大学出版部協会

 

三国志への道標

三国志への道標

A5判 294ページ 並製
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-87354-688-9 C3098
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 発売日:2019年02月下旬

内容紹介

小説『三国志演義』の世界を全15回にわたって解説した講演集。「連環の計」「赤壁の戦い」「三顧の礼」などの名場面や、「義」を基軸として展開される乱世の人間模様を多角的に分析し、その真髄に迫ります。16世紀末にスペインに流出した貴重な版本についても、筆者自身の調査結果を詳細に報告し、近年までの研究史を回顧。
実は、英雄と名高い関羽は卑怯者?
悪役の曹操は稀代の人格者?
これって本当ですか?
常識にとらわれず「三国志」の魅力を発掘!

出版部から一言

「三国志」はずっとずっと昔から人々に親しまれてきた物語。
その物語の始まりとはどんなものか?
人々の生活とともに変化してきた物語は、どのような展開をみせるのか?
長年「三国志」を研究している著者が明かした、物語にまつわる意外な事実。
「三国志」ファンならぜひとも読んでいただきたい一冊です。
優しい語りで書かれているので、「三国志」初心者の方にも楽しんでいただけます。

著者プロフィール

井上 泰山(イノウエ タイザン)

1952年,山口県下関市生まれ。
東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業。関西大学大学院文学研究科博士課程修了。現在,関西大学文学部教授。
編著書として,『花関索伝の研究』(1989年,共著),『董解元西廂記諸宮調研究』(1998年,共著),『三国志通俗演義史伝(上・下)』(1998年),『三国劇翻訳集』(2002年),『中国近世戯曲小説論集』(2004年),『スペイン点描』(2006年),『元刊雑劇の研究』(2007年,共著),『漢籍西遊記~イベリア半島漢籍調査報告~』(2008年),『中国文学史新著(上・中・下)』(2014年,共訳),『海内外中国戯劇史家自選集(井上泰山巻)』(2018年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
第1講 「三国物語」の背景
第2講 語り継がれた「三国物語」
第3講 小説『三国志演義』の成立とその後の展開
第4講 動き始めた「三国物語」
第5講 「不義」の代償
第6講 小説に於ける善悪の強調
第7講 小説に於ける「義」の強調
第8講 英雄の虚像と実像(1)
第9講 英雄の虚像と実像(2)
第10講 天才軍師の誕生
第11講 天才軍師の活躍
第12講 神になった英雄
第13講 もう一つの「三国志」
第14講 海を渡った英雄たち
第15講 『三国志演義』研究への回顧
関連資料
おわりに


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。