インフォメーション・アナリシス5&5 世界が変わる学びの革命
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-86283-313-6 C1037
奥付の初版発行年月:2021年04月 / 発売日:2021年04月中旬
IA5&5とは、知識基盤社会において、情報を収集し、分析し、自らの判断を下す高次の思考力を養成する、効果の確認された学習方法である。日本発のグローバル人材とはいかにあるべきなのか。これからの知識基盤社会における、必須の学習技法を提言する。
關谷 武司(セキヤ タケシ)
関西学院大学国際学部教授
専門分野:教育社会学(教育開発)
広島大学教育学研究科博士課程修了 博士(学術)
JICA派遣専門家として、技術協力プロジェクトの立案、運営、評価を実施。2005年、教育開発コンサルタント会社「クリスタルインテリジェンス」代表取締役。2009年4月より関西学院大学にて国際ボランティア担当。
目次
目 次
編者の第一声 關谷武司
はじめに─真の高大連携教育から見えてきたもの 栗本嘉子
第1章 Information Analysis実践体験談 中村良平
1 「国際情報分析」合宿二日間のストーリー
2 中学・高校の教員として、「国際情報分析」合宿にかける思い
第2章 なぜ、今「情報分析」なのか 髙田裕彦
1 情報、「正しく」読めていますか?
(1)昨今のコロナ騒動
(2)なぜこのようなことが起こるのか
2 世界と日本人の情報の受け止め方
3 コンテクストに依存した日本人のコミュニケーション
4 ハイコンテクストvsローコンテクストなコミュニケーション
5 今こそ情報分析力を身につけるべき理由
第3章 いかに情報分析力を鍛える─Information Analysis
5&5の理論的背景 吉田夏帆
1 情報が歪む可能性
(1)事象が情報として伝わるまでのプロセス
(2)ニュースを紐解いてみよう
—「大阪都構想」をめぐる一連の報道を事例に
(3)信頼できる情報とは何か
2 情報分析方法
(1)情報分析の目的
(2)Information Analysisの5ステージ
(3)Information Analysisの5アクション
第4章 Information Analysis 5&5の実践例 江嵜那留穂・吉田夏帆・安井志保美
1 授業の全体的な流れ
(1)第1ラウンド:集中演習形式・特定課題分析
(2)第2ラウンド:完全反転学習形式・自由課題分析
(3)第3ラウンド:完全反転学習形式・情報発信体験
2 第1ラウンド:集中演習形式・特定課題分析
(1)ステージ1:「課題の全体像の把握」
(2)ステージ2:「キーとなる情報の選択」
(3)ステージ3:「個別の情報の収集と分析」
(4)ステージ4:「個別の結果の統合」
(5)ステージ5:「最終判断に向けての考察」
(6)最終成果発表と今後の学びに向けて
3 第2ラウンド:完全反転学習形式・自由課題分析
(1)事前準備
(2)授業外における探究活動
(3)授業内における分析結果発表
4 第3ラウンド:完全反転学習形式・情報発信体験
(1)初めての情報操作
(2)インタビュー調査
(3)本気で取り組む受講生たち
(4)授業履修後の受講生たちのリアルな声
第5章 「評価」という理解促進の仕組み 山田好一・關谷武司
1 多重評価
(1)視聴者によるプレゼンテーションの評価
(2)分析グループ内の相互評価
(3)指導者による上記①と②の個人評価についてのメタ評価
(4)上記①と②を組み合わせたプレゼンテーションの個人評価
2 評価のタイミング
(1)視聴者によるプレゼンテーションの評価
(2)分析グループ内の相互評価
(3)指導者による上記①と②の個人評価についてのメタ評価
(4)上記①と②を組み合わせたプレゼンテーションの個人評価
(5)第3ラウンドにおける評価
第6章 実践ガイドライン 江嵜那留穂
1 概略
(1)各人の役割
(2)場所・環境
(3)必要物品
2 重要ポイント
(1)テーマ決め
(2)やる気にさせる導入
(3)ステージ1以降における能動的思考を促すためのポイント
第7章 知識基盤社会におけるInformation Analysis 5&5の価値 關谷武司
1 ついにきた「知の革命」
(1)知識崇拝主義の終焉
(2)グローバル化
(3)インターネットの威力
(4)知識基盤社会
(5)キー・コンピテンシー
(6)Education 2030
(7)日本ではSociety 5.0
(8)言語の壁が消失する⁉
2 教育再考
(1)何を勉強しろというのか
(2)大学教育を考えるもう一つ重要な視点
(3)求められるのは具体的な提言
(4)どういう教育方法が必要なのか
(5)本質的でシステマティック
3 最後に、もう一度、「いかなる教育」が必要なのか
おわりに代えて─編者の嘆き 關谷武司
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