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 質問紙調査のデータ分析宗教意識の国際比較

現代宗教文化研究叢書10
宗教意識の国際比較 質問紙調査のデータ分析

A5判 376ページ 上製
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-8329-6829-5 C3036
奥付の初版発行年月:2020年05月 / 発売日:2020年05月下旬

内容紹介

異なる文化的背景を持つ人々の宗教についての意識を、実証的な国際比較(特に日本とヨーロッパ)を通して探究し、社会科学の方法論に新しい地平を拓く挑戦の書。

著者プロフィール

真鍋 一史(マナベ カズフミ)

1967年,慶應義塾大学法学部卒業。その後,大学院に進学し,法学研究科修士課程,博士課程で研鑽。法学博士(1984年)。1972年,関西学院大学社会学部専任講師,助教授,教授を経て,2009年,青山学院大学総合文化政策学部教授,2015年,同地球社会共生学部教授。この間,イスラエル・ヘブライ大学,イスラエル応用社会調査研究所,米国カリフォルニア大学(UCLA),ワシントン大学,スタンフォード大学で客員研究員,米国ミシガン大学,ドイツ・ボン大学,フランス社会科学高等研究院,ドイツ・ケルン大学で客員教授を歴任。
現在 統計数理研究所客員教授,青山学院大学名誉教授,関西学院大学名誉教授。

【著 書】
『世論とマス・コミュニケーション』(単著)慶應義塾大学出版会,1983年
『世論の研究』(単著)慶應義塾大学出版会,1985年
『広告の社会学』[初版](単著)日経広告研究所,1990年
『社会・世論調査のデータ解析』(単著)慶應義塾大学出版会,1993年
『広告の社会学』[増補版](単著)日経広告研究所,1994年
『国際イメージと広告』(単著)日経広告研究所,1998年
Facet Theory and Studies of Japanese Society: From a Comparative Perspective. Bier’sche Verlagsanstalt, Bonn, Germany,2001年
『ファセット理論と解析事例』(共著)ナカニシヤ出版,2002年
『国際比較調査の方法と解析』(単著)慶應義塾大学出版会,2003年
『広告の文化論』(編著)日経広告研究所,2006年
『地球社会共生のためのシャローム』(編著)ミネルヴァ書房,2020年

【翻訳書】
M. シェリフ,C. W. シェリフ『学際研究─社会科学のフロンティア─』(共訳)鹿島出版会,1971年
K. P. ラントン『政治意識の形成過程』(共訳)勁草書房,1978年

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき


 第Ⅰ部 宗教意識の理論と調査

第1章 欧米社会学における宗教理論と宗教調査
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教理論
    1.世俗化理論
    2.宗教多元主義理論
    3.宗教市場理論
 Ⅲ.宗教調査
    1.宗派・教団
    2.教会への出席
    3.宗教的な信念
 Ⅳ.おわりに


 第Ⅱ部 家族意識と宗教意識

第2章 家族と宗教──国際比較の視座からの理論的考察
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗 教
 Ⅲ.宗教の道徳への影響
 Ⅳ.宗教の家族への影響
    1.宗派・教団の影響
    2.宗教性の影響
 V.おわりに

第3章 家族意識と宗教意識の国際比較──ISSP1998のデータ分析
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.家族に関わる態度・意見・行動
    1.結婚の形態
    2.性役割の規範意識
    3.性道徳への態度
    4.妊娠中絶についての考え方
 Ⅲ.家族意識に対する宗教の影響
    1.宗教と結婚の形態
    2.宗教と家庭のなかでの性役割
    3.宗教と性道徳への態度
    4.宗教と妊娠中絶についての考え方
 Ⅳ.おわりに
 資料 分析に使用した質問文(英語・日本語)と単純集計結果


 第Ⅲ部 宗教意識の国際比較(1)──日本とドイツ

第4章 日本における宗教意識の諸相とその構造──「価値観と宗教意識」調査のデータ分析
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.調査の概要
 Ⅲ.調査の内容──質問諸項目の分類
 Ⅳ.データ分析
    1.回答の度数分布の型
    2.相関マトリックス──質問諸項目間の関係の分析
    3.最小空間分析
    4.中央値回帰分析
 V.おわりに
 資料 調査票の一部

