僚と植民地台湾』 (北村嘉恵・駒込武と共編、京都大学学術出版会、2012年)
北村 嘉恵(キタムラ カエ)
京都大学大学院教育学研究科博士課程退学
博士(教育学) (北海道大学)
北海道大学大学院教育学研究院准教授
『日本植民地下の台湾先住民教育史』(北海道大学出版会、2008年)
『内海忠司日記1928-1939——帝国日本の官僚と植民地台湾』(近藤正己・駒込武と共編、京都大学学術出版会、2012年)
目次
序 文
内海忠司年譜
東京市街図
台湾全島図
凡 例
第 Ⅰ 部 研究篇
1 台湾総督府東京出張所に関する史的素描——植民地統治のもうひとつの拠点 [北村嘉恵]
2 退職植民地官僚と台湾倶楽部・台湾協会——総督政治の周縁 [近藤正己]
3 戦時期台湾における総督府官僚の選択肢——内海忠司の事例を手掛かりに [河原林直人]
4 戦時台湾の化学企業と軍部——南日本化学工業会社と陸軍 [湊 照宏]
第 Ⅱ 部 翻刻篇
日 記 東京・国策会社重役期
一九四〇年
一九四一年
一九四二年
一九四三年
一九四四年
一九四五年
回想録
第八章 南日本化学工業株式会社監査役期
第九章 疎開
執務資料
第 Ⅲ 部 資料篇
人物レファレンス
人名索引
あとがき
写真出典・コラム一覧
編著者紹介