第5章 宗教意識の諸相とその構造の国際比較──日本とドイツ
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.調査の概要
 Ⅲ.データ分析
    1.宗教的な行動
    2.神仏(神),死後の世界,輪廻(生まれ変わり),霊(魂),守護霊(守護天使),UFO
      の存在に関する信念
    3.宗教的な信仰・信念・感情
 Ⅳ.おわりに


 第Ⅳ部 宗教意識の国際比較(2)──日本・ドイツ・スウェーデン

第6章 宗教性の国際比較(1)──ISSP2008のデータ分析
 Ⅰ.目 的
 Ⅱ.方 法
 Ⅲ.仮説的図式・分析結果・考察
    1.データ分析のための仮説的図式
    2.単純集計からの知見の読み取り

第7章 宗教性の国際比較(2)──ISSP2008の構造モデルと因果モデルの確認
 Ⅰ.目 的
 Ⅱ.方 法
 Ⅲ.結 果
    1.宗教性の「構造モデル」の確認──「因子分析」の結果の検討
    2.宗教性の「因果モデル」の確認──「平均値をつないだ折れ線グラフ」の形の検討
 Ⅳ.展 望


 第Ⅴ部 宗教意識の測定と分析

第8章 宗教性の測度・指数・尺度に関する実証的な検討
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.実証的な分析の進め方
 Ⅲ.データ分析
    1.宗教性の測定のための質問諸項目間の関係の検討
    2.因子分析にもとづく検討
 Ⅳ.おわりに
 〈Appendix〉方法論的補遺──測度の変換

第9章 国際比較の視座からする宗教性の類似性
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教性という概念
    1.測定モデル
    2.関係(因果)モデル
 Ⅲ.データ分析の考え方──「等価性」から「類似性」へ
 Ⅳ.データ分析
    1.宗教性の測定
    2.宗教とほかの諸変数との関係
 V.おわりに


 第Ⅵ部 ヨーロッパにおける宗教意識の変化

第10章 ヨーロッパの国ぐににおける宗教と道徳の多元主義──理論的考察と実証的知見
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教の変化に関する諸理論
    1.世俗化理論:宗教の衰退
    2.宗教変形理論:新しい宗教の出現
    3.宗教市場理論:経済学的アプローチ
 Ⅲ.実証的な調査データの分析
    1.世俗化理論からの諸仮説の確認
    2.宗教変形理論からの諸仮説の確認
    3.宗教市場理論からの諸仮説の確認
 Ⅳ.道徳の変化に関する諸理論とその実証的な調査データによる確認
    1.道徳相対主義
    2.道徳多元主義
 Ⅴ.おわりに
    1.まとめと今後の課題
    2.宗教の変化に関する諸理論と諸知見をめぐる考察

第11章 ヨーロッパの国ぐににおける宗教意識の変化──国際比較調査のデータ分析
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教意識の変化をめぐる諸仮説
 Ⅲ.諸仮説の実証的なテスト
    1.データ分析の進め方
    2.データ分析の結果
 Ⅳ.おわりに


 第Ⅶ部 国際比較調査データの分析方法

第12章 データ・アーカイヴと二次分析──社会科学はデータ・アーカイヴに何を求めているか
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.二次分析のための量的調査データ
 Ⅲ.社会科学がデータ・アーカイヴに求めるもの
 Ⅳ.おわりに

第13章 国際比較調査のデータ分析の課題と展望──宗教意識調査を事例として
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.問題の所在
 Ⅲ.国際比較調査のデータ分析の事例
    1.「国際比較」か,それとも「比較地域/社会/文化」か
    2.「パーセンテイジの記述」か,それとも「意味の探究」か
    3.「デノミネーション」か,それとも「信仰」か
    4.「量的調査」か,それとも「質的調査」か
    5.「質問項目」か,それとも「次元」か
    6.「記述」か,それとも「分析」か
    7.「木を見る」か,それとも「森を見る」か
    8.「因果の法則」か,それとも「構造の法則」か
    9.「仮説検証」か,それとも「仮説探索」か
    10.「測定モデル」か,それとも「因果モデル」か
 Ⅳ.おわりに


参考文献
掲載書誌一覧とその説明


